犬を放さないで!
鳥や動物達がおどろいてしまいます、犬を放さないでください。
犬のフンは持ち帰りましょう。
生き物を放さないで!
飼っている生きものを放すと、もとからいた生きものとの競争がおこります。
エサやすみかが少なくなってしまうので放さないようにしましょう。
ごみを捨てないで!
見た目に汚いだけではなく、野生の生きものが食べてしまいます。
タバコのすいがらもお持ち帰りください。
蚊に注意・熱中症にも注意
肌の露出の少ない服装(長袖長ズボン、靴下、運動靴)や虫除けの準備をお願いします。また、帽子やタオル、水筒の持参など、天気にあわせた熱中症の予防対策も、お忘れなく。
柵の中に入らないで!
もしかすると、今踏んだ足元にも生きものがすんでいるかもしれません。
踏まれることによって折れたり、つぶれたりするかもしれないので柵の中には入らないでください。
動植物を採らないで!
この場所で生きている生きもの(昆虫やカエルなど)や植物は、光や他の動植物との関係や場所によってすみ分けをしています。持ち帰ったとしてもちゃんと生きていくことは難しいかもしれません。
とるのは記憶と記録だけにして下さい。
焚き火・キャンプ等はできません。
豊かな自然を後世に残していくために、ご協力お願いいたします。
9月。今年は7日が白露、22日が秋分の日で、暦の上では秋真っ盛り、台風シーズンでもあります。シロヨメナ、ゲンノショウコ、ノハラアザミ、野には秋草たちが群れ咲きます。
秋とは言え例年残暑が厳しいころですが、8月半ばを過ぎるころから夜にはコオロギの仲間などの声が聞かれるようになっていて、9月になると昼間も「ジリジリジリジリジリ…」というような高い周波数の単調な声で鳴く虫の声が聞かれます。これは体長15㎜内外のキリギリスの仲間、ササキリです。
ササキリは暗緑色で体の側面や、前足、後ろ足の膝の部分などが黒色。雌には短い剣状の産卵管があります。全体が飴色がかった褐色のタイプもいます。キリギリスの仲間は触角が長いものが多いのですが、ササキリはとりわけ長い触角をもっています。
古い図鑑には関東以西に生息しているとありますが、今では本州から沖縄にかけての平地・山地の林間の草地にいます。8月から11月頃が成虫の見られる時期とされますが、このあたりでは9月に入ってからよく見かけるようになります。声を頼りに姿を探して見つけることが多いので、声を聞くようになると言った方が良いかもしれません。美声とは言えませんが、「今年もそんな季節か。」と秋の訪れを感じます。
ササにいるキリギリスの仲間ということでササキリ。ササの葉の上にいると比較的見つけやすいのですが、茎に縦に止まっていると保護色でなかなか見つけにくいです。その分見つけるとうれしくなりますが。
地味目の成虫に比べ、幼虫は赤と黒の飴細工のような目立つ姿をしています。カメムシの仲間に擬態しているのではとの説がありますが、肉食性のヨコヅナサシガメの幼虫にでも擬態しているのでしょうか。
ササキリ自体は名前の通りササなどおもにイネ科の植物を食べますが、雑食です。秋の深まりとともに姿を見つけやすくなるのは、草が減ってくるからか、命を繋ぐために必死に鳴いていて目立つところに出てきてしまうのか定かではありませんが、秋の日差しに透明感のある体がキラキラと輝くようです。
今年は9月15日が十五夜です。ススキをはじめヌスビトハギ、コウヤボウキなどは早々に咲いています。秋の七草のひとつ、クズは例年8月に盛りを迎えます。
17日が満月なので今年の十五夜は少し欠けた月を愛でることになります。3日は西の宵の空で金星と細い月、29日は明け方の東の空で水星と細い月。
月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月
日本人は昔から月を愛でることが好きで、虫の音を楽しむのもほかの国では珍しいことです。虫の音に耳を傾けながらいろいろな月を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
赤く成熟したナツアカネに加え山からはやはり赤くなったアキアカネも降りてきています。イチモンジセセリは数を増やし、キタキチョウは秋型のものが増え、チョウの数は今年最後のピークを迎えます。ジョロウグモやカマキリも立派な成虫になり、獲物を虎視眈々と狙っています。
野鳥たちは渡りの季節。渡りをする猛禽類、サシバの渡りの情報があちこちで聞かれる頃です。
ササキリ雌 |
ゲンノショウコ |
イチモンジセセリ |