今年もご来館いただきありがとうございました。
まだ葉を残しているコナラの向こうには月齢4.7の月が白く輝いていました。
日没後30分~1時間の間には金星、水星、土星、木星、火星と惑星パレードがみられます。この月は木星と土星の間にいます。
皆様のほど良い幸福を願ってヤブコウジ(十両)を!
当センターは明日から1月3日まで休館となります。
1月4日水曜日から開館しますので、よろしくお願いいたします。
皆様が来年も健康でお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。
狭山丘陵いきものふれあいの里センターのホームページを
ご覧いただきありがとうございます。
狭山丘陵いきものふれあいの里センターは
12月29日(木)から1月3日(火)まで休館させて頂きます。
(HPトップのカレンダーも併せてご確認ください)
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご諒解賜りますようお願い申し上げます。
1月4日(水)から通常通り開館を予定しております。
お問い合わせについて
休業期間中のお電話は留守電となっております。
埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センターでは、イベントや周辺の見どころを発信するため、
フェイスブックを行っています。
https://www.facebook.com/ikifure
野鳥や開花情報、インターンの活動レポートなどを掲載しています。
是非、ご覧ください。
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〔報 告〕2022年12月21日(水)いきふれ会巡回スポット2
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標記について巡回した結果を、下記のとおり報告します。
記
1.巡 回 日:2022年12月21日(水)
2.巡回場所 :スポット2~センター
3.巡回参加者:3名
4.巡回時間 :
・10:00…sp2池出発
・10:32…堀口天満宮通過
・11:05…八生橋通過
・11:40…菩提樹池
・11:55~昼食休憩(20分)
・13:25 センター到着
5.巡回時の状況
・西武のウオーキングの開催日で、多くの参加者の方が歩いていた。
・sp2トイレの坂上で、所沢市が伐採作業をしていた。
・sp2池の解説板「湿性植物」の板面が破られていた。
…報告を受けたセンター職員が、翌日現地に「修繕検討中」の表示を追加した。
6.自然情報
〔植物/シダ〕
・イノモトソウ・ヤブソテツ・トラノオシダ・ゲジゲジシダ・リョウメンシダ・オウマワラビ
・オオバノイノモトソウ・フユノハナワラビ・ハリガネワラビ・
〔植物/草本〕ヤクシソウ・
〔植物/木本〕
・マンリョウ・アオキ・カラタチバナ・カンアオイコウヤボウキ・ムラサキシキブ・アカメガシワ
・サルトリイバラ・アラカシ・シラカシ・オトコヨウゾメ
〔野鳥〕
・キセキレイ・セグリセキレイ・ハクセキレイ・アオジ・ヒヨドリ・ハイブトガラス・
・スズメ・キジバト・モズ
7.ふりかえり・感想
・朝から寒かったが、歩きだしたら寒さも吹き飛ぶ
・花の数は少なかったが、冬芽や雑木林と、里山の原風景が見られて良かった。
8.巡回画像
(1)sp2池の冬姿
(2)ベンチにある解説板の板面が破られている。
(3)ムラサキシキブの実が目立つ
(4)イノモトソウ(シダ類)
(5)マンリョウ
(6)所沢市の作業。トイレ付近。ナラガレ対策か?
(7)タチツボスミレ
(8)フユノハナワラビ(シダ類)
(9)カンアオイ
(10)ジョウビタキ(♂)
(11)堀口天神社の周辺の森
………
(12)sp2池の東屋と解説板の位置関係
(13)センター職員の対応。翌日、損傷した解説板に修繕検討中の表示を付加しました。
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〔報 告〕2022年11月30日(水)いきふれ会巡回スポット5,4~センター
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標記について巡回した結果を、下記のとおり報告します。
記
1.巡 回 日:2022年11月30日(水)
2.巡回場所 :スポット5,スポット4
3.巡回参加者:3名
4.巡回時間 :
・10:00 出発(将軍塚バス停)
・11:20 施設点検・自然観察(松が丘中央公園)
・11:50 施設点検・自然観察(トトロの2号地)
・12:35 センター到着
5.巡回時の状況
紅葉の落葉も進み、初冬の八国山でした。
園路は落葉が一杯で、滑りやすかったです。
6.自然情報
〔植物/草本〕
・ヒヨドリジョウゴ・ベニバナボロギク
〔植物/木本〕
・アキニレ・エノキ(実)・ネズミモチ(実)
・ケヤキ・ムクノキ(実)・ガマズミ(実)
・カマツカ・ゴンズイ・ムラサキシキブ・スイカズラ
・イヌシデ・アカシデ・コナラ・ネジキ(実・冬芽)
〔植物・紅葉/黄葉〕
・ウワミズザクラ・カマツカ・ヤマコウバシ・
・アオハダ・イタヤカエデ・イロハモミジ
・アカメガシワ・ヤマハゼ・ヤマウルシ
〔昆虫〕クロスジフユエダシャク
〔野鳥〕ヤマガラ
7.ふりかえり・感想
紅葉・黄葉が美しく、今日は特にアカシデの紅葉に
目を見張りました。
散策者も数組、遠路は良い散歩道となっています。
8.巡回画像
…今回は、紅葉・黄葉の比較をテーマに画像を記録しました。
(1)八国山・sp5入口の指導標
(2)紫の実が鮮やかなムラサキシキブ
(3)クロスジフユエダシャク(蛾)
(4)コナラの黄葉
(5)トウネズミモチ
(6)八国山入口の階段を将軍塚方面に登る
(7)ガマズミ
(8)ヒヨドリジョウゴ
(9)アカメガシワ(成木)…若木と比べると葉の形が変わっている。
(10)赤がきれいなヤマウルシの紅葉
(11)この時期に貴重なコウヤボウキの花
(12)松が丘交差点。メタセコイアの紅葉
(13)センターエリアのネジキ。赤い冬芽が特徴
(14)センターに到着しました。
***巡回ご苦労さまでした。***
以上
今年もいよいよ師走となりました。夜空には明るく輝く冬の星々がにぎやかです。12月1日に地球と最接近した火星は一晩中赤く輝いています。
葉を落とし始めた木々、地面では枯れた草も目立ち始めています。ほとんど葉を枯らしながらも赤い実を輝かせているのはヒヨドリジョウゴです。
ヒヨドリジョウゴは日本全土の山野に生える、ナス科のつる性多年草です。全体に軟毛が密生し、ほかのものに絡みついてのびます。葉は長さ3~10センチの卵形で、下部の葉には深い切れ込みがあります。触ると軟毛があるのでふわふわとしています。白い直径1センチほどの可憐な花を8月から9月ころに多数咲かせます。花期が長いので、花と実が同時に見られます。直径8ミリ程度の果実は球形で、緑から赤に熟します。花、緑の実、赤い実が並ぶこともあります。透明感のある実は日に透けて中にたくさん種があるのが見えます。緑の時も赤く熟した時も野山の宝石のように輝きます。
ヒヨドリがこの実を好物にしていることから鵯上戸と名前がついたとされますが、全草に毒性物質のソラニンを含むので、人が誤って果実などを食べると嘔吐、下痢、腹痛、胃炎、最悪の場合は命にかかわります。ヒヨドリは食べても大丈夫なのかと思いますが、実際食べているところを見たという話はほとんど聞かず、冬枯れの中いつまでも実は残っています。ですがヒヨドリが実を食べる瞬間をついに目撃しました。そのあと特に変わった様子はなかったので安心しました。ただ、貪り食うというのではなく、「試しに食べてみた。」という感じでした。
毒と薬は紙一重。中国では白英(はくえい)と呼び解毒、解熱、利尿にもちいたり、癌や急性黄疸型肝炎の治療に用いたりしています。日本でも民間療法として食酢に漬けたものを帯状疱疹の外用薬に、煎じたものを解毒、解熱、利尿促進に使われてきました。ただし多量に服用しないように注意が必要です。
次第に少なくなっていく木の実や草の実。ヒヨドリジョウゴの実はますます輝きを増すかのようです。カワラヒワやアオジは草の種子を食べています。餌が少なくなっていくこれからは野鳥たちも大変です。
ただ野鳥観察には木々が葉を落としたこれからが最良の時です。葉を落とした木々の枝には個性豊かな冬芽が付き、枝にはカマキリの卵のうが見つかることもあります。
成虫越冬しているムラサキシジミやルリタテハはまだ暖かい日差しの下で翅を広げていることもあります。それぞれの生きものたちが冬をそれぞれに乗り越える工夫をしています。春を待つのは人間だけではないようです。
今年は12月7日が大雪で、22日が冬至、北半球では夜の時間が一番長い日です。この辺りではまだ雪の便りはないでしょうが、昼間の時間は少しずつ長くなっていきます。22日の埼玉の日没は16時32分。日没の時間は分刻みで遅くなりますが日の出はまだ遅くなります。日の入りから30分後から1時間くらいの約30分間、12月20日ごろから31日ごろまで夕方の空に水星から海王星まで7惑星がすべて並びます。25日からは月も加わります。天王星と海王星は肉眼では見えませんが、地球を含めて惑星パレードは貴重です。12月14日はふたご座流星群の極大日。流れ星に来る新年の幸福を願うのも良いですね。
ヒヨドリジョウゴ |