2017年10月26日(木)  10月のいきふれ巡回結果の報告について 

いきふれの会

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10月のいきふれ巡回報告〔10月26日(木)〕
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今月からは、先に巡回日を指定して、巡回参加者を募る
ことにしました。

【1】スポット3の巡回結果

(1)巡回時の状況
・いきふれ会女性メンバー4名でスポット3の巡回を
行いました。  ↓早稲田大学構内の紅葉

・早稲田大学正門側から森に入りましたが、台風21号
の大雨で、木橋のある湿原の手前の増水が引かず
前に進めないため、一度正門側入口まで引き返し,
早稲田大学構内側から入って、和幸の森や湿原
の様子を確認しました。湿原の木橋は渡れました。
・小枝の落下はありましたが、倒木はありませんでした。

↓湿原木橋手前(大学正門側)の園路増水

(2)巡回の時間関係
・10時15分 sp3入口
・10時40分 湿原手前で折返し
・12時00分 湿地
・13時15分 狭山湖
・15時10分 センター

↓湿原の木橋は渡れました。

(3)ゴミの収集  約500g

(4)自然情報
〔植物〕16種
・オニドコロ(実)・アオハダ(実)・フユノハナワラビ(胞子)
・ナギナタコウジュ(花)・イヌシデ(実)・ムラサキシキブ(実)
・ミゾソバ(花)・コセダングサ・カラタチバナ(実)
・テイカカズラ(実)・ヤブタバコ・ヤクシソウ・サネカズラ(実)
・コウヤボウキ・キチジョウソウ・・アマチャズル(実)・ノガリヤス
〔野鳥〕・アオゲラ(鳴)
〔蝶〕・スジクロシロチョウ

↓湿原観察デッキの様子

(5)ふりかえり、気づいた事
・sp3の低地全体に水が出ていて、傾斜の多い狭山丘陵の地形を
実感しました。

↓狭山湖堰堤、左岸付近の風景

以 上 (いきふれ会、M.S記)
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【2】スポット5,4の巡回結果

↓鳩峰神社~将軍塚~トトロ2号地に至る十字路

(1)巡回時の状況
・sp4~sp5~センターまでの巡回を2名で実施しました。
・雨後のため、泥道で歩きにくかった。
・歩いている人が少なかった。
・ゴミが無かった。
・折れ枝の大きな物は無かった。

↓秋気香る八国山の尾根道

(2)巡回時間
・10時00分 南部浄水場貯水タンク→鳩峰八幡神社→
→松が丘中央公園→八国山おおぞら広場(トイレ)→将軍塚
→狭山丘陵いきものふれあいの里センター(12時00分)

↓八国山尾根(埼玉県側)…老朽化し傾く柵。

(3)自然情報等
・花の咲いている植物が無かった。

↓八国山尾根道の入り口

(3)ふりかえり、気づいた事
・久しぶりの秋晴れで気温も上昇とのことだが、
午前の森の園路では気温が低く、蚊の発生がなかった。

↓将軍塚のバス停からほど近くの案内版

以 上(いきふれ会、T.K記)
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台風21号後の園路情報

センターからのお知らせ

台風通過直後の散策は出来るだけ散策は控え下さい。

センターからのお知らせ

2017年9月30日(土)「花 蝶 蜻蛉、仲秋の野で」イベント報告

イベント報告

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【イベント報告】狭山丘陵自然観察会「花 蝶 蜻蛉、仲秋の野で」
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9月30日(土)に行いました狭山丘陵自然観察会「花 蝶 蜻蛉、仲秋の野で」のイベント報告です。
今年度装いを新たに開催している自然観察会。当日は、天候にも恵まれたくさんの生きものたちに出会うことができました。

メットライフドームで開催のイベントに集まった人たちで大賑わいの西武球場前駅をスタート。

スポット2『虫たちの森』へ向かいました。


この時季ならではのイチモンジセセリやアキアカネなど次から次へと姿を現してくれる虫たち。コセンダングサにウスバカゲロウの卵がついているとよく見たらアブラムシ、それを食べるテントウムシまでいました。

ユウガギクもお花畑になっていて、観るものいっぱいでスポット入り口からなかなか前へ進めませんでした。

タイトルの花も蝶も蜻蛉も観られ、コオロギやバッタの仲間にもたくさん出会えました。スポット1の狭山湖堰堤下の草原では虫捕りタイム。みなさん童心に帰り熱心にそして楽しくトノサマバッタ、ショウリョウバッタなどを捕まえてくださいました。半日コースでしたが時間がオーバーしてしまうほどたくさんの生きものたちに出会えました。西武球場前駅への帰り道も、歴史に触れつつ楽しみながら歩いていただけたようです。ご参加ありがとうございました!!

 

 

 

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2017年9月24日(日) いきふれ全体会議③の報告について 

いきふれの会

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2017年9月24日(日) 第3回いきふれ全体会議の結果について
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標記について下記のとおり報告します。

(1)会議名:2017年度 第3回いきふれ会全体会議
(2)日 時:2017年9月24日(日) 10時~11時30時頃まで
(3)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里センター講義室
(4)出席者:9名=1(センター)+8(いきふれかい)
(5)議 題:

↓全体会議風景


①連絡事項と活動のふりかえり:省略
②報告事項:sp2池のアメリカザリガニ駆除対策について
・対策名:第一次捕獲作戦 自)8/下~至)9/中(全5回)

↓sp2池の風景


・全5回内訳: (8/26、9/4、9/7,9/14.9/14)

↓アメリカザリガニ捕獲網の中に餌を入れて暫時待機。

散策者に対し、捕獲対策中であることを紙で表示しています。


・全捕獲数: 計203匹 = 大25+中10+小168
・捕獲後の処置:
インターネット掲示の外来生物駆除マニュアルにもとずき実施
・感想:こんな小さな池にこんなに多くいるとは思いませんでした
小が多いいのはこの池で繁殖したものと思われます。
まだまだ多く生息していると思います。
別途再チャレンジ(第二次捕獲)を試みます。

↓ 9月7日の捕獲(駆除)の結果


③協議事項(巡回時期の設定と巡回者の募集について)
・巡回は月間2回とし、センター巡回を上旬に行うので、
いきふれ会の巡回を下旬に設定する。
・巡回日はセンターで指定し一斉メールで募集する。
・巡回先のスポット地は3個所(sp2,sp3,sp5・4)で、
集合時間は、原則10時とする。
・10月の巡回日は10月26日(木)に設定し別途募集。
④当面のスケジュール調整結果(イベント等協力者を決定)
・ 9月30日(土)自然観察会(sp2)
・10月14日(土)sp2池 除草・泥だし
・10月15日(日)狭山丘陵の地質
・10月21日(土)ボランテイア養成講座①…参加者別途募集
・10月22日(日)郷土食うどん
・11月12日(日)第4回全体会議(9時30分~11時00分)+作業
・11月16日(木)自然観察会(sp3~緑森)
・11月18日(土)ボランテイア養成講座②…参加者別途募集
・11月26日(日)ひよこ探検隊
・12月17日(日)里山の維持管理
・12月23日(祝)町の夜空の星観望

↓会議風景


⑤意見交換
・sp2で隣接しているトラスト地の森の手入れが止まらない様子。
この地のいきもの減少傾向との関係はどうか。なんとかしたい。
以 上
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11月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました】

Event

サンコウチョウにまた会える日を(所沢市HPふれ里だより平成29年10月号」より

いきふれ自然情報

今年は10月4日が仲秋の名月で、実際の満月は2日後になります。秋分の日から1週間が過ぎた10月1日では日の出は6分遅く日没は11分早くなり、10月31日には日の出は32分遅く日没は70分早くなり、秋の日はつるべ落としを実感するようになります。秋の夜空は明るい星は少ないですが空が澄んでいる分きれいに見えます。新月の翌日10月21日はオリオン座流星群のピークです。流れ星を見るのには絶好です。

秋は空を見上げるのも楽しい季節。「月、日、星  ホイホイホイ」と鳴き声が聞こえるとして名前がついたのがサンコウチョウ(三光鳥)です。ほとんどの野鳥が縄張り宣言や求愛のため、さえずるのはオスに限られるなか、声量は小さいもののメスも同じようにさえずるものがいます。

サンコウチョウは、夏鳥として5月ごろ本州、四国、九州に渡ってきて繁殖し、9月には南中国、東南アジア、スマトラなどへ冬越しのために戻っていきます。

平地から低山地のよく茂った森林で営巣しますが、広葉樹林だけでなくスギやヒノキの人工林でも営巣します。

巣は細い枝に、スギなどの表皮をクモの糸などで編んでコップ型に造ります。虫食で、英名はParadise Flycather。『楽園の虫取り』の名の通り薄暗い森の中を素早く飛び回りながら虫を食べます。優雅に舞うかのように器用に虫を捕らえ、特にオスは長い尾羽をひらひらと、天の羽衣をまとっているかのようです。

サンコウチョウはオス、メスともに小さな冠羽があり、くちばしと目の周りがコバルトブルーです。声も姿もほかの鳥と間違えることはまずないでしょう。オスの体長は約45㎝、メスは約17.5㎝で、この差は尾の長さから来ています。若鳥はメスと同じくらいです。秋の渡りの時にはオスの尾羽も抜けていて、春とは違い静かに南へと移動していってしまいますので、見た目もさることながら秋はなかなか雌雄の区別はしにくくなります。

越冬地や繁殖地での森林の減少など、要因としてはいくつか考えられますが、サンコウチョウは数を減らしてしまい、なかなか会えなくなりました。街中でも見かけるチャンスがあるのは渡りの時期です。

10月はまだまだ移動中の野鳥が多い季節です。越冬地へと向かう途中のコサメビタキやキビタキ。シベリアの方から冬越しのために渡って来たジョウビタキにもそろそろ出会えることでしょう。

まだ移動中のサンコウチョウもいるかもしれませんので気を付けてみてください。

モズの声は9月から聞かれるようになりました。『モズの高鳴き75日』、モズの初鳴きを聞いてから75日目に霜が降りると言われますが、10月23日は『霜降』。温暖化の影響もありこのあたりでは霜が降りるのはもう少しあとになりそうです。

キタキチョウは秋型、ヤマトシジミのメスもこの時季には青味を帯びたものに出会えることも。アサギマダラやウラギンシジミなど、今月まではチョウとの出会いが多く楽しめます。

実りの秋を迎え、オトコヨウゾメ、ガマズミ、ウメモドキの赤い実。アオツヅラフジ、ムラサキシキブの青や紫の実。野鳥たちは秋の恵みをいただき、種を運びます。

11月1日は十三夜。片見月は良くないとの言い伝えもあります。十五夜とともに月を愛でながら、虫の音に耳を傾ける、秋は深まりつつあります。


サンコウチョウ

キタキチョウ

オトコヨウゾメ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています