いきふれ通信できましたvol40(2017年秋号)

IKIFURE NEWS

狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。
イベント情報に始まり、地域の特集ページなど情報が盛りだくさんです。

台風18号後の園路状況について

センターからのお知らせ

10月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました】

Event

2017年9月07日 sp2いきもの湿地でアメリカザリガニ駆除作戦(継続中)

いきふれの会

——————————————————————————————-
スポット2,いきもの湿地のザリガニ駆除について(続編)
——————————————————————————————-
センター職員の巡回でスポット2池を訪れ、その後の
アメリカザリガニの駆除の様子を確認しましたので、
レポートします。

(1)現地確認日 2017年09月07日(土)
(2)作業者:いきふれ会(S.H)さん
(3)レポート者:センター職員(M.S)
(2)レポート内容:アメリカザリガニ駆除にチャレンジ

①作業の様子①

②網の改良後
アメリカザリガニが逃走出来ないものにしました。

 

③池の水量や、植物繁茂の様子
池に留まる水の量は少なく、池周辺に茂る秋草の類は多い。

 

④捕獲したアメリカザリガニ(バケツの中)
かなりの量のアメリカザリガニを捕獲しました、
しかし、池にはまだまだアメリカザリガニがいます。
作業はしばらくは続きそうです。

⑤作業の様子②


以 上

———————————————————————————————————

2017年09月03日(日)巡回スポット2、菩提樹池

いきふれの会

———————————————————————————————————-
■2017年09月03日(日)巡回スポット2、菩提樹池
———————————————————————————————————-
〔巡回時間と内容〕
・初秋の乾いた風に誘われて、スポット2~菩提樹池のルートを両名で歩き、最新の自然の様子を確認しました。
・9時30分に出発し、菩提樹池には11時頃到着しました。
・ひところ膝の様子が思わしくありませんでしたが、外出を控えても体力が落ちるばかりなので、むしろスポット地巡回のウオーキングに積極的に取り組み、筋力増強で打開しようと取り組んでいます。

〔巡回時の状況〕
写真①スポット2いきもの湿地の先の湿原デッキ。この先を左に進むと「トトロの1号地」

写真②同上木製デッキは腐食が進み滑りやすい。ステンレスボルトのみ腐食しない。


写真③イタドリの花


写真④湖畔霊園の高台、観音像先のフェンス沿いにテングタケ科のシロオニタケの発生を確認。


写真⑤菩提樹池の様子。  泳いでいるオタマジャクシは、ウシガエルのようです。


〔ふりかえり・意見〕
・スポット2は、自宅からもほど良い距離のため、巡回にも取り組み易いが、スポット3は遠いため、 出かけるための動機(口実)が欲しい。
・スポット地周辺の見どころチェックや、イベントで使うドングリ集めなどがあると、巡回のための良 い動機(口実)にもなる。                     以 上〔TK記〕

……「イベント用のドングリ集め」などの提言は、活かせるように、今後取り組みたいと思います。                                    〔事務局記〕

———————————————————————————————————-

旅するチョウ、アサギマダラ(所沢市HPふれ里だより平成29年9月号」より

いきふれ自然情報

まだまだ暑い9月のはじめ、野鳥たちの渡りは始まっていますが、日本で唯一渡りをするチョウは、アサギマダラです。春には南から北へ、秋には北から南へとその距離は時に海を渡り2000キロを超えることがマーキング調査で分かってきました。

アサギマダラは開帳10センチから12センチ程度のアゲハチョウより少し大きいチョウで、翅は半透明の薄い水色に黒い翅脈が入り、後翅には赤褐色の部分があります。身体は白と黒のまだら模様をしています。半透明の部分には鱗粉がほとんどなく日に透けてステンドグラスのような美しさを見せてくれます。この淡い色は日本の古色で言う『浅葱色』で、名前の由来となっています。

飛び方は堂々としていてふわりと舞い降りるようです。それでも鳥に襲われることはほとんどありません。それは体内に毒をもっているからで、幼虫の食草であるキジョランなどに含まれるアルカロイドを蓄えているのです。食草としては他にイケマ、サクララン、ツルモウリンカなどのキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)の植物があり、これらの植物にはアルカロイドが含まれています。

成虫が最も好んで吸蜜に訪れるのはフジバカマ。ヒヨドリバナにも良く来ますが、ヒヨドリバナ属の植物にはやはりアルカロイド系の成分が含まれ、吸蜜によりそれを体内に蓄積でき、オスは吸蜜植物からピロリヂディンアルカロイドを摂取しないと成熟できないことからこれらの花に強く誘引されます。オスもメスも成虫時にもこうして体内に毒を補給しているようです。もっとも毒と言っても死に至らしめるようなものではなく、食べた鳥が嘔吐するといった程度のものです。

八ヶ岳はお気に入りの場所のひとつとして知られ、5月から9月ころまで見られます。南の方にいたものは夏は東北や北海道などの涼しい高地で夏を越し、その間に世代交代し秋になると移動を始めます。

このあたりでは9月から10月ころに目にするようになりますが、ほとんど単体でフジバカマなどに吸蜜に来ます。旅の途中に立ち寄ったと考えられ、会えるとラッキーな気分になります。ただ、関東以南で越冬しているため5月に成虫を観察した記録があります。

まだまだ生態には謎が多いアサギマダラ。マーキングされた個体に出会ったことはありませんが、見つけた方は調査に協力されてはいかがでしょう。

今年の十五夜は10月になりますが、フジバカマ、クズ、カワラナデシコなど秋の七草は早いものは夏早くから咲き始めています。ススキも穂を出しています。ヌスビトハギ、コウヤボウキは今年も早くから咲き始めました。

この時季爆発的に数を増やすイチモンジセセリ。9月はチョウの姿を多く目にするようになります。成熟し赤くなった雄のアキアカネにも出会えるでしょう。

星はすばる。と枕草子にありますが、12日の明け方月の近くにスバルが、東の空には水星が見られます。

昼間残暑は厳しくても空にはうろこ雲やひつじ雲といった秋の雲が見られたり、空の高さを感じたりと秋が感じられます。

謎多きアサギマダラとの出会いを期待しながら歩くのも楽しい9月の野です。


アサギマダラ

ガガイモ

アキアカネ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています