2018年9月28日(金)巡回sp2、菩提樹池

いきふれの会

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2018年9月28日(金) いきふれ巡回sp2
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非常に強い台風24号が沖縄に接近する中での、
貴重な晴天の日、sp2と菩提樹池の巡回を3名で
実施しました。

■巡回時間
・10:00  sp2発
・11:00  菩提樹池
・12:30  センター着

■巡回時の状況
・sp2池の周辺はゴミもなくきれいでした。
・sp2池、菩提樹池ともに水量が多かった。

■自然情報
(sp2)・サクラタデ・ヌスビトハギ
・アレチハギ ・ミゾソバ・ヤブマメ
(菩提樹)イヌコウジュ・ナツハゼ(実)
・オトコヨウゾメ・ヤクシソウ・センボンヤリ
・ヤブラン・キツネノマゴ・ウメモドキ
・ツリバナ・クサギ(花・実)
・ベニバナボロギク・アキノノゲシ
(蝶・昆虫他)ヤマトシジミ・セセリチョウの仲間
・ナミアゲハ・キタキチョウ・ジョロウグモ
・ツクツクホウシ・ムラサキシジミ・ウラギンシジミ
・●バッタ・●イナゴ・●トンボ…早く動き同定困難です。

(画像1)キツネノマゴ

(画像2)ヌスビトハギ

(画像3)sp2東屋…床のデッキが掃除されています。Hさんありがとう。

(画像4)ムラサキシジミ

(画像5)ヌカキビ

(画像6)ヤクシソウ

(画像7)オトコヨウゾメ

(画像8)クサギ

■ふりかえり、その他
・雨天続きの中で、久しぶりの晴天に恵まれ
多くのいきものを観察できました。
・菩提樹池付近では、多摩市からの観察者
(10人程)に会いました

以 上

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台風24号後の各スポット情報について

センターからのお知らせ

11月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました。】

Event, TOP

いきふれ通信できましたvol44(2018年秋号)

IKIFURE NEWS

狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。
10月から特別イベントが目白押しです。開館記念祭やウォーキング、原画展など今からとっても楽しみです。関連情報は、ホームページで随時情報を発信しています。

2018年9月9日(日)第3回 いきふれ全体会議の報告

いきふれの会

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■用 件:〔会議報告〕第3回いきふれ全体会議の結果について

↓(画像1)会議風景①


■本 文:会議結果は下記のとおりです。
会議終了後は、センターエリアと荒幡富士の旬の自然観察を行いました。

(1)会議名:2018年度 第3回いきふれ全体会議
(2)日 時:2018年9月9日(日) 10時~11時30分
野外観察(11時30分~12時)
(3)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里センター講義室
(4)出 席:11名=(10人)+センター(1人)
(5)議 題:
①連絡事項:記述省略
②開館25周年祭の概要について
・開館25周年感謝祭   …11月11日(日)
・開館25周年ウオーキング:約8km
…開催日:12月9日(日)
…ルート:西武園~将軍塚~鳩峰八幡~吾妻公民館~いきふれセンター
・薮内原画展(展示室):12月09日~12月20日

↓(画像2)会議風景


③当面2か月のスケジュール調整結果(巡回・行事補助他)
・9月28日(金)巡回sp2
・9月29日(土)自然観察会・秋風秋草菩提樹散歩
・10月13日(土)ボランテイア養成講座①
・10月21日(日)秋の夜空観察
・10月27日~28日 所沢フェステイバル
・10月28日(日)巡回sp3
・11月04日(日)第4会いきふれ全体会議
・11月11日(日)開館25周年記念感謝祭
・11月17日(土)ボランテイア養成講座②
・12月09日(日)25周年記念ウオーキング
④意見交換:
・下山口の高齢者が誘い合わせて荒幡富士に寄った後、お茶を
飲んだりする場所があると良い。(センターの役割として)
・荒幡富士やスポット地でインスタ映えする場所を撮影し、
ブログで紹介してはどうか。

↓(画像3)お茶畑に出たキノコを観察しています。

↓(画像4)マントカラカサタケの幼菌(二本出ています)

↓(画像5)ナンバンギセルを見ています。              

↓(画像6)荒幡富士に登り、参道の途中のセンニンソウや、ワレモコウを観察しました。

以 上
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10月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました。】

Event

台風21号接近の影響について

センターからのお知らせ

ワレモコウ秋の野に揺れて(所沢市HP「ふれあいの里だより平成30年9月号」より

いきふれ自然情報

吾亦紅、吾木香、我毛紅、我吾紅、割木瓜、吾妹紅。別名を多く持つ草花はありますが、これほど同じ名前で違う漢字があてられているものは珍しいのではないでしょうか。
名前の由来もあてられた漢字によりそれぞれです。吾も亦紅なり、吾(日本の)木香、我もこうありたい、など様々な説がありそもそもの由来はよくわからないようです。
奈良時代にはすでにワレモコウと呼ばれていたようですが、万葉集には詠まれていません。源氏物語には1回だけ、見栄えのせぬ香りのあるものと書かれ、徒然草には庭に植えたい秋草として出てきます。そして近年になるにつれ歌に詠まれることが多くなってきたようです。

我もまた 紅なりと ひそやかに(高浜虚子)
吾木香 すすきかるかや 秋草の さびしききはみ 君におくらむ(若山牧水)

ワレモコウは、北海道から九州の山野の日当たりの良い草地に生える多年草で、高さは30㎝から1mを超えることもあります。小さな花が密集した楕円形の花序は1cmから2cmで花弁はなく花弁のように見えるのは萼片です。
花穂は下から上に咲いていくものがほとんどでつぼみを増やしながら咲いていくものが多く、無限花序と言われますが、ワレモコウは花序の上から下へと咲いていき、つぼみが増えることはなく、有限花序と言われます。
咲いているのか咲いていないのかよくわからない感じですが、4本のおしべが見えれば咲いている証拠。生け花にもよく使われ、咲き終わった姿も風情がありドライフラワーとして人気があるのもうなずけます。

バラ科の植物は5枚の花弁、5個の萼片を持つものが多い中、花弁がないこと、萼片は4個など見た目通りバラ科としては珍しい存在です。地味なのに存在感があり、7月から咲き始めるものの、最盛期は9月で、秋を感じさせてくれる花です。
今年の十五夜は9月24日。十五夜にはススキとともにワレモコウもよく飾られます。秋の七草ではありませんが、1980年に植物学者の本田正次たちによって選ばれた新たな秋の七草には入っています。これも近年になって人気が出てきたということを表しているのでしょうか。

根茎は下痢止めや止血に使われ、学名のSanguisorba officinalisもsanguis(血)sorbere(吸収する)が語源です。
ワレモコウはうどんこ病や炭疽病にかかることがあるとはいえ、特に重症化するような病害虫がないとされます。ただ局部的に分布し、狭山丘陵では確認がないチョウ、ゴマシジミの食草として知られます。花穂に1個ずつ産卵された卵は孵化すると花芯を食べ終齢初期まで過ごし、地上へ降りてクシケアリを探し体から分泌物を出しアリにくわえられて巣に運ばれやがてアリの卵や幼虫を食べ越冬したのちワレモコウの咲くころ成虫になります。

とりわけ暑かった今年の夏、野鳥たちの渡りは少し早く始まったようです。
イチモンジセセリは急激に数を増やし、ツバメシジミ、イチモンジチョウなど、8月下旬から9月にかけ、目にするチョウの数も増えます。アキアカネに代表される赤とんぼたちもよく見られます。
赤く色づいたアオハダの実、紺色の実はアオツヅラフジ。実りの秋も来ています。

草原などの減少によりワレモコウは数を減らしています。秋の野に揺れるワレモコウ。「我も恋う。」秋空に向かってそう言っているようにも見える可憐な花です。

  ワレモコウ

  ツバメシジミ

  アオツヅラフジ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています