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麦藁も夏本番、シオカラトンボ(所沢市HP「ふれあいの里だより平成30年7月号」より

狭山丘陵あたりでは例年ですと7月20日頃が梅雨明けですが、今年は6月に真夏日を何日も記録したかと思ううちに、梅雨が明けてしまいました。いつもなら7月上旬に咲く白いリョウブの花もすでに花期を終えようとしています。まぶしい太陽の光を浴びてオレンジ色のヤブカンゾウも咲いています。

小さなアオイトトンボや大きなヤンマの仲間たちも見られます。4月に羽化したシオカラトンボも成熟し、夏の到来を告げているかのようです。

シオカラトンボは腹長32㎜から40㎜、後翅36㎜から43㎜、日本全国の平地、丘陵、低山地の池沼、湿地、水田に発生する普通種で、市街地でも見られ、アキアカネに代表される赤とんぼたちに次ぐ知名度と人気のトンボです。

名前は成熟したオスの姿から来ていて、未成熟なうちは雌雄ともに麦わらのような黄茶色をしています。オスは成熟するにつれ黒化し、灰白色の粉に覆われることから『塩辛』とついたとされます。同じく体色からメスはムギワラトンボとも呼ばれます。稀にメスもオスに似た水色がかった色になるものがいます。

複眼もオスは褐色から水色に変わります。「トンボのメガネは水色メガネ青いお空を飛んだから」と歌われているのは、シオカラトンボだとか。メスは緑がかった茶色になります。

シオカラトンボは枝先など見晴らしの良いところにとまり、あたりを見渡し獲物がいるとすっと飛び出して長い毛が列になった足を広げて獲物を抱え込むように空中でとらえそのまま口に運びます。左右からするどい大顎が出ていて上下は唇で囲まれているので獲物を落とさず、まさにむしゃむしゃと飛びながら食べることができます。時には獲物が大きく地面や枝先に急降下なんてこともあるようですが。

4月から10月くらいまで見られるシオカラトンボ。水色になったオスは青い夏の空が似合います。足元にすっと降りてくることもあり、親しみが持てるトンボです。

今年は梅雨明け後の七夕となり、二十四節気の小暑でもあります。暦通りの夏本番の到来です。28日の未明には今年2回目の皆既月食がありますが、欠けたまま月は沈んでしまいます。このころから一晩中みられるようになる火星は31日地球に最接近し、ひときわ明るく輝きます。

もともと夏は花が目立つ時季ではありませんが、オニドコロやヘクソカズラなどのつる性の花が涼やかに咲いています。

今年の夏は酷暑になると言われています。木々は優しい木陰と癒しを与えてくれる森の香りで迎えてくれます。多くの虫たちが最も活動する夏の森で森林浴はいかがでしょう。

センター周辺ではシオカラトンボとよく似たオオシオカラトンボに出会うことの方が多いかもしれません。塩辛部分が大きく翅の付け根が黒褐色ならオオシオカラトンボです。また、こちらは複眼の色も黒褐色です。

シオカラトンボ(オス)

シオカラトンボ(メス)

ヤブカンゾウ

ヘクソカズラ

 

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています