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甘いの大好き!メジロ(所沢市HPふれ里だより平成29年4月号」より

4月、新年度のスタートを彩るのはやはり『桜』。今年は東京で3月21日に全国のトップを切ってソメイヨシノが開花しました。熊谷では28日。あちこちで開花宣言が出され開花から約1週間程度で満開となり花吹雪舞う頃となっていきます。

花の蜜が大好きな野鳥メジロ。梅や椿の花でしきりに蜜をいただきながら受粉も助けていましたが、もちろん桜にもやって来ます。そのくちばしは細く、舌は蜜を吸い取りやすいように先が分かれて筆の穂先のようになっています。

メジロはスズメより小さく体長約12cm。上面がオリーブがかった鮮やかな緑色でほかの野鳥とは区別がつきます。目の周りが白いのが特徴で、名前の由来にもなっています。英名も日本語同様White eyeです。

ほぼ日本全国の平地から山地の森林や比較的樹木の多い公園などに生息していますが、特に西南日本の常緑広葉樹林に多く北海道では少ないです。1年中みられますが、北海道や北日本、山地のものは南や低地に移動します。移動のときには数十羽の群れをつくります。

冬はシジュウカラやコゲラなどと混群を作っていますが、1年を通してペアか、小群で行動し、鳴き交わしながら枝から枝へ目まぐるしく移り、昆虫やクモを食べます。特に甘いものが好きなようで、花の蜜や木の実、樹液やアブラムシなどの分泌する甘露もごちそうです。

警戒心も薄く身近で目にしやすいメジロですが、ウグイスと勘違いされていることが多く、鶯色も本来はウグイスのような渋い緑色のことを言いますが、メジロの鮮やかな緑と思われがちです。ウグイス餅がメジロを思わせる色をしているのもその良い例でしょう。誰もが知るウグイスのさえずりですが、メジロの声も美しく、江戸時代から鳴き合わせ会があるくらいです。複雑で長くなくメジロ。1節が10秒前後続き1羽が鳴いているだけで随分にぎやかです。鳴き声は『長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛』、『千代田のお城は千代八千代』などど聞きなしされています。

2羽が寄り添い羽づくろいをしあう姿が見られたり、巣立ち雛が体をくっつけて枝に並んでとまったりと見た目もスイートなようです。

 

先を争うかのように草花が咲き、スミレの仲間も次々と咲いていますがメジロは地面に下りることはほとんどありません。ツツジの葉の上でキラッと輝く茶色の小さなチョウがいたらこの時期にだけ見られるコツバメでしょう。

4月上旬は夕方の西の空で水星が見やすく、10日には月と木星が共演し、しばらく見えなかった金星も明けの空で30日には最大光度に輝きます。そのころにはもう初夏。それぞれの色の芽吹きを見せてくれていた木々はすっかり緑の葉を拡げ、繁殖のために南の国から帰って来たツバメも子育て中。残っていた冬鳥たちも北へ帰り、夏鳥たちの声が聞かれる頃となってきます。


メジロ

スミレ

コツバメ