24年10月の行事お知らせです。

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水彩画展 狭山丘陵のあちこち展~草と木と風景~

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水彩画展 狭山丘陵のあちこち展 ~草と木と風景~

埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター開館30周年を機に、狭山丘陵の素晴らしい風景や植物を紹介する水彩画展『狭山丘陵のあちこち展』を開催します。

期間

第1期 風景    2024年10月1日(火)~10月27日(日)
第2期 草と木 2024年11月6日(水)~12月1日(日)

作者

宮崎 朱美さん

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)

開館時間

9:00~17:00

展示点数

第1期 風景画 58点
第2期 植物画 50点
※点数は多少前後する場合がございます。

会場

埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター
所沢市荒幡782 アクセス
04-2939-9412
※駐車場が7台と大変狭いです。電車等の交通機関をご利用下さい。

 

狭山丘陵あちちこち展

いきふれ通信できましたvol,68(2024年秋号)3か月先のイベント情報掲載

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狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。

詳しくは、当センターHPでご確認をお願いたします。

2024年4月13日(土)狭山丘陵自然観察会『春光のアルペンロードへ』

イベント報告

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2024年4月13日(土)狭山丘陵自然観察会『春光のアルペンロードへ』の行事報告
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標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『春光のアルペンロードへ』
2.日 時:2024年4月13日(土)9時30分~14時40分
3.場 所:西武球場前駅駅前~菩提樹池~アルペンロード~センターエリア
4.参加者:男性10人 女性11人 計21人
5.アンケート抜粋
(1)草木の世界でもハーフ、ミックスが増えていることが分かった。
(2)講師の方の知識の豊富さとスタッフの方の準備が良くできている事に感心した。
(3)身近な植物でも知らないことばかりでもっと知りたいと思いました。
(4)自然の状態、丘陵地形と植物との関連が分かると面白いと思いました。
(5)他市から来ている人がたくさんいて驚きました、そのくらい人気のあるイベントだと思いますの     で続けてもらいたいです。

6.行事の様子(画像)

(1)講師に柳澤かほるさんをお招きし、西武球場前駅の駅前広場で軽くストレッチをした後出発。目の前にある木々の説明からスタートです。

(2)駅を出てすぐ、道ばたにも興味深い植物があります。

(3)駅からほどなく遊水地の周辺ではソメイヨシノが出迎えてくれました。木々の芽吹きも美しい!

(4)足元にはトウダイグサ。あれもこれもと観察しているとなかなか前へ進めません。

(5)狭山湖畔霊園に到着。こちらでも桜のお出迎え。ここでトイレ休憩をさせていただきました。

(6)クヌギも花盛りです。

(7)菩提樹池へ向う途中ではオトコヨウゾメも咲き始めていました。

(8)足元に咲く数々の花々や木々の芽吹きを観察しながら菩提樹池へ。この辺りではカントウタンポポがセイヨウタンポポより多く見られました。

(9)春の妖精ジロボウエンゴサクも可憐な花を見せてくれていました。

(10)アルペンロードではスミレの仲間たちが見られました。この一本道の下には水道管が通っています。

(11)急な坂を下るとウワミズザクラやイヌザクラがありました。花が咲いていれば咲き方の違いを観察できたのですが…(12)センターエリアで昼食後、講義室で花の色々などについて少しお話を聞きました。

(13)午後はセンターエリアで観察です。聞いたばかりのお話をもとに花の色々に注目して歩きました。

(14)マルバアオダモの花も丁度咲き始め、皆さんを出迎えてくれているようでした。

センターエリアではピンポイントでこれだけは見ていただきたい花などを観察。講義室に戻りまとめの話をしていただきました。

美しい春の日差しのもと、お申込みいただいた方全員に参加していただけました。春を満喫してくださっていたようで何よりです。

以上

だあれが植えた?ヒガンバナ~ふれあいの里だより令和6年9月号~

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今年も記録的な高温となった日本の夏。それに加えゲリラ雷雨も多発しました。そして残暑は長い予報となっています。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、今年はさらに暑い日が続きそうです。

それでも昼間の時間は確実に短くなってきています。今年の彼岸の入りは9月19日で秋分の日は22日。この日の日の出は埼玉で5時29分、日の入りは17時38分で、先月の立秋の日と比較すると1時間37分昼間の時間が短くなっています。

彼岸の頃に花が咲くから名前が付いたとされるヒガンバナ。残暑が続いていてもこの花が咲くと少しホッとする気がします。

ヒガンバナは日本全土の田の畔や土手など人の手が入りやすい所に群生する多年草です。曼殊沙華が代表的な別名ですが、多くの別名があり、1000を超えるとも言われます。古くから親しまれてきたことの表れとも言えますが、もともと日本に自生するものではなく、古い時代に中国から渡来したと考えられています。

葉見ず花見ずという別名通り、花の咲くころには葉は無く、花が終わった晩秋に深緑色で光沢のある線形の葉を伸ばし栄養を作り、球根に蓄え晩春には枯れます。

秋、つぼみをつけた茎がにょきっと出てきたかと思うと1週間ほどで5個から7個の花を輪のように咲かせます。一つひとつの花には6個の花びらがあり、6個の雄しべと1個の雌しべは花の外に長く突き出ます。

三倍体植物は基本種子が出来ませんが、ヒガンバナはその代表種です。ただごくまれに種子をつけることがありますが発芽はせず、土中で鱗茎(球根)を分球することによって数を増やします。原産地の中国大陸には種子繁殖が可能なヒガンバナがあり、その中で生まれた三倍体のヒガンバナが日本に渡来したと考えられています。

ヒガンバナは全草に毒があります。花茎の汁はかぶれを起こすこともあります。特に毒性が強いのは鱗茎で有毒のアルカロイドを含み、食べると吐き気や下痢、呼吸困難などになり、重症の場合中枢神経の麻痺を起こし死に至ることもあります。大量に食べない限り致死量には達しませんが特に子供や抵抗力が落ちている人、ペットなどには注意が必要です。とは言えでんぷんを含んでいるので飢饉に備えて植えられ、水によくさらして食用にされました。また、吐剤や去痰剤にも用いられました。食べると彼岸に行ってしまうから彼岸花という説もあります。毒花、痺れ花という別名もあります。墓地にもよく植えられ死人花、地獄花、幽霊花とも呼ばれます。花の形が仏具の天蓋に似ているところから天蓋花。狐花、狐の松明、雷花も花の形に由来します。天上か地獄か、妖しげな美しさを人々は感じてきたのかも知れません。

毒のあるヒガンバナが田の畔や土手、墓地などによくみられるのは害獣対策として植えたからと考えられます。

地面の温度が開花に影響するとされるヒガンバナは温暖化の影響を否定できません。ヒガンバナの場合は温度が上がると開花が遅れるのでお彼岸の頃に咲かなくなってきてしまうかもしれません。

ヒガンバナが咲くころにはチョウの数も増えています。クロアゲハやキアゲハ、アゲハの仲間がヒガンバナに吸蜜に来ていると華やかさが際立ちます。

9月17日は中秋の名月。今年は満月の前日に当たります。近くには寄り添うように土星。5日の日没後30分くらいの西の低空では細い月と金星が大接近します。

サシバやハチクマなどタカの渡りも狭山丘陵周辺では9月下旬ころから見られます。行く鳥があれば来る鳥もいます。最後まで頑張っていたツクツクボウシの声もいつしかササキリやカネタタキ、鳴く虫たちの声に代わっています。空も高く感じるようになりアキアカネなど赤とんぼの仲間たちが飛び交うようになる9月です。

ヒガンバナ

        スジグロシロチョウ

        アキアカネ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています