2024年4月18日(木)いきふれ巡回sp2~センター

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〔報告〕2024年4月18日(木)いきふれ巡回sp2~センター
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標記巡回の結果を、下記のとおり報告します。

1.巡 回 日:2024年4月18日(木) 晴れ
2.巡回場所 :スポット2~センター
3.巡回参加者:いきふれボランテイア5名
4.巡回時間 :
・ 9:30 西武球場前駅集合
・10:30 自己紹介、雑魚入り樹林地、いきもの湿地
・11:20 堀口天満天、一休み
・12:35~13:00 菩提樹たんぼで昼食

5.ゴミ収集量 0.2kg
6,、自然情報
〔いきもの湿地〕アズマヒキガエル(卵)、ヤマアカガエル(オタマジャクシ)
〔樹の花〕ウワミズザクラ・オトコヨウゾメ・イヌザクラ
〔野鳥〕ツツドリ・キジ
〔昆虫〕オオスズメバチ
〔菩提樹田んぼ〕シュレーゲルアオガエル

6.ふりかえり・感想
・新緑がきれいで、花いっぱいで楽しみました。
・アルペンロードの上り下りで疲れた。

7.巡回画像

(1)sp2いきもの湿地。チューブ出し状の卵塊はアズマヒキガエル

(2)ウワミズザクラ
(3)キランソウ    「地獄の窯の蓋」と言う別名がある。漢方の薬功があるらしい。
(4)セリバヒエンソウ
繁殖力が強く他の野草の生育領域を奪うため、駆除の対象となっている。
種をつける前の花の時に株を抜き取れば、繁殖を抑える事が出来る。
(5)ナガミヒナゲシ
地中海原産でアメリカやアジアに帰化しているケシ科の越年生草本。
繁殖力が強く、他の植物の成長を妨げる成分を放出することから「生態系に影響を与える
植物」とみなされている。「虞美人草」ともいわれる。
アルカロイド性の有害物質を含み素手で茎を触ったりするとかぶれるおそれがあると言う。
(6)オトコヨウゾメ
(7)解説板の清掃  右は「トトロの1号地」の階段
(8)ガマズミ
(9)オオスズメバチ  巣作りの場所でも物色しているのでしょうか?
(10)菩提樹池へ行く途中、湖畔霊園から狭山湖堰堤を見る
(11)アメリカフウロ
北アメリカ原産の越年性草本。太平洋諸島やアジアに帰化している。
ゲンノショウコと同じショウロ科の植物だが、薬功は無いらしい。
(12)サルトリイバラ
(13)菩提樹池
スポット地巡回ご苦労さまでした。
以上

 

 

 

2024年1月20日(土)狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』

イベント報告

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2024年1月20日(土)狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』の行事報告
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標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』
2.日 時:2024年1月20日(土)9時30分~14時
3.場 所:スポット2~1
4.参加者:男性5人 女性4人 計9人(前日までに女性1人キャンセル)
5.アンケート抜粋
(1)トモエガモが見られた。
(2)水鳥がたくさん見られて説明が詳しかったこと。
(3)知識がついたため楽しかった。
(4)分からないこともすぐに教えて貰えた。
(5)残念だったのは天候、少し寒かったです。

6.行事の様子(画像)

(1)西武球場前駅に集合、軽くストレッチをして観察会スタートです。雨が降りませんように!

(2)駅前ではたわわに実ったトウネズミモチが観られました。

(3)少し進んだところの遊水地で双眼鏡の使い方を確認しながら野鳥を探しました。

(4)スポット2の入り口。スイカズラやテイカカズラなど冬を常緑で越している植物が観られました。

(5)木のうろにはヨコヅナサシガメの幼虫が群れで冬を越していました。

(6)野鳥の声がしないか注意しながら冬芽などを観察しながら進みます。この日は静かで近くに野鳥の気配なしでした。

(7)堀口天満天神社で小休止。冬も水分補給は欠かせません。ちょうど咲き始めた梅が迎えてくれました。

(8)この後向かう狭山湖では水鳥の観察が中心になります。どんな鳥たちに出会えそうか予習をしました。

(9)狭山湖の堤防下でお弁当を食べトイレ休憩。午後はいよいよ狭山湖で水鳥観察です。折悪しく小雨が降り始めてしまいました。

(10)朝から雨が心配だったので早めに進めた観察会。お弁当を食べ終わるまでは何とか持ってくれました。小雨の中でもお目当ての水鳥達はほぼ観察できました。この日観られた野鳥は全部で31種でした。

狭山湖で一次解散をしたのち狭山不動尊をへて西武球場前駅へと向かいました。狭山不動尊では少し歴史的なお話もさせていただきました。人数が少ない分じっくりと観察が出来ました。これでお天気が良ければもっとのんびりと観察できたことでしょうがこればかりはどうしようもありませんのでご了承ください。皆さんどうかお風邪を召されていませんように!!

以上

2024年4月17日(水)いきふれ巡回sp5、4~センター

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〔報告〕2024年4月17日(水)いきふれ巡回sp5、4~センター
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標記巡回の結果を、下記のとおり報告します。

1.巡 回 日:2024年4月17日(水) 晴れ
2.巡回場所 :スポット5,4~センター
3.巡回参加者:いきふれボランテイア3名
4.巡回時間 :
・10:05 Sp5入口、巡回開始
・10:40 将軍塚ベンチより約50mで枯れ枝を切る
・11:25 sp4解説板清掃
・11:35 鳩峰八幡神社
・12:35 センター着
5.自然情報
〔樹の新芽・蕾・花・実〕
・ウグイスカグラ(実)・カマツカ(蕾・花)・アオキ・クサイチゴ
・ムラサキシキブ・サワフタギ(蕾)・マユミ(蕾)・アオハダ
・ミズキ(新芽)・コナラ(新芽)・クヌギ(新芽)・ヤマツツジ
・アカメガシワ・ウワミズザクラ・リョウブ
〔野草の花〕
・オニノゲシ・カタバミ・タンポポ・タチツボスミレ・
・シャガ・チゴユリ・オニタビラコ・
〔野鳥〕
・ウグイス・ガビチョウ・シジュウカラ
〔蝶〕
・カラスアゲハ・ガビチョウ

6.ふりかえり・感想
・新緑が素晴らしく気持ちの良い巡回でした。
・sp4,5では青空を背景にウワズミザクラの白い花が映えてきれいでした。

7.巡回画像

(1)sp5入口案内板
(2)民地脇を行く
(3)八国山入口
(4)新緑の盛り
(5)クサイチゴ
(6)解説板周辺の手入れ
(7)折れた枯れ木を切除
(8)将軍塚 新田義貞、鎌倉攻めの戦役を記録した「元弘の碑」のレプリカ
(9)東山道武蔵路の旧ルートが横断するあたりの八国山園路
(10)sp4案内板
(11)チゴユリ
(12)ガビチョウ まるで眼鏡をかけているようだ。
(13)ウワミズザクラ  花は不思議な形です。虫が飛んで来ています。
sp4にはウワズミザクラの木がたくさんありました。
以上

24年5月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

ヒバリ、雲雀、春の空高く~ふれあいの里だより令和6年4月号~

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時は春、

日は朝、

朝は七時、

片岡に露みちて、

揚雲雀なのりいで、

蝸牛枝に這ひ、

神、そらに知ろしめす。

すべて世は事も無し。

上田敏の訳詩集『海潮音』に「春の朝」という題名で収録されている19世紀英国の詩人ロバート・ブラウニングの詩です。

日本でも数々の文学に出てきたり和歌などにもうたわれたりし、春の季語にもなっているヒバリ。

万葉集では身近すぎたのか3首と少ないですが、

ひばり上がる春へとさやになりぬれば都も見えず霞たなびく

と大伴家持が詠んでいます。

ヒバリは日本ではほぼ全国の畑地、河原、草原などで繁殖し、北の地方で繁殖するものは冬になると南の方に移動します。

世界的に見てもヨーロッパ・アジア大陸の中部、北部に広く分布し、北西アフリカにも分布します。こちらも北で繁殖するものは冬には南へ移動します。

古くから洋の東西を問わず親しまれてきたヒバリ。今では目にする機会がめっきり減ってしまいました。特に都市近郊では数を減らし、開けた原っぱや麦畑などの減少により生息地が失われてきたのが大きな要因と言えます。

スウェーデンでは大規模集約農業の増大とともに農耕地の生態的多様性が失われヒバリの減少も相当なものでした。そこで『ヒバリの小区画』と呼ばれる農地区画を用意しヒバリが暮らしやすい環境を作ったところ3年間で劇的に回復したそうです。

ヒバリは体長17cmでスズメより大きく雌雄同色で見分けは付きにくいものの、オスは頭頂の羽をよく立てるのに対し、メスはほとんど立てることはありません。地上で活動することが多く、足を交互に出して歩き植物の種子や昆虫類、クモを食べます。巣は草地の地上にメスが作ります。

翼を素早く羽ばたかせ一直線に舞い上がりながら高らかに歌う姿は春の風物詩で春告げ鳥とも呼ばれます。羽ばたきながら一点にとどまることもできるヒバリ。雲雀、告天子、叫天子、天雀など古くから親しまれてきただけに別名も多いですが、鳴きながら空高く舞う姿を連想させるものがほとんどです。ヒバリの名前の由来は日晴(ひはる)からヒバリになったという説が有力です。曇りの日でも飛びますがやはり青空に溶けこむように舞い上がる姿が印象的だからでしょう。

空高くさえずるばかりではなく、柵や杭に止まっても歌います。飛び立つときは垂直に上空を目指しますが、巣へ戻るときは巣の場所がわからないように巣から離れたところに降り、草むらの中を隠れるようにすたすたと歩いて移動します。

揚げ雲雀と呼ばれ、空高くさえずりながら舞い上がっているのは雄で、縄張り宣言でありラブソングです。さえずりの美しさはヨーロッパでも高く評価され、ハイドンの弦楽四重奏曲第67番の第1楽章冒頭の旋律はヒバリのさえずりのようだと言われ、「ひばり」の愛称がついています。

ヨーロッパではギリシャの守護神アテナの化身や高い徳と知恵を備えた鳥などとたたえられ、英名のskylarkは空の喜びを意味します。歌声は清浄な愛を表すとされています。一方日本ではヒバリが太陽に借金の取り立てをしているとした昔ばなしが各地に残っています。

とは言え日本人に古くから親しまれてきたことに変わりはなく、ヒバリをシンボルとしている自治体は多く、所沢市や入間市の鳥もヒバリです。これからも青空に揚げ雲雀が見られますように。

不安定なお天気が続きソメイヨシノの開花も当初の予想よりも遅れ10年以上前のように入学式のころにも楽しめそうです。急な気温の上昇は一気に季節を進めます。芽吹きも開花も雪崩のごとく押し寄せソメイヨシノを追い越す勢いでウワミズザクラも蕾を見せています。慌ててチョウたちも現れ、初夏へとなっていきそうです。

夜空にも春の大三角が見えるようになり春が本格的に訪れたことが感じられます。未明から明け方東南東の低空では火星と土星が接近し、4月11日には大接近します。日没後西北西の宵の空には4等級半ばまで明るくなると予想されているポン・ブルック彗星に注目です。『春宵一刻値千金』春風が花吹雪や花の香りも運んできてくれるかもしれませんね。

ヒバリ

  ウワミズザクラ

    ダイミョウセセリ

 

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています