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ハナミズキ春の名残を~ふれあいの里だより令和8年4月号~

あっという間に日本列島を駆け抜けている桜前線。4月中に北海道まで到達し、関東地方でも平年より早く咲き満開となりました。

世の中にたえて桜のなかりせば  春の心はのどけからまし

在原業平の有名な和歌ですが、平安の世から今も変わらず桜の開花を待ち、散るのを惜しみ心落ち着かない日本人は多いことでしょう。

そして桜の後を引き継ぐかのようにハナミズキが咲きます。

ハナミズキは北アメリカ原産でミズキ科の落葉高木または小高木で、日本に植えられているものは高さ5メートルほどですが、原産地では大きいものは高さ12メートル、直径45㎝にもなります。

日本に入ってきたのは1912年東京市長がワシントンD.C.へサクラの苗木を送った際にその返礼として1915年に送られてきたのが始まりで、日米親善の木として知られます。アメリカでは日本で桜前線が報道されるようにハナミズキ前線が報道されるような大切な木です。花言葉に返礼や思いを受け取って、感謝とあるのは日米友好の歴史に関係すると考えられます。ほかには幸福、永続性、華やかな恋などがあります。

ハナミズキの別名はアメリカヤマボウシで花が在来種のヤマボウシに似ていてアメリカから来たことによります。花水木はミズキ科の中で花が目立つことによります。

花弁に見えるのは総苞片で葉が変形したものです。ヤマボウシはこの総苞片の先がとがります。総苞片の中心に黄緑色の小さな花が球形に15~20個集まって咲きます。原種は白で最初に東京に植えられたものも白花です。戦時中は敵国の花とされ切られたこともありましたが今では各地で庭木や街路樹として人気です。

総苞片なので痛みにくく長く楽しめることも街路樹として人気の一つでしょう。樹形が自然に整い、成長も緩やかで比較的手入れが簡単なことも理由と考えられます。花の後は長さ1㎝ほどの楕円形の実を数個つけ、9月ころからつやのある暗赤色に熟す姿も美しいです。ヤマボウシの実はブツブツのあるサクランボのような球形で食用になりますが、毒ではないものの、ハナミズキの実は見るだけにして食べるのは野鳥に任せるのが良さそうです。

紅葉も楽しめるハナミズキ。葉が落ちた後の冬芽もとがった葉芽、栗坊主のような花芽が可愛いものです。

種から育てると、花が咲くまでに時間がかかり元の木と同じ花が咲くとは限りません。赤い街路樹の種を拾ってきて植えたら白い花が咲いたという話も聞いたことがあります。品種も多いので好みのものを早く楽しみたい場合は苗を植えるか挿し木をするのが良さそうです。

2日は満月で5日は復活祭。この日は二十四節気のすべてのものが清らかで明るく生き生きとしている頃とされる『清明』でもあります。8日はお釈迦様の誕生を祝う灌仏会(かんぶつえ)、『花祭り』です。なんだかお祝いムードにあふれていますね。

新年度が始まりあちこちに新人さんがいらっしゃる時期ですが、森も新たな命で賑わっています。卵や蛹、幼虫で冬を越したチョウたちも次々と姿を現し、巣立ったばかりの野鳥のヒナに出会えることもあるでしょう。

マップス彗星とパンスターズ彗星が注目されていますが、どうなることでしょう。水星は4日に西方最大離角となり明け方東の低空で見やすくなり、16日の明け方には東の低空で細い月と水星、火星が接近します。宵の明星として輝く金星は19日の夕方から宵に西北西の低空で細い月と接近します。22日はこと座流星群の活動が極大となり、23日の明け方にかけて見やすい時間になります。数はあまり多くありませんが明るい流星の割合が高いとされます。この日の夕方から宵の西空では木星と上弦前の月が並びます。24日夕方から宵の西空では、冬の夜空を飾っていたオリオンが沈もうとしているそのさらに北側で金星とプレアデス星団が最接近します。星空は本格的に春の星座が主役になっています。

ハナミズキ

   コミスジ

    ヒナに餌を運ぶホオジロ



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