20180524 巡回sp3

いきふれの会

——————————————————
2018年 5月24日(木) 巡回sp3
——————————————————
スポット3の巡回を、いきふれ会3名で実施しました。

■巡回時間:
・10時00分 早稲田大学バス停を出発。sp3巡回
・12時00分 狭山湖堰堤で昼食
・14時00分 センター到着・報告・解散

■巡回状況:
・キアシドクガが多量発生している
・和光の森付近の園路が、下草に覆われている。
・甲虫や蝶がたくさん見られた。

(1)早大バス停前広場のケヤキ


(2)大型案内版の表示リニューアル(センター作業)


(3)ウエルカムパネル(禁止事項喚起)の設置


(4)キアシドクガ(成虫)

(5)キアシドクガ(蛹)

(6)クシヒゲムシの仲間(触角がトナカイの角に似る)


(7)コメツキムシの仲間

(8)リョウブ(開花前)


(9)エサキモンキツノカメムシ(背にハート印)

(10)ヒメコウゾ


(11)コヒルガオ


(12)シケトラカミキリ

(13)ニワトコ(実)

(14)ノアザミ


(15)アオハナムグリ

(16)ハムシの仲間

(17)ニワゼキショウ

■自然情報
〔野鳥〕ホトトギス・ガビチョウ・キビタキ・ウグイス
〔蝶〕アカボシゴマダラ(春型)・テングチョウ(群)
・ミズイロオナガシジミ・サトキマダラヒカゲ
・ダイミョウセセリ
〔甲虫〕コメツキの仲間・エサキモンキツノカメムシ
・アオハナムグリ・シラケトラカミキリ
〔花〕ヤマボウシ・コアジサイ・ドクダミ・テイカカズラ
・ヨツバムグラ・コヒルガオ・ノアザミ・ニガナ
〔実〕ヘビイチゴ・ヤブヘビイチゴ・ニワトコ
・ウグイスカグラ・モミジイチゴ

■ふりかえり
・キアシドクガの大量発生と、ミズキが再度新芽を出して
いるのに驚く
・時期も気候も良いが、狭山湖には散策者がいなかった。

以上
——————————————————-

2018年4月14日(土)狭山丘陵自然観察会『湿地に森に春の風』

イベント報告

————————————————————————————————-
〔行事報告〕2018年4年14日 狭山丘陵自然観察会『湿地に森に春の風』
————————————————————————————————–

標記について下記のとおり報告します。

〔1〕行事概要
早稲田大学バス停~スポット3、金仙寺を経てさいたま緑の森博物館まで、春真っ盛りの湿地や雑木林など違った環境の中で春を楽しみ、おもに植物を観察しながら歩く。

↓早稲田大学バス停で集合

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

〔2〕開催日時:2018年 4月 14日(土) 9:30~14:30

〔3〕活動場所:
早稲田大学バス停 ~ スポット3~金仙寺 ~ さいたま緑の森博物館

↓スポット3の湿地

〔4〕参加者
参加者(14人)+スタッフ(4)+講師(1)= 19人

〔5〕観察結果
〔植物・草本〕トウダイグサ・オオイヌノフグリ・ホトケノザ・ショカツサイ
・カントウタンポポ・タチツボスミレ・ツボスミレ・シロバナタンポポ・
スズメノヤリ・ムラサキケマン・シロヤブケマン・カラスノエンドウ・
・スズメノエンドウ・ニリンソウ・フデリンドウ・フモトスミレなど

↓シロバナタンポポ


〔植物・木本〕・アオキ・アケビ・ミツバアケビ・ヤマツツジ・イヌザクラ・ウワミズザクラ・マルバアオダモ・クサイチゴ・サルトリイバラ・ミヤマウグイスカグラ
〔野鳥〕シジュウカラ・アオゲラ・カワラヒワ
〔昆虫〕ウスバシロチョウ・キアゲハ・キタテハ・コジャノメ・ツマキチョウ・キタキチョウ・ナナフシ(幼体)・カシルリクチゾウムシ・クリタマバチ・アオキミタマバエ

↓アケビなどつる性の植物の花も見られました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

〔6〕エピソードとふりかえり

【エピソード】
・当日は雨の心配がされたが終了まで降ることはなく活動しやすい天候にめぐまれた。
・このところ急に暖かくなったが、思ったほど植物の成長が進んでいなかった。

↓アケビの花


・変化が早い時期なので下見の時に咲いていた花との比較をしながら歩いた。

↓今回は湿地を3か所観察。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

【良かった事】
・講師の方の話を熱心に聞いてくださり、列が伸びきることもなくコンパクトでまとまりのある観察会になった。
・さいたま緑の森博物館への到着がかなり遅れたが、午後は短いコースで終了時間はほぼ予定通りとなった。
・下見時とかなりの変化が予測されたが、残っている花もあり、変化を楽しめた。
・早稲田大学のご協力で入らせていただいた湿地もあり、予想以上に昆虫が多く観察できた。
・参加者の満足度は高かった。

↓ベニシジミ

【改善すべき事】
・伝言ゲームのように種名を伝えて捕獲した昆虫を回したがうまく伝わりにくい面もあったので、今後は付箋に種名を書いて回すようにしていく。
・コースが長い、バスの本数が少ないなど対応しづらい課題もあるが工夫していきたい。

↓午後はさいたま緑の森博物館で観察

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

以 上
—————————————————————————-

20180512 里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」(第1回)

イベント報告

———————————————————————————
20180512 里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」(第1回)
———————————————————————————-
標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名 :里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」

2.ねらい :地場産業の製茶について、茶葉からお茶になっていく
工程を、茶摘みから手揉み体験を通して理解します。

3.開催日時:2018年5月12日(土)10時~14時30分

4.参加人数:25名、総勢31名(先生2、いきふれ会1、センター2、埼大インターン1)

5.行事内容:

(1)お茶のお話(先生)

(2)お茶について学ぶ(パワーポイントを活用)

(3)茶葉を摘む

(4)摘んだ茶葉の中からゴミを取り除く

(5)茶葉の計量

(6)茶葉を蒸した後、ザルに移す

(7)茶ぶるい(団扇で乾かす)

(8)ホイロ(焙炉)に茶葉を移す

(9)茶ぶるい後にもむ(先生)

(10)みんなでもむ(さらにしばらく…)

(11)仕上げる(先生)

(12)完成

(13)試飲会

6.参加者の感想:

・お茶摘みからお茶作りが体験できて感激でした。
・茶葉がお茶になるところまでするのが大変なことがわかった。
・茶摘みも、手もみも、どちらも初めてだったので楽しかった。
・手もみが大変でしたがおいしく出来た。
7.ふりかえり
・イベントの参加者皆さんが熱心にお茶作りに取り組んでいた。
・今回、大人の方が多く、皆集中して取り組んでいた。
・お茶づくりの大変さを痛感したという声が多かった。
・摘んだ茶葉から飲める茶にするまで皆さん体験できたので、イベントの
ねらいは達成できた。

以 上(皆様ご苦労様でした)
————————————————————-

6月の行事案内です。
【沢山のご応募をお待ちしております】

Event

20180513 里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」(第二回)

イベント報告

———————————————————————————
20180513 里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」(第二回)
———————————————————————————-
標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名 :里山体験講座「お茶つみとお茶づくりに挑戦!」

2.ねらい :地場産業の製茶について、茶葉からお茶になっていく
工程を、茶摘みと手揉み体験を通して理解する。

3.開催日時:2018年5月13日(日)10時~14時30分

4.参加人数:25名、総勢31名(先生2、いきふれ会2、センター2)

5.行事内容:

(1)お茶のお話(先生)


(2)お茶について学ぶ(パワーポイントを活用)


(3)茶葉を摘む


(4)いっぱい摘めたかな


(5)茶葉の選別・計量


(6)茶葉を蒸す


(7)茶ぶるい(団扇で乾かす)


(8)ホイロ(焙炉)で茶ぶるい(先生)


(9)みんなでもむ(良い香りがしてきた…)


(10)みんなでもむ(さらにしばらく…)


(11)仕上げる(先生)


(12)完成


(13)試飲会

6.参加者の感想:

・なかなかできない体験なのでとっても満足しました。
茶葉がお茶になるところまで大変でしたが良かったです。
・茶摘み、手もみどちらも面白かった。
・子供にお茶の作り方を体験させることが出来た。
・お茶づくりを初めて体験でき、詳しく教えて頂き貴重な一日でした。

7.ふりかえり
・イベントの流れがスムーズだった。
・茶摘み時間の延長で茶葉の量がとれ、揉み良いお茶になった。
・子供が多かったが、皆集中して取り組んだ。
・お茶づくりの大変さを痛感したという声が多かった。
・摘んだ茶葉を飲める茶にする大変さを体験し、イベントの
ねらいは達成できた。

以 上(皆様ご苦労様でした)
————————————————————-

 2018年5月6日(日):イベント前茶畑の茶葉のゴミ取りについて

いきふれの会

———————————————————————–
2018年5月6日(日):イベント前茶畑の茶葉のゴミ取りについて ———————————————————————–

前回報告の、「茶畑の抜根」に続き、5月初旬主催の
センターイベント「お茶つみとお茶づくり」に向けた
茶畑の環境整備に、いきふれ会の作業協力を頂きました。

下記は茶畑の手入れの日程です。

4月29日(日)茶畑の除草(第一回)
4月30日(月)茶畑の除草(第二回)
5月 5日(土)茶畑のツル取り
5月 6日(日)茶葉のゴミ取り(★いきふれ会の作業協力)

↓離席できない時間帯、作業の様子をセンターベランダから確認。


5月 7日(月)~5月9日(水)…雨天
5月12日(土)イベント当日(初日)
5月13日(日)イベント当日(二日目)

事前手入れ最終日の5月6日は、茶葉のゴミ取りを予定のところ、

近隣にお住いの「いきふれ会kさんご夫妻」が、作業に来てくれました。

↓周囲高木からの茶葉上への落下物を、鎌の柄を使って除去しました。

今年は春から暖かい日が続き、茶葉の成長も早く、
良い仕上がりが期待出来そうです。

↓日差しが強い日でした。タイミング良い作業協力に感謝しました。

以上
—————————————————————————-

緑陰に溶け込み采配蘭(サイハイラン)(所沢市HP「ふれあいの里だより平成30年5月号」より

いきふれ自然情報

5月5日は端午の節句。五月人形を目にする機会も多いときです。中には采配を手にした武者人形もあります。

武将が指揮をするときに振った采配。紙を細く切って房にし、柄につけたものが一般的ですが、これに似ているとして名前が付いたのがサイハイランです。属名のCremastraは、ギリシャ語のkremannymi(懸垂する)+astron(星)からきていて、星形の花が下向きに咲くことから名づけられたとされます。

サイハイランは北海道、本州、四国、九州の山地の木陰に生える多年草で、径3㎝ほどの地下茎から普通1枚の葉と1本の花茎をだします。花茎の高さは30㎝から50㎝で、10から20個の花を偏って総状につけます。花の色は淡緑褐色から紅紫色をおびるものまで変異に富みます。地味に見える花ですが、近くで見ると複雑な構造をし、つつましやかで美しい花です。花期は5月から6月、梅雨空の下で花を見かけることもあります。

ランの仲間は人気が高く乱獲などにより数を減らしていますが、サイハイランも埼玉県では絶滅危惧種となっています。また、移植を嫌うものがほとんどで、サイハイランも同様、長期栽培も困難です。これは菌と共生している菌従属栄養植物であることが大きな要因で、サイハイランはナヨタケ科のキノコと菌根共生することが近年わかってきたそうです。

初秋に出た葉は冬も枯れずに残り、葉を落とした落葉樹の下で光合成を続けます。夏ごろに葉は枯れますが、地下茎で共生している菌から養分をもらい成長していきます。

根茎は胃腸薬やひび、あかぎれの薬として利用され、昔は飢饉の時の食用としたそうです。

場所によっては見事な群生を見せてくれ、どこにでもあるようですが、数は多くありません。花も少ない時期、意外と気づかずに通り過ぎているかもしれません。少し暗い森の中、采配を振るのは落ち武者のイメージが無きにしも非ずですが、見つけるとなんだかうれしくなるものです。うつむいて咲いている花を覗き込んでみると星が降り注ぐように見えるでしょうか。

今年は4月中に木の白い花の季節が5月を待たずにピークを過ぎてしまいました。早春に花を咲かせていたウグイスカグラは透明感のある赤い実をつけています。チョウの発生も早かったようですが、サトキマダラヒカゲが見られるといよいよ夏もすぐそこ、年に1度のオオミドリシジミなどのゼフィルスの季節も始まります。

夏めく5月。10日からは愛鳥週間で、野鳥たちは子育ての時期。繁殖地へ移動中のキビタキやセンダイムシクイなどの声も聞かれ、ホトトギスの声を聞くとまさしく「夏は来ぬ」です。5日は『立夏』、21日は万物の生長する気が天地に満ち始めるとされる『小満』で、走り梅雨になることもあります。緑陰の下、森に溶け込むように咲くサイハイラン。ひそかに梅雨入りへの采配が振られるかもしれません。

サイハイラン

ウグイスカグラ

サトキマダラヒカゲ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています