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2021年10月29日(金) いきふれ巡回
sp2~菩提樹池~センター
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標記について下記のとおり報告します。
記
■参加者:いきふれ会3名
■巡回場所と時間:
sp2池集合(10時)~狭山湖南側(12時・昼食)
~菩提樹池(13時)~センター到着(14時45分)
■巡回時の状況:
・sp2、トトロの森に強い風が吹き「サアー」と言う
風のざわめきを聞きいた。晩秋の気配を感じさせた。
・菩提樹池にコナラの倒木があった。
■自然情報:
(sp2植物)
・ツリフネソウ(実)・ヤブタバコ・ミゾソバ・ボントクタデ
・ヤブタデ・ジュズダマ・メヤブマオ(実)・ヌスビトハギ
・アオミズ・ゲンノショウコ・キツネノマゴ・カンアオイ(株)
・コウヤボウキ・オトコヨウゾメ(実)・ブタクサ・
(sp1狭山湖の植物)
・オガルカヤ・メガルカヤ・メリケンカルカヤ
・セイタカアワダチソウ・チカラシバ・コセンダングサ
・キンエノコロ・ムラサキエノコロ・カントウヨメナ
・セイバンモロコシ
(菩提樹池エリアの植物)
・キチジョウソウ・センボンヤリ(閉鎖花)・ヤクシソウ
・イヌコウジュ・キッコウハグマ
(野鳥と虫)
・キセキレイ
・キタキチョウ・アキアカネ・トノサマバッタ(狭山湖)
・ツマグロヒョウモン
■活動のふりかえり・気づいた事等
・センターの道標が見やすい。
・平日のせいか散策者が少ない。
・ゴミもなく園路はきれいだった。
■巡回画像
(1)sp2池10時巡回開
(2)ヤブタバコ
(3)ミゾソバ(水辺の植物)
(4)ゲンノショウコ
(5)カンアオイ
(6)オトコヨウゾメ
(7)トノサマバッタ
(8)狭山湖堰堤…黄色いセイタカアワダチソウ(手前)とメリケンカルカヤ(画面奥)
(9)狭山湖給水塔
(10)カントウヨメナ
(11)菩提樹池…湖面右に倒木
(12)キッコウハグマ…小さく可憐な白い花
以上
…
■用件:(報告)2021年9月25日・狭山丘陵自然観察会『秋気澄む森から野へ』
■本文:標記内容について、下記のとおり報告します。
記
(1)行事件名 :狭山丘陵自然観察会『秋気澄む森から野へ』
(2)日時・天候:2021年9月25日(土)
9時30分~12時45分 曇天・最高気温24度
(3)全参加者(含スタッフ):8名
参加者(4)+スタッフ(2名)+いきふれボランテイア(2名)
(4)ルート:
講義室~荒幡富士~東広場~西広場~東階段~ドレミの丘~講義室
(5)ふりかえり:
〔良かった事〕
・ミドリヒョウモンの捕獲・観察ができた。
・秋の植物の花や実など見るものが多かった。
・講義室に戻ってから、観察植物等の画像をスクリーン上で再確認
できた。
〔反省すべき点〕
・曇天のため日差しが弱かったので疲労感が少なく、かえって終了
時間が15分超過(12時45分終了)してしまった。
(6)観察会の様子〔画像〕:
講義室で今日の流れの説明や自己紹介を済ませた後、玄関前で準備運動をして出発。
荒幡富士の概略を説明したのち登りながら観察。
登り始めるとすぐにエサキモンキツノカメムシの幼虫らしき群れが見つかりました。(この場ではカメムシの仲間と案内。)
短い距離ですが山頂にたどり着くまでにいろんな植物が観察できました。山頂からは晴れていれば本家の富士山やスカイツリーも見えます。
東広場でガマズミやコブシの実などを観たのち西広場へ。ここのガマズミには虫えい(赤くなっていないものがそうです。)ができていました。
陽ざしがあればたくさんチョウが見られる時季。この天候でミドリヒョウモンが観る事ができたのは幸いでした。
カキノキの個性的な紅葉も見られました。
コケやシダは別に観察会を開催していますが、この日は特に目についたコスギゴケやカニクサの観察もしました。
晩秋に咲くヤクシソウ。皆さんに見てもらいたかったのか、この日に合わせたかのように咲き始めました。
荒幡富士のふもとにはかわいいスズメウリの若い実がありました。花もまだ咲いていて、近くにはオニドコロの雄花やヘクソカズラの実も観られました。このあと少し足を延ばしてドレミの丘公園へ向かいました。
ここでは数種類のイネ科の植物を観察しながら虫の音に耳を傾けました。なかでもエンマコオロギは名前とは裏腹のやさしい歌声を披露してくれていました。
後はセンター講義室に戻り今日見てきたものをスクリーンに映し振り返りをしました。コオロギの仲間の声も音声で聞き比べてみました。
少ない人数で熱心な方ばかり。ついつい時間が延びてしまい申し訳ありませんでした。トンボの仲間に出会えなかったのは残念ですが多くのいきものに出会えた半日でした。ご参加いただきありがとうございました。
10月、季節は晩秋となります。1日は衣替えですが木々の装いも日ごとに変わっていきます。野鳥たちも冬に備えて移動しているものがたくさんいます。
狭山湖にはカンムリカイツブリやマガモなどが冬越しのために渡ってくるようになります。オオバンもかつては冬鳥として知られていました。
オオバンはツル目クイナ科で、全長39センチメートル。一見するとカモの仲間のようにも見えます。体全体が黒色で、くちばしと額が白色。水かきはなく指にひれのある特異な弁足を持っていて、葉っぱのように見えます。1年を通して見た目は変わりませんが、暗緑青色の足は冬期や若鳥は鉛色を帯びます。
植物よりの雑食性で、泳ぎながら水草や水棲昆虫などを食べ、陸へ上がって草を食べたり水に潜って水底の水草を食べたりします。足は長めで歩くのが得意そうに見えますが実は苦手でほとんど水上で生活しています。水面を長い距離助走して飛ぶ姿は水の上を走るようです。ずんぐりした体の割に潜水も得意で運動能力は優れています。とは言え首を前後に振りながら泳ぐ姿には必死さも感じられます。
湖沼や緩やかな河川など草の繁茂した水辺に生息し、50年前までは北海道から東北地方、関東の千葉県行徳までで繁殖をしていました。今はほぼ全国で繁殖しています。
バンより大きいところからオオバンと名前がついたとされますが、この辺では40年ほど前からオオバンが数を増やし、バンの方が見る機会が減って来ました。浅い水場を歩き採餌をするのが基本で、水田とその周辺の灌漑用水路が最も適した環境のバンは、水田にいつもいて大きな声を出して番をしてくれているからその名前がついたともされています。水田の減少とともに数を減らしているバンにくらべ、より広い湖沼や大きな川で集団生活をするオオバンは、水田減少の影響も受けず、多くが生息していた中国などの大陸から、より環境の良い日本列島に住み替えたと考えられています。最初は琵琶湖に集結していましたが、今は全国に散らばっています。
全身黒というと光沢のあるハシブトガラスなどを思い浮かべますが、オオバンは光沢がなく背面は淡いグレーがかっていて光の当たり具合で何とも言えない美しさを見せてくれます。光沢のない黒は熱を吸収しやすいので暑いのは苦手ではないかと思われます。温暖化の影響はあまり関係なく増えているのかと気になります。
数が増えていたチョウも今月までがよく見られる時期です。ミドリヒョウモン、アサギマダラ、ヒオドシチョウ。成虫越冬するものもしないものも名残の季節を楽しみたいです。
早くから咲いていたコウヤボウキ、チャノキ、ヤクシソウなどの花はまだ見られます。園芸種のサザンカも咲き始め、吸蜜に訪れる昆虫の中にはスズメバチの仲間もいるので注意が必要です。ジョロウグモも秋空に浮かぶように巣を張っています。エンマコオロギやササキリ、鳴く虫たちの声も涼やかです。
10月9日は細い月と金星が、14日には上弦を過ぎた月と土星、15日には月と木星が近づきます。そして18日は十三夜。後の月で、栗名月とも呼ばれます。実りの秋を迎えている森ではコナラやクヌギのドングリが足元で見つかる事でしょう。
オオバン |