2025年1月18日(土)〔狭山丘陵自然観察会〕狭山湖周辺の野鳥と植物

イベント報告

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報告行事名:〔狭山丘陵自然観察会〕
狭山湖周辺の野鳥と植物

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〔狭山丘陵自然観察会〕狭山湖周辺の野鳥と植物を行いました。
数多くの野鳥、水鳥、冬の植物を観察できました。

その様子を下記の通り報告します。

 

1,行事内容:野鳥や冬芽などを観察しながらいきものふれあいの里スポット1~2を歩く。

,開催日時:R7年1月18日(土)9:30~14:30

,参加者数:19名+スタッフ4名

 

イベント中の様子

 

(1)西武球場前駅に集合。まずは双眼鏡の使い方を確認します。

 

(2)スポット2に到着、ホトケノザの花やアメリカフウロ、ロゼットなどを観察しました。

 

(3)池の前ではルリビタキのメスがお出迎え。
皆さん一斉に双眼鏡を構えます。長い時間観察させてくれました。

 

(4)たくさんの冬芽を観察。イヌザクラ、ウワミズザクラ、リョウブ、ネジキなど。冬芽も十人十色。それぞれの特徴や見分け方などを学びました。

 

(5)狭山湖に向かう途中の畑の中でモズ、ジョウビタキのメスを観察。
モズはオスメスともに観察できました。

 

(6)お昼を食べ終わって狭山湖堰堤で水鳥観察。カンムリカイツブリの特徴を覚えます。

 

(7)堰堤の岸には、カモ類。少ないながらも、マガモ、コガモ、トモエガモ、ヨシガモ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリを観察できました。

 

(8)奥の岸辺にはカワウ、アオサギが。プロミナでしっかりと見ることが出来ました。

 

参加者の皆さんからは、「冬芽の説明が面白かった。」、「水鳥の種類が多くて良かった。」等の感想を頂きました。ありがとうございました。

 

冬の狭山湖の割には気温も高く、観察会日和で良かったです。この観察会をふまえて、寒い冬を乗り切ろうと努力する植物や鳥たちに少しでも目を向けて頂ければ嬉しいです。

 

以上

2024年12月15日(日)〔初めての自然観察会〕ミニ門松づくり

イベント報告

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報告行事名:〔初めての自然観察会〕
ミニ門松づくり

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12/15(日)に、ミニ門松づくりを行いました!

皆さんの作成したい門松の形や、飾り方のこだわりや個性が伝わってくる作品が多かったです。
また、竹を切る作業や正月になぜ門松を置くのか、などを学ぶことができましたね。

その様子を下記の通り報告します。

 

1,行事内容:センターエリアの森で増えてしまった竹やササを切って組み立て、森で集めた木の実や植物で飾り付けをして、年中行事の新年を迎える里山の門松づくりを体験してもらう。

,開催日時:R6年12月15日(日)9:30~12:30

,参加者数:21名+スタッフ5名 (多くの参加申し込みありがとうございました!)

 

イベント中の様子

(1)始まりました!まずは、正月とは?・門松をなぜ置くのか?学びました。

 

(2)次は外に出て材料集めです。バケツとハサミを持って出陣!

 

(3)各ご家庭で飾り付けに使えそうな植物、木の実を探します。
正月に縁起の良い赤い実「マンリョウ」や、葉っぱのキレイな「ヤツデ」などが人気でした。

 

(4)次は竹林に行って竹切体験。竹専用のノコギリを使うのは皆さん初めて。
周囲に注意しながら一生懸命にギコギコ…。

 

(5)切り倒した竹は運びやすいように葉や枝を落とします。これが意外と大変です。

 

(6)センターに戻って門松の形にしていきます。長さと形を考えて切っていきます。

 

(7)スーパーなどでよく見る、ななめ切りの門松にするためには、
竹の向きとノコギリの力加減が難しい!綺麗に切るのは大変です。

 

(8)竹を切り終わった人から待望の飾り付けの時間!
採集した素材をバランス良く配置していきます。

 

(9)持って帰れるかな…?と心配になるようなボリューム感。
皆さん思いのままに飾り付けをしていました。

 

(10)オリジナルの門松が完成!ぜひお正月はおうちの玄関に置いてくださいね。

 

参加者の皆さんからは、「門松についての勉強だけでなく、外で散策しながら材料を集めたり切ったり、植物を教えてもらえたりしながら、門松を作れてとても楽しかったです。」等の感想を多く頂きました。ありがとうございました。

 

スタッフ一同もとても楽しく、作業ができました。皆様良いお正月をお迎えください。

 

以上

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イベント

【募集】 里山の『落ち葉掃き』と焼き芋づくり 2/15

IKIFURE NEWS

『里山の落ち葉掃きと焼き芋づくり』のご案内

里山管理作業イベント『里山の落ち葉掃きと焼き芋づくり』のご案内です。
今回、公益財団法人ほほえみの森財団さんと実施いたします。

センターエリア内の樹林で熊手を使って落ち葉掃きやササ刈りなどを計画しています。
また、焼き芋も計画しております。

お申込みは、1月20日(月)9時から受付開始となります。
公益財団法人 ほほえみの森財団(04-2926-2291)
沢山のご応募お待ちしております。

 

開館30周年記念講演会 狭山丘陵未来学への誘い

IKIFURE NEWS, TOP

埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター30周年記念講演会のお知らせです。

埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センターは、狭山丘陵の魅力を多くの方々に知っていただき、楽しんでいただくイベントに、長年力を入れて来ました。
今回は『狭山丘陵未来学への誘い』と題し、トトロのふるさと基金理事長 安藤聡彦に話をして頂きます。

チラシがPDFでダウンロードできるようになっております。
申込は2025年2月1日から電話(04-2939-9412)にてご応募ください。

変わり者のバッタ、ツチイナゴ~ふれあいの里だより令和7年1月号~

TOP, いきふれ自然情報

今年は乙巳(きのとみ)年。草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味を持つ乙と神様のお使いとして大切にされてきて脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされている蛇から再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年と考えられます。

草木が伸び広がったところで冬を越しているバッタがいます。その大きさからトノサマバッタと間違われることも多い、ツチイナゴです。大型のバッタの中で、唯一成虫で越冬します。体長はオスで50mm~55mm、メスは50mm~70mmです。

体の表面には細かい毛が生えていて、後ろの翅は若いものは淡い黄色をしていますが次第に赤みを帯びてきます。幼虫は鮮やかな黄緑色で成虫になると褐色になります。成虫の色から土蝗と名前が付いたとされます。幼虫の時から目の下に模様があり泣いているように見えるのが特徴です。

ツチイナゴは関東以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、ほかのバッタとは半年ずれた一生を送ります(南西諸島を除く)。夏の間は幼虫で晩秋に成虫になり冬を越します。枯草の中などで冬を越すものの冬眠するわけではなく、暖かい日には葉の上に出てきたり葉を食べたりすることもあります。

イナゴというと稲の害虫と思われがちですが、ツチイナゴはイネ科植物も食べますがマメ科の植物、特にクズを好んで食べるので晩秋にクズの葉の上で成虫を見つけやすくなります。春いち早く活動を始め、6月ごろまで成虫が見られます。

成虫越冬すると言っても耐寒能力は高くなく、なるべく日が当たったり寒さをしのげたりするところを選んでやり過ごしているので、急な寒さなどで冬を越せないこともあります。同じような一生を過ごすキリギリスの仲間のクビキリギスの方が耐寒能力はあります。

バッタ類の多くが好むイネ科などがまばらに生えた草原を好むのとは違いクズなどが生い茂るマント群落を主な棲み処とします。幼虫の色は生い茂る草の中で保護色になり、成虫の色は枯草の中で保護色になります。

飛ぶことはあまりなく、跳ねたり歩いたりします。冬の暖かな日には出会えるかもしれません。やはり成虫越冬しているムラサキシジミも日向ぼっこしていることがありますよ。

日ごとに太陽の日差しに春を感じることができるようになりますが寒さはこれからが本番です。それでも春を待ちきれないかのようにウグイスカグラが咲き、オオイヌノフグリやホトケノザが咲いています。各地から梅だよりも発信されるようになります。

星空は寒さの中ひときわ美しく見えます。3日は細い月と金星、4日には月と土星が接近します。14日は今年最初の満月でウルフムーンとも呼ばれ、14日未明から明け方と夕方から15日の未明には明るさを増した火星と接近します。そろそろ観察シーズンが終わる土星ですが、18日には夕方から宵の南西から西南西の低空で金星と接近します。この日埼玉での日の入りは16時54分です。

野鳥たちがにぎやかな季節、光の春を感じてかさえずりの練習が聞かれることもある1月です。

ツチイナゴ

  ムラサキシジミ

        ウメ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています