陽光咲き始めました!

いきふれ自然情報

 

センターエリアで一番最初に咲き始めたサクラは『陽光』でした。
明日も気温は低めのようですが、週末にはかなり咲くと思われます。

咲きそうでなかなか咲かなかったクロモジも、先週の土曜日から咲き始めました。
成虫越冬していたテングチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハが舞い、早春にだけ発生するコツバメも今日確認できました。
スミレの仲間も次々咲き始め、毎日変化が楽しみです。

2015年03月11日 A巡回と第6回全体会議・軽作業

いきふれの会

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■2015年3月11日(土)巡回と第6回全体会議・軽作業
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〔巡回状況〕
・SP2~菩提樹池~センターまでの巡回を3名で行ないました。
               ↓早春の菩提樹池

・Sp2では、トトロ1号地先坂上の森の竹林が伐採されていました。
〔自然観察情報〕
・SP2の池にカエルの卵塊がありました。

・SP2の観察植物…ニワトコ・ヤマグワ・クヌギ(新芽)・コスミレ
               ↓ニワトコ

・菩提樹池の観察植物…コウヤボウキ(新芽)・ヒメカンスゲ
            ↓ヒメカンスゲ

〔まとめ・感想〕
・空気が暖かく、春めいて来ました。
・バードウォッチング等、数名の散策者に会いました。
〔改善提言〕
・SP2駐車場所の警告板が日焼けして判別困難です。
・SP2駐車場所に車両からの吸い殻がたくさん捨てて
ありました。
……日焼けした警告板はセンターで改善を進めます。
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〔第6回全体会議と軽作業〕
・午後からは、2014年度最後の全体会議を行いました。
・いきふれ会7名とセンター2名の計9名が出席しました。
・年間活動のふりかえりと、今後取り組んで見たいこと
等について、意見交換を行いました。
   …作業会的なものはもっとあっても良い。
 …ボランティア活動を継続することで成長したい。
等の意見がありました。
・会議終了後は、センターエリアの中央にあるシラカシの階段の
落ち葉掃きを行いました。(8名参加、30分程度)
           ↓シラカシの階段の落ち葉掃き①

落ち葉掃きにより、階段の足元が見えて乾いてすっきりと、
安全に歩けるようになりました。
           ↓同上階段の落ち葉掃き②

・作業終了後は、西尾根の植生観察を行い解散しました。
以上
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春告蝶、ミヤマセセリ

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(所沢市HPふれ里だより平成27年3月号」より

『弥生』という言葉は、温かく柔らかい、いかにも春を感じさせてくれるものです。色でいえば桃色でしょうか。
陽ざしは春でも風の寒さが感じられることも多い3月ですが、足下にはオオイヌノフグリ、ハコベ、ホトケノザ、そしてアオイスミレなど。小さな草花たちがそれぞれの可愛い花を咲かせています。

まだ緑が覆い尽くさない落ち葉の積もった雑木林の地面にすっと飛んできて翅を広げるミヤマセセリ。「春が来たよ。」と言っているかのようです。
ミヤマセセリはほとんど日本全土に分布しますが、一部の都道府県ではレッドリストの指定を受けています。

幼虫はコナラ、クヌギ、カシワ、ミズナラなどのブナ科の葉を食べて育ちます。『深山セセリ』と名はついていますが、平地の雑木林から低山地帯、高地でも見られます。
早春にのみ発生するチョウで、スプリングエフェメラル(春のはかない命・春の妖精)の一つです。このあたりですと雑木林に春を告げるチョウとして親しまれ、3月中旬から4月上旬ころに出会えます。

まだ冬枯れの色が多く残り、冷たい風も吹く中、素早く飛び回っていたかと思うとふっと目の前の地面に翅を広げて止まります。落ち葉の上で、保護色のような赤みがかった茶褐色の地色ですが、なかなかシックで、侘びた風情も感じられ、春の陽光に良く映えます。
地味とも言えますがこれでなかなか個性的で、ほかの蝶と見間違えることはまずありません。メスの前翅の表面中央には白色帯があり、雌雄の区別がつきます。
寝ているときは前翅を屋根型にたたむ性質があり、日本ではほかの蝶には見られない特徴です。

食樹の新芽の付け根あたりに産み付けられた卵はやがて孵化し、柔らかい新葉を食べ育ちますが、成長はほかに例を見ないほどゆっくりのんびりで、深緑の頃も食べ続け、晩秋にやっと最後の段階まで老熟し、木を降りて地表の落ち葉を綴ってその中で冬を越します。早春一気にラストスパートをかけるかのように、そのままさなぎになり羽化します。まるでコナラなどの1年のサイクルに合わせているようです。

雑木林の減少とともに埼玉県でもレッドデータブックに載る存在となっていて、センター周辺でも数は多いとは言えませんが、毎年3月の声を聞くとミヤマセセリがすまし顔で目の前に現れ、「春だよ。」とクールに告げてくる日が楽しみになります。

弥生を待たず咲き始めたヒメカンスゲも春を告げています。ほころび始めてからなかなか咲かないクロモジが咲いたと思ったら、桜前線も間もなく到達することでしょう。ソメイヨシノと先を争うかのようにヤマザクラが咲く年もあります。 巣作りを始めたシジュウカラやヤマガラのさえずりが響き、冬越しに来ていたアオジの繁殖地へと帰る前の、束の間のさえずりも聞かれるかもしれません。春があちらこちらであふれ出します。


ミヤマセセリ

ヒメカンスゲ

ヤマザクラ

春ですよ!

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今日は思ったほど風の冷たさもなく、春の訪れを感じる1日でした。
ヒサカキの花も咲き始め、ほのかに森には独特の香りが漂い始めました。

枯れたようだった梅の木も小さな枝先に花を咲かせ、
足下にはアオイスミレが咲き始めていました。

ウグイスのさえずりも聞かれ、春があちこちで見つかりました。
これから日ごとに変化が楽しめます。
忙しくなりますね。

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています