20160219 巡回Sp3

巡回活動

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■2016年02月19日(金)巡回スポット3
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〔巡回時間と内容〕
・スポット3の巡回を3名で行いました。
・10時に巡回を開始し、11時30分頃終了しました。
・案内板や解説板の清掃ならびにゴミ拾いを実施しました。
                          湿原脇の解説板の清掃を実施↓

・ゴミの収集量1kg
〔巡回時の状況〕
・1月19日の降雪の影響で、倒木や折れ枝が多かった。
              幹折れ・枝折れ↓

・気温が高いせいかどことなく春めいていたが、散策者と
会うこともなく、ゴミもほとんどなかった。
・早稲田大学のO先生が見廻りをされていた。
〔雪害関連の異状箇所〕
・早稲田大学正門脇の案内板を過ぎた当たりに幹折れを確認。
園路上を跨いでぶら下がっていた。
       幹折れが園路上を跨いでいる。↓

・昆虫の解説板の手前に倒木があり園路を横切っていた。
         園路を遮る倒木↓

・和幸の森入り口近くに小さな木が斜めに張り出していた。
・ニセアカシアの森の中のアカシデの倒木、折れ枝が多かった。
〔自然観察情報〕
・植物:ウグイスカグラの花が咲いていた。
            ウグイスカグラの花↓

・野鳥:シジュウカラ、アオジ、カシラダカ、ヒヨドリ
〔センターの対応・コメント〕
・園路を遮る倒木等については追って対応・処理を行います。
 また、高所の幹折れ・枝折れについては、「頭上注意」等
 を現地表示し、継続監視します。
・スポット3を訪れる方は随時、頭上の状況に注意して散策して
 頂きたいと思います。
以 上〔Uen記〕
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あわてんぼうのモンシロチョウ(所沢市HPふれ里だより平成28年2月号より)

いきふれ自然情報

暖冬かと思えば各地に記録的な雪が降ったり、また3月並みの陽気になったりと不安定な天候が続いています。今年は2月4日が立春で、暦の上では春ですが、まだまだ冬将軍は元気一杯です。

「ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ」おなじみの唱歌ですが、この歌でモンシロチョウを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。日本で最もポピュラーなチョウと言っても過言ではないこのチョウは、日本全土に普通にいて、ヨーロッパに広く分布します。もともと日本にはいなかったがヨーロッパから幼虫の食草であるキャベツとともに中国経由で日本に来たのではとの説もあります。

人の目で雌雄の区別はつきにくいですが、雄の翅は紫外線を吸収し、雌の翅は紫外線を反射するようになっているので、モンシロチョウには雄は黒く、雌は白く見えていてちゃんと区別できるのだとか。
菜の葉にとまれの歌詞通り、幼虫の食草はアブラナ科の植物で、特にキャベツを好みます。路傍や耕作地など日当たりのよい場所を好み、栽培種や耕作物を好むため、畑では『害虫』と目の敵にされています。
桜の花の花から花へと歌詞は続きますが、桜はともかく成虫は各種の花で吸蜜します。花や産卵のための食草を求めて意外なほど速いスピードで移動し、時には海をも渡るほどの飛翔力を持っているとか。

このあたりですと桜の花の咲くころ、3月頃から発生を繰り返し、気温に左右され回数は不確定なものの、11月頃までに5回くらい発生していると考えられます。九州の暖地では2月ごろから発生しますが、センター周辺でも2月に、早ければ1月にひらひらと飛んでいる姿を見かけることがあります。通常さなぎで越冬していて、春を思わせる陽気の日が続くと羽化してしまうのかもしれません。残念ながら花は少なく、また寒い日が続くと生きてはいかれないでしょう。

日当たりを好むとはいえ真夏の暑さには弱く、成虫の姿はほとんど見かけなくなります。天敵であるアオムシサムライコマユバチが増えることからも数を減らすものと思われます。コマユバチはまだ小さな幼虫の時にモンシロチョウの幼虫に寄生し、さなぎになろうとする頃に体を食い破り幼虫がぞろぞろと出てきてすぐにまゆを作ります。時に寄生率は5割~9割に達することもあるようです。

天敵に備えてか、モンシロチョウの卵は小さく、1つずつたくさん食草に産み付けられます。
モンシロチョウによく似たスジグロシロチョウの卵はモンシロチョウよりも大きく、産み付ける数も少ないようです。これはコマユバチに寄生されないことも大きな理由でしょう。食草も栽培種を好むモンシロチョウと違い同じアブラナ科でも、野生種、特に帰化植物のショカツサイなどを好むので害虫として駆除されることもあまりありません。
この2種は飛んでいるとほとんど見分けがつきませんが、スジグロシロチョウの方は炎天下を好まず、森の中などやや日影を好みます。両種とも季節による色に変化がありますが、止まればスジグロシロチョウはその名の通り黒い筋が確認できます。気を付けて見ると、畑以外で出会うのは大抵スジグロシロチョウです。

モンシロチョウの本格的な発生にはもう少し間がありますが、春は確実に近づいています。シジュウカラもペアで巣作りする場所を探し始めています。梅の便りもあちこちで聞かれるようになり、ヤマハンノキは風に花粉を運んでもらい始めています。フキノトウも落ち葉の間から顔をのぞかせていますよ。


モンシロチョウ

ヤマハンノキ

フキ

20160205 Sp2巡回

いきふれの会

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■2016年02月05日(金)巡回スポット2
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〔巡回時間と内容〕
・スポット2の巡回を3名で行いました。
・最高気温13度と高く日照もあり、天気予報では3月中旬
 の気候とのことでした。
・9時10分に巡回を開始し、11時50分に終了しました。
     ↓堀口天満神社境内の卓テーブルを清掃

・卓テーブルや解説板の清掃ならびにゴミ拾いを実施し、
 落下・散乱している小枝の整理も行いました。
・ゴミの収集量1kg
       ↓ツリガネタケ・大型(白色腐朽菌)

〔巡回時の状況〕
・折れ枝が多かった。
・野鳥があまりいなかった。
           ↓コナラの発芽

〔自然観察情報〕
・ルリタテハ(菩提樹池の近く)
・ヤマアカガエル(推定)の卵塊(いきもの湿地の池)
            ↓ルリタテハ(成虫越冬)

〔まとめ・感想〕
・池のまわりに落葉が多く、池の中にも落葉が多く
ありました。
         ↓ヤマアカガエル(推定)の卵塊

以 上〔Hnd記〕
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狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています