1. TOP
  2. TOP
  3. 田んぼにたたずむ白鷺、チュウサギ~ふれあいの里だより令和8年6月号~

ここから本文です。

田んぼにたたずむ白鷺、チュウサギ~ふれあいの里だより令和8年6月号~

5月に異例の連続真夏日を記録。まだ湿度の低い日も多かったのですが暦の上では今年は6月11日が『入梅』。関東甲信地方の梅雨入りは平年より遅れそうだと予想されています。これからは蒸し暑い日が続きそうで早くも熱中症の心配が大きくなっています。

暑い季節には水辺が恋しくなります。水辺にたたずむ白鷺の姿はいかにも涼しげです。白いサギを総称して白鷺と呼びますが、ダイサギ、チュウサギ、コサギとその名の通り大中小の白いサギがいます。

チュウサギはやや局地的な夏鳥として渡来し、水田、池沼、湿地などに生息します。干潟等の海に出ることはありません。河川に入ることも少なく、昆虫やカエルを好んで食べます。

全長69cm、翼開長115cm。全身白色で、夏羽ではくちばしは黒色で目先は黄色。胸と背に飾り羽を持ちます。冬羽では黄色で先端が黒っぽくなり、飾り羽はありません。足、指は周年黒色です。

コサギは足の指が黄色でくちばしが1年中黒色です。ダイサギは夏に目先が青くなり、背の飾り羽が伸びます。コサギは頭部に2本の冠羽が伸び、胸・肩・背に飾り羽があります。繁殖期になると目が赤橙色にダイサギはなり、チュウサギは赤くなります。また、個体差があるので区別しづらいこともありますが、口角の切れ込みが目より奥まで入るのがダイサギです。全体の印象としてダイサギの方が首が長いのですらっと見えます。チュウサギは頭の大きさに比べくちばしが短いこともありずんぐりとした印象です。

ほかのサギ類と混生し、集団で水辺の樹上に小枝を集めて巣を造ります。「グェー」や「グワァー」としわがれた声で鳴きます。

全国的に記録はあるものの、本州、四国、九州で繁殖し、北海道ではまれです。狭山丘陵でもあまり見ることはありません。南西諸島では少数が越冬し、大半はフィリピンなどへ渡ります。農耕地、特に田んぼが好きなこともあり渡来数は急激に減っています。のどかな田園風景に溶け込むような目にも涼やかなチュウサギがいつまでも見られますように。

初夏に実りの季節を迎えているニワトコやヒメコウゾ。早春に咲いたウグイスカグラの実はすでに残り少なくなっています。爽やかな香りとともに花を咲かせているムラサキシキブの葉にはイチモンジカメノコハムシの成虫や幼虫の姿が見られます。晴れた日には年に一度のゼフィルスの仲間や様々なチョウにも出会えることでしょう。今年も豪雨災害が気になるところですが、静かに野山を潤す雨が降る梅雨となることを願います。

宵の西の空には明るい金星と木星が並んでいます。9日頃には大接近するので前後の日には近づきそして離れていく様子も楽しみです。さらに低空には水星。16日には夕空に見える水星としては最も高くなります。未明から明け方の東の方の空には火星と土星が見えます。月は13日の未明から明け方の東の空で火星と接近、16日夕方には西の空で水星と、17日夕方から宵には金星と並び、木星と接近します。そして30日はストロベリームーンと呼ばれる満月。今年は6月21日が夏至で夜は最も短くなり、梅雨時でもありますが夜空も楽しむことができると良いですね。

チュウサギ

   ヒメコウゾ

   イチモンジカメノコハムシ



狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています