2017年3月12日 いきふれ全体会議⑥(最終回)と「案内巡回」

いきふれの会

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■2017年03月12日(日)
第6回いきふれ全体会議(最終回)と「案内巡回」の実施
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今年度の最終回であるため、年度の活動ふりかえりと意見交換を
メインに会議を進めました。
また、午後からは新規メンバーの要望にもとずき、スポット4~
5の「案内巡回」をベテランメンバーの主導で行いました。

(1)会議名:2016年度(最終回) 第6回いきふれ会全体会議
(2)日 時:2017年3月12日(日)10時~12時
(3)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里センター講義室
(4)出席者:12(いきふれ会)+2(センター)=14名

センターボランテイアいきふれ会 全体会議の様子↓

(5)会議議題:
①全員の自己紹介
②2017年度の活動のふりかえり
・谷津干潟自然観察センターを研修で訪問し、水辺の鳥を観察できた。
・協力スタッフとして行事参加すると、来て良かったと感じる。
・スポット地を歩くと外国人に会うので、現地案内表示等にも、
外国の散策者を意識した取り組みが必要と感じた。
・自然観察会(ホタル、星空)にスタッフで参加し、おもしろかった。
・既に会員であるが、ボランテイア養成講座に又参加したい。
・郷土の伝統を受け継ぐ行事にスタッフで参加し、結果を若い人に語る。
・狭山丘陵の散策ルートにトイレが少なく、高齢者の散策環境が不備。
特にSP3周囲道路にトイレの場所の案内図が欲しい。
・少ない人数での散策・観察が可能な、自然観察会の下見が楽しみ。
・ボランテイア養成講座で、滅多に行けないルートを歩けて良かった。
・落葉掃きの作業に参加して、大変だなと感じた。

③当面2か月の活動スケジュール調整(日程のみ)
・04月15日(土)自然観察会
・04月16日(日)AM巡回  SP5~SP4、SP2
・04月16日(日)PM 2017年度全体会議①
・05月13日(土)里山・お茶づくり
・05月14日(日)里山・お茶づくり
・05月21日(日)ひよこたんけんたい
・05月27日(日)自然観察会・コウモリ

④意見交換:
・2017年度いきふれ会活動の活性化方策である、いきふれ会の館内
対応の導入や、いきふれ会活動の館内掲示等について今後具体化を
進める。
・巡回で異状を発見した場合、安全上の問題が無ければ、その場で手
入れを行い、結果をセンターに報告するのが良い。
そのための軽易な作業道具は巡回に携行して行くのが良い。
…〔事例〕道標脇の草が伸びて道標の文字が見えないこと等。
以上

ベテランメンバーが主導する「案内巡回」の開始前の様子↓


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■2017年03月12日(日) PM 巡回スポット4、5(案内巡回)
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【巡回時間と内容】
・巡回ルート:センター(12:30)~SP4~SP5・将軍塚〔14:50〕)
・巡回参加者:7名(新規加入4名参加)
・なお、巡回後は、園路で回収したゴミをセンターへ届けた。

やや地味だが、春をつげる植物「ヒメカンスゲ」↓

【巡回時の状況】
・将軍塚の前を通る園路の東京都側が皆伐された。
・このため、埼玉県側で植生観察を継続して来た箇所(№1、№2)
の日照環境が変化する。

八国山将軍塚付近の県境の尾根道 皆伐は東京都側↓


【自然観察情報】
〔野鳥〕シジュウカラ・ウグイス(♪=さえずり)(野鳥)
〔野草〕ジロボウエンゴサク(葉)

葉をのばす ジロボウエンゴサク あとは咲くのを待つばかり↓

以 上〔Nkm記〕
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以上

陽光が咲き始めています!!(2017年3月25日)

いきふれ自然情報

23日は『彼岸明け』でしたが、前日からセンター玄関前の陽光が咲き始めています。

同じころソメイヨシノに先駆け1本のヤマザクラが咲き始めました。この木はいつも1番乗りです。

今年はなぜか一番早く咲くアオイスミレがまだ咲かず、タチツボスミレやコスミレが咲き始めています。

クロモジの花も咲き始め、毎日の変化が楽しみです。

雑木林に春を告げる、チョウミヤマセセリも見られようになりました。

4月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました】

Event

いきふれ通信できましたvol38(2017年春号)

IKIFURE NEWS

狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。
イベント情報に始まり、地域の特集ページなど情報が盛りだくさんです。

不思議いっぱいテングチョウ(所沢市HPふれ里だより平成29年3月号」より

いきふれ自然情報

春一番が吹いた後も風が強い日が続き、春めいたかと思えば冬に戻ると言う2月下旬でしたが、3月になり日差しはすっかり『春』になりました。とは言え、まだまだ寒さが残る時期です。
ニワトコは芽吹き、コブシの花が咲き、足下ではヒメカンスゲが咲き、気が付けばアオイスミレも咲いている。
冬の間、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、コゲラなどは混群をつくっていましたが次第にペアで行動するようになり、木々がまだ葉を拡げない雑木林にさえずりが響いています。

そんな森を歩いていると落ち葉の上にひらりと舞い降りるものがいます。なんだろうと目を凝らしていると、すっと目に入ってくるオレンジと白の斑紋。成虫で冬を越したテングチョウが太陽の光を浴びようと翅を開いたのです。翅を開いた長さは約4センチから6センチ。翅の裏は見事な保護色です。

タテハチョウ科テングチョウ亜科のテングチョウ。日本にはテングチョウ1種のみで、以前は独立してテングチョウ科とされていました。世界中でも10種ほどで、今の姿とほとんど変わらない化石も発見されていて生きた化石とも呼ばれます。
まるで天狗の顔のように見えるところから付いた名前が『天狗蝶』。天狗の鼻のように見えるのは触覚の間にある下唇(かしん)ひげがつきでているからで、パルピというものです。タテハチョウの仲間は比較的大きいのですが、テングチョウのものはとりわけ目立ちます。
日本全国の山地から平地のおもに雑木林周辺にいて、一般的に個体数は多くありません。時に大発生することがあるそうですが、狭山丘陵では複数を同時に見ることはあまりありません。

テングチョウは道路や崖など土の裸出した所に止まり、細い枯れ枝やススキの葉などにも良く止まります。縄張りをつくり、ほかのチョウなどが来ると追い立てます。地味な所に止まる地味なチョウ。そんなイメージもありますが、春や秋には花で吸蜜する姿が見られます。越冬個体が産卵した卵は5月から6月に羽化しますがその後夏眠をするので寝覚めの栄養補給でしょうか。冬眠の前後に盛んに花を訪れるとも言えそうですが、夏眠も冬眠も期間があいまいです。

年1回の発生と考えられていましたが、2回発生することもあるようです。幼虫の食草はエノキ、エゾエノキ、リュウキュウエノキです。
無事に生き延びれば約1年生きるテングチョウ。チョウとしてはかなり長生きです。夏眠していると思うと夏に出会うこともあり冬の陽だまりで日向ぼっこをしている姿も目にします。早春に冬を越したとは思えないような新鮮な個体を目にすることもあり、神出鬼没の感があります。思わぬ時に出会うのに「テングチョウに会えた!」という気持ちにならないのは意外な時に出会うのが普通になっているからかもしれません。長生きだったり良く分からないところが多かったり、風貌だけが『天狗』ではないようです。

春へ春へと目まぐるしく変化する毎日。足元には緑がどんどん広がっていく3月です。成虫越冬をしていたキタキチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハなどと先を争うように幼虫越冬していたミヤマセセリも成虫になり姿を見せるようになります。足下からほかのチョウを追尾して飛び立ったのはテングチョウかもしれません。


テングチョウ
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コブシ

シジュウカラ

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