1. TOP
  2. TOP
  3. 夏!ヒメキマダラセセリ飛ぶ~ふれあいの里だより令和8年8月号~

ここから本文です。

夏!ヒメキマダラセセリ飛ぶ~ふれあいの里だより令和8年8月号~

7月中に猛暑日が続出、今年から最高気温が40℃を超える日の名称を酷暑日と発表され、すでにそうなった日があります。8月上旬は最も暑い時期。今年は8月7日が立秋ですが、暑さはピークと言えます。

最も暑い時期にはチョウの姿も減りますが、アゲハの仲間をはじめセセリチョウの仲間の姿が次第に多く見られるようになってきます。

太く短い胴体に大きな頭、短い脚、翅も短くずんぐりとした印象のセセリチョウの仲間はガと思われがちです。でも素早く力強い飛行を見せることが出来るのは筋肉が多い胸部のおかげです。

暑い日差しの下、閃光のように花から花へ素早く飛び移るヒメキマダラセセリを見かけるようになってきます。

ヒメキマダラセセリは前翅の長さが12mmから17mmで赤みがかった黄色をしています。本州、四国、九州の低山地から山地の樹林の林縁や疎林、樹林周囲の草原に生息する森林性のチョウです。林道の脇などでよく見られ、林間の小さな草原で見られますが、広い草原の中心部では見られません。市街地で見ることはほとんどないものの、狭山丘陵では時々出会うことが出来ます。

寒冷地では7月~8月に年1回発生し、この辺りでは5月~6月と8月~9月頃の年2回発生します。

ほかのセセリチョウの仲間同様成虫は様々な花を訪れます。低い位置を花から花へと素早く飛び回るのでなかなか同定するのが難しいのですが、葉上で翅を半ば開いて休むことがあるのでその時がチャンスです。雌雄も翅の模様で分かります。オスは前翅に黒い筋が入りますがメスは黒斑が発達し筋にはなりません。翅形もやや幅広になります。

幼虫はチヂミザサの仲間やススキなどのイネ科の植物や、カヤツリグサ科の植物を食草とし、幼虫で冬を越します。

孵化した幼虫はやはりオオチャバネセセリやコチャバネセセリなど、ほかのセセリチョウの仲間と同じように葉を綴り合せて巣にします。細い葉が上部で切れ、傘をたたんだような形状の葉があったらセセリチョウの仲間の巣でしょう。運が良ければ綴った葉の上部から顔をのぞかせているところに出会えるかもしれません。

暗すぎない樹林と開けすぎない草原、その間で暮らすヒメキマダラセセリ。数が減ってきているとも言われているのが気がかりです。

暦の上では秋になるとは言え残暑は今年も長く続きそうです。それでも8月15日の埼玉での日の出は5時で日の入りは18時32分。夏至のころに比べると昼間の時間は64分短くなっています。赤く成熟した赤とんぼの仲間を始め、トンボの仲間にもよく会うようになります。ヤハズソウやキツネノマゴ、初秋の草花も少しずつ咲き始めています。

8月1日から7日は多くの人に星空に親しみを感じてもらおうと1995年から始められたキャンペーン『スター・ウィーク~星空に親しむ週間』です。夜もなかなか気温が下がりませんが、お盆を過ぎるころになると夜には虫の音が聞かれるようになってきます。19日は伝統的七夕。上弦前の月が沈んだ後の夜空には天の川を挟んで輝くこと座のベガ(織姫星)、わし座のアルタイル(牽牛星)、そしてはくちょう座のデネブで形作られる夏の大三角が輝きます。12日の明け方には東北東の低空で細い月と水星、木星が接近。13日にはペルセウス座流星群が極大となります。15日は金星が太陽から最も離れて東方最大離角となり日の入り後の西南西で輝きます。16日日の出前の東北東の低空では水星と木星が大接近、夕方には細い月と金星が共演します。そして28日は満月です。秋の夜長へと季節は進んでいきます。

 

ヒメキマダラセセリのメス

   オオアオイトトンボ

    ヤハズソウ



狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています