2021年4月27日 イベント中止のお知らせ

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2021年4月27日 イベント中止のお知らせ(一部更新4月28日)

4月28日(水)~5月11日(火)までの期間のイベントを中止します。ご了承ください。
センターは通常通り開館しております。どうぞよろしくお願いいたします。

■5月のイベント情報
中止
・森のガイドウォーク 5月1日(土)、2日(日)
・お茶摘み体験    5月8日(土)
※検討の結果中止となりました。

何卒どうぞよろしくお願いいたします。

2021年4月17日(土) 狭山丘陵自然観察会「春行く森と狭山湖畔」

イベント報告

標記行事の結果についてお知らせします。

〔1〕行事名 :狭山丘陵自然観察会『春行く森と狭山湖畔』
〔2〕開催日時:2021年4月17日(土)9:30~14:30
〔3〕ルート :
西武球場前駅前(集合)~スポット2・堀口天満神社~
狭山湖左岸~狭山湖右岸~西武球場前駅前(解散)
〔4〕参加者 :14人
〔5〕観察会の様子:
・午後から本降りの予報でしたが、お昼頃から雨がやんで、
穏やかな曇り空になりました。
・観察できる植物が多い時期に当たり、かつ参加者の関心も
高く、楽しい観察会になりました。
・参加者は満足を感じているように感じられました。
……
〔6〕画像報告:
(画1)西武球場前駅前で観察会を開始しました
(画2)スポット2の池のあたり

(画3)湿地のクランクデッキを渡る

(画4)シュンラン

(画5)シロヤブケマン

(画6)マルバアオダモの花

(画7)トウダイグサ

(画8)生け垣のトトロ…雨が止んできました。

(画9)雨が上がってヒメウラナミジャノメを捕獲

(画10)狭山湖の取水塔…幽玄と言った感じでしょうか。

(画11)ヤセウツボ…マメ科の植物に寄生する外来の植物

(画12)堰堤下で観察

(画13)ツバメシジミ…オレンジの模様の下に尾状突起があります。

(画14)ミズキの花をみている…右は狭山湖の堰堤

(画15)狭山湖右岸の東屋下で本日の観察会のまとめをしました。

以上
……

2021年4月11日(日)いきふれ会全体会議 第1回 

いきふれの会

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2021年度いきふれ会 全体会議①
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コロナの影響により、前回会議(2020/11)以来5ケ月
ぶりの会議開催となりました。
標記について下記のとおり報告します。

1.会議名 :2021年度 第1回いきふれ全体会議
2.開催日時:4月11日(日)10時~11時30分頃。
3.会議場所:センター講義室
4.会議出席:20名=19名+1名(センター事務局)
5.会議結果
(1)2021年度活動メンバーは25名
(2)2020年度の活動報告・ふりかえり
(3)2021年度のセンター行事計画といきふれ会の活動
(4)当面3ケ月の活動予定
・スポット地巡回:4月sp4.5,5月sp3
・次回全体会議:6月13日(日)
(5)センターエリアの自然散策(希望者)30分位
…★〔画像報告〕★
〔1〕新規メンバー6人の紹介
〔2〕会議風景 …今回は19人と多い
〔3〕会議終了後は、周辺の旬の植物を観察しました。センター裏門あたり。
〔4〕チゴユリ

〔5〕ホウチャクソウ

〔6〕イノデ(シダ)…イノシシの汚れた前足に似ている

〔7〕コツボゴケ(コケ・蘚類)

〔8〕オトコヨウゾメ

〔9〕マムシグサ

〔10〕セリバヒエンソウ(外来植物)

以 上

5月の行事お知らせでした。すべてのイベントを中止致しましたことをお詫びいたします。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

2021年03月27日(土) 狭山丘陵自然観察会「湿地も森も春衣」

イベント報告

標記自然観察会の結果を、下記のとおり報告します。

1.行事名 :狭山丘陵自然観察会『湿地も森も春衣』
2.開催日時:2021年3月27日(土)9:30~14:30
3.概  要:早稲田大学バス停に集合し、sp3湿地、金仙寺、比良の丘
を経てさいたま緑の森博物館まで歩く。
4.参加者 :19名(総勢22名)
5.解  散:さいたま緑の森博物館案内所
6.観察会の画像
(1)早稲田大学正門前の森からスタート

(2)ヤマザクラの高木

(3)下刈りの斜面下を行く

(4)斜面を登る

(5)湿地を渡る

(6)解説をききながらメモをとりながら歩く

(7)陽の当たる斜面を登る

(8)花のお寺「金仙寺」

(9)キタキチョウを捕獲

(10)さいたま緑の森博物館で昼食

(11)ヨシハラの湿原脇を行く

(12)コナラドングリからの実生

(13)農道の土手の草花も魅力的

(14)展望広場でまとめ・解散

7.ふりかえり
良く晴れて暖かく、多くの植物の開花が見られ、参加者の満足度は高かった。
以 上

身近な白い蝶スジグロシロチョウ~ふれあいの里だより令和3年4月号~

いきふれ自然情報

記録的な暖かさだった3月。春は駆け足でやってきました。春はもともと変化の速い季節ですが、今年は本当にあっという間に様々な花が咲いていっています。

チョウたちも遅れないようにとばかりに増えてきています。中でも白い蝶が舞う姿はいかにも春を感じさせてくれますが、ここでまず思い浮かぶのはモンシロチョウではないでしょうか。もちろん日本全土に普通にいて名前もよく知られていますが、身近で見ているのはスジグロシロチョウの方が多い可能性があります。

スジグロシロチョウは北海道、本州、四国、九州の平地から山地の林縁部や渓流沿いに見られる前翅長24ミリメートルから35ミリメートルのチョウでモンシロチョウによく似ていますが、少し大きくその名の通り翅に黒い筋があるのが特徴です。とは言え、飛んでいるとどれも白い蝶に見え、吸蜜のために花に止まった時などにじっくりと見てやっと分かることが多いです。

スジグロシロチョウは蛹で冬を越し、3月ころから11月ころまで年数回発生します。幼虫の食草はイヌガラシやタネツケバナなど主に野生種のアブラナ科の植物の葉ですが、ダイコンなど栽培種も食べます。帰化植物のショカツサイも食べ、この花の増加とともに数を増やした時期もあります。モンシロチョウもアブラナ科の植物の葉を食べますが栽培種、特にキャベツを好み、古い時代にキャベツとともに日本に入ってきたという説もあるので畑で見かければほぼモンシロチョウでしょう。

やや暗いところを好むスジグロシロチョウ。春は日当たりの良いところでもよく見かけますが、夏はほとんど林縁部の木陰などにいます。

季節型があり、春型は雌雄ともに黒い筋がはっきりと出ていて、夏型は大型にはなりますが黒い筋は薄くなります。

オスの翅にはメスを誘う発香鱗があり、捕まえると独特のにおいがします。これはレモンの匂いとか柑橘系の匂いと表現されたりもします。

卵は食草に産み付けられ、モンシロチョウの卵より大きく、数は少なめです。これはモンシロチョウの天敵であるアオムシコマユバチにほとんど寄生されることがないことが大きいと思われます。

野生種を食べることにより害虫として殺されることも少ないので、スジグロシロチョウの方がどんどん数を増やしていきそうに思われますが、必ずしもそうではないようで、ショカツサイとともに増えた後また数を減らしているようです。理由ははっきりとはわかっていませんが、温暖化も影響しているようです。それに対して高温に強いモンシロチョウが数を増やしているとも言われています。

木の多く茂った公園や林縁で白い蝶を見たらたぶんそれはスジグロシロチョウで、モンシロチョウより身近な蝶と言えるかもしれません。

足元にはチゴユリの白い花や黄色いニガナの花、オトコヨウゾメ、ツクバネウツギ、カマツカなど木々の白い花も年々早く咲くようになってきているように思えます。

新緑から深緑へ今年は特に早く移行しています。子育て中のシジュウカラやヤマガラなど野鳥たちはヒナへとチョウやガの幼虫を運びます。冬越しに来ていたルリビタキの声もまもなく聞けなくなります。子育てのために帰ってきたツバメが空を滑空する姿も見られるようになりました。いつしか季節は初夏へと移り変わろうとしています。

   行く春や鳥啼き魚の目は泪 松尾芭蕉

スジグロシロチョウ

    ショカツサイ

   ツクバネウツギ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています