2019年2月17日(日) 狭山丘陵の成り立ちと地質

イベント報告

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2019年2月17日(日)「狭山丘陵の成り立ちと地質」の報告
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1.行事名:狭山丘陵自然観察会「狭山丘陵の成り立ちと地質」
2.開催日:2019年  2月 17日(日) 10:00~14:30
3.行事概要
講師に所沢高校の正田浩司先生をお招きし、狭山丘陵の
成り立ち、地形と地質について、下山口駅からドレミの
丘を回りセンターへ至るコースを歩き、ローム層や礫層
の観察をし、午後はセンター講義室で関東ローム層の中
に含まれる鉱物を顕微鏡で観察する。

4.参加者:23名=16(男性)+7(女性)

5.イベントの様子:
(1)下山口の駅から歩き、柳瀬川のほとりで観察開始

(2)露頭を掘り出して、地質の構成粒子を観察

(3)地層の重なりを確認

(4)ドレミの丘から所沢周辺の地形を眺めています。

(5)洗い出したローム層の粒子。もうひと頑張り。

(6)理科室さながらの観察光景。顕微鏡はすごい!!

(7)顕微鏡で鉱物の粒子を覗いてみると… 感激です。

6.ふりかえり
・参加者の関心の高さに応えた内容で、狭山丘陵の成り立ちが
良く分かった。
・イベント結果は概ね好評であった。
・露頭の観察巡りと、地層内鉱物の顕微鏡観察との組合せが好評だった。
・正田先生が準備してくださった顕微鏡での地質観察資料
(かんらん石等)が良かった。
以 上
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ひよこ探検隊 年間スケジュール

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いきものふれあいの里センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。

未就学児童とその親を対象とした、『ひよこ探検隊』の年間スケジュールを作成しました。

申し込みは、ひよこ探検隊実施月の月初めとなっております。(5/19開催分は5/1より受付開始)

よろしくお願いいたします。

ひよこ年間スケジュール

 

『陽光』見頃です!!(2019年3月26日)

いきふれ自然情報

1週間前は蕾が膨らみ始めたかなという感じでしたが、今日はすでに見ごろを迎えていました。

タチツボスミレも咲いていました。

クロモジも咲き始めています。

春は駆け足でやってきています。ヤマザクラも咲き始めています。

「3日見ぬ間の桜かな。」色んな花たちを見逃さないようにと忙しいころとなりました。

GW中の開館情報

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いきものふれあいの里センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。

当センターは、2019年4月27日(土)から5月6日(月)の間は、毎日開館いたします。また、5月3日から5日までは、プチ子どもの日イベントを開催します。詳細は追ってお知らせさせて頂きます。

2019年5月7日(火)は休館です。お出かけの際にはお気をつけください。

2019年3月17日(日) 

いきふれの会

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〔報告〕2018年度 第6回全体会議の結果について
標記について下記のとおり報告します。

(1)会議名:2018年度 第6回いきふれ全体会議
(2)日 時:2019年3月17日(日)13時30分~15時頃
(3)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里センター 講義室
(4)出席者:18=2(センター)+16(いきふれ会)
(5)会議結果と会議の様子:


①「2019年度いきふれ会登録様式」の提出他
②最近の活動のふりかえり…記述省略
③2018年度の活動のふりかえりと意見交換
・25周年記念行事に参加しておもしろかった。土曜日の参加は難しい。
・今年は参加が少なかったが、今後は参加したい。
・観察会に参加して勉強になった。
・お茶畑の手入れについて計画的に取り組みたい。
・狭山丘陵でのドローン規制はあるか。2度出会っている。
・スポット地を歩き回り植物等の勉強をしている。
・楽しく巡回が出来た。歩けば新しい発見がある。
・活動が始まったばかり。勉強したい。
・狭山丘陵のスポット地を歩くと、外国人に多く出会うが、
オリンピックを控えた対応が必要では。
・今年途中から参加している。出来ることは取り組みたい。
・皆さんとの意見交換等は楽しく、好奇心を持って取り組みたい。
④当面2か月(含むGW)のスケジュール調整
記述省略


以 上
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2019年3月16日(土) 狭山丘陵自然観察会〔春めく社寺林八国山〕

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狭山丘陵自然観察会〔春めく社寺林・八国山〕の報告
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1.行事名 :狭山丘陵自然観察会 春めく社寺林八国山
2.開催日時:2019年3月16日(土)9時30分~14時20分
3.観察場所: いきものふれあいの里スポット4(鳩峰の森)
~スポット5(将軍塚)~八国山緑地~西武園駅
4.参加者 :16名
5.スタッフ:センター2、いきふれボランテイア5
6.観察会の様子:以下の画像を参照下さい。
(1)水天宮下バス停に集合しスタート。

(2)トウダイグサは燈台がモデル

(3)鳩峰の佛眼寺。六地蔵付近。


(4)鳩峰神社境内でサカキなど社寺林を観察。歴史についてもミニ解説。

(5)キヅタの実

(6)ジンガサゴケは苔類。松が丘中央付近の石垣上。

(7)将軍塚の由来を確認

(8)ニワトコのつぼみはブロッコリーに似ている

(9)おおぞら広場で昼食

(10)青が鮮やかなオオイヌノフグリ

(11)コナラの左幹に現れたアオゲラを暫く観察。

(12)コスミレの群落(?)。


(13)この先尾根道から下り、二つ池付近を経由し広場で解散。西武園駅は近い。

(13)樹のウロから這い出して落下していたモンスズメバチ。腹部に特徴的な紋がある。

7.ふりかえり
・天気予報では、早朝微雨で寒いとのことだったが、観察会終了まで雨はなく、
弱い日照があり、天候に恵まれた。チョウの出現は無かった。
・携帯拡声器を活用した解説の音声が、参加者に概ね届いた。
・この時期の主要な植物は観察できた。
・アオゲラが高所の見やすい位置に暫く現れていたため、参加者全員が観察できた。
・リピーターが多く、和やかな雰囲気で進行した。
・観察対象も散策の距離感も充分で、参加者の満足感は高いと感じた。
以   上
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2019年3月10日狭山丘陵自然観察会「コケ観察入門」

イベント報告

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2019年03月10名日(日)
狭山丘陵自然観察会「コケ観察入門」
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■件 名:狭山丘陵自然観察会「コケ観察入門」
■日 時:2019年03月10日(日) 9時30分~12時30分
■場 所:センター講義室・センターエリア西広場「観察場所」
■参加者:23名

■観察会の様子
昨年好評だった「コケ観察入門」を観察地を変えて計画しました。


①日本蘚苔類学会会員の福地朝男さんを昨年度同様講師にお招きして、
講義・観察・講義の順にお話をしていただきました。


②「コケ植物」の基礎知識をスライドを見ながら解説していただきました。


③お話に聞き入る参加者の皆さんです。


④西広場での観察です。最初に各自でコケを見つけ印をつけました。


⑤コナラの樹幹のコケをルーペにぐっと目を近づけて観察しました。


⑥地面に生えているコケも見つけて地表に顔をつけての観察です。


⑦実体顕微鏡を使って、自分で見つけたコケをより詳しく観察しました。

⑧講義室に戻り、さらに詳しいコケのお話と顕微鏡下での映像を解説して
いただきました。福地先生のコケに対する熱意が伝わってきました。
ミクロのコケの世界に魅了された観察会になりました。

以 上
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いきふれ通信できましたvol,46(2019年春号)

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狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。

2019年2月27日(水) 巡回SP2

いきふれの会

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2019年2月27日(水)巡回スポット2・菩提樹池~センター
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スポット3の巡回を4名で実施しました。

【巡回時間】
10:00 スポット2巡回開始
11:30 菩提樹池
12:50 センター着・報告

【巡回時の状況】
・SP2の池で幼稚園生が、野外活動(バス2台)で、
カエルの卵を観察していた。
・散策路のゴミは少なかった。(収集量50g)

【主な自然情報】
以下の画像を参照下さい
①ヤマアカガエルの卵塊

②トラノオシダ

③カンアオイ(花が咲いています)

④キズタ(実)

⑤菩提樹池

⑥リョウブ(冬芽)

⑦マルバアオダモ(冬芽)

⑧ウワミズザクラ(新芽)

【活動のふりかえり、その他】
・春の兆しが感じられた。
・散策している人が何人か見かけられた。
以上
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ジロボウエンゴサク妖精たちのおしゃべり(所沢市HP「ふれあいの里だより平成31年3月号」より)

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暖冬だった今年ですがやはり春は待たれます。高らかにさえずり、巣造りを始めようとしているシジュカラやヤマガラも、木々が芽吹き、ガの幼虫などの虫たちが出てくるのを待っています。

小さな優しい緑の葉を冬の寒空の下北風に揺らし、春いち早く花を咲かせようと待っているのはジロボウエンゴサクです。

ジロボウエンゴサクは平地の草地、林縁などに生える草丈10から20センチほどの多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布します。少し変わった名前ですが、漢字では次郎坊延胡索。延胡索はこの仲間の漢名をそのまま当てたものです。次郎坊というのは昔伊勢地方で子どもたちがスミレを太郎坊、この花を次郎坊と呼び花の距をひっかけて草相撲をして遊んだことから次郎坊延胡索と名前がついたとされます。

春の妖精、春の短い命とも呼ばれるスプリング・エフェメラルのひとつともされ、花が終わるとやがて地上部は枯れてしまいます。花期は4月~5月ですが、日当たりの良い場所などでは3月下旬ころから長さ1.2センチから2.2センチほどの細長い筒状の花を総状に咲かせ始めます。総状とはいっても数はそう多くなく、2個から7個で4個程度のものが多く見られます。紅紫色から青紫色で長い距は白っぽいので全体的には淡く繊細な感じです。まれに白花も見られます。

よく見ると唇のような花弁は、何かささやきあっているようにも見えます。管楽器のようにも見えさながらブラスバンド。飛び跳ねる小魚にも見えます。春の妖精たちが歌いながら舞い踊っていると思ってみるのも素敵です。長い距に包まれているのは虫たちの目指す蜜線、受粉に役立つマルハナバチの仲間だけに来てもらいたいからですが距に穴を開け盗蜜されることもあるようです。種子にはアリの好きなエライオソームが付いていてアリに運んでもらおうとしています。

同じケシ科のムラサキケマンとよく似ていますが、ジロボウエンゴサクの葉には丸みがあります。どちらも全草に毒性のあるアルカノイドを含み、ムラサキケマンを食草とするウスバシロチョウは体内に毒をためることによって天敵の野鳥から身を守っています。場所によってはジロボウエンゴサクも食草とするようですが、ムラサキケマンが主な食草となっているようです。

漢方では延胡索の塊茎を鎮痛剤などに使います。日本産の延胡索の仲間は代用として使うとはいえ、中国のもののような効能は期待できないとされています。

暖地傾向に広く分布しているものの、夏の強い日差しは苦手でやや湿り気のある場所を好みます。適地が少ないのか個体数は多くありません。地域絶滅の恐れもあります。見た目通り繊細なのでしょう。

3月は月の始めと終わりでは風景ががらりと変わります。今年は桜前線の北上も早そうです。アカシデやネジキ、ゴンズイの冬芽はほころびかけ、ノイバラは葉を広げはじめています。

早咲きの河津桜や椿にはメジロが蜜を目当てにやってきています。ウグイスのまだたどたどしいさえずりも聞こえてくるようになりました。

成虫越冬をしているテングチョウやキタテハ、チョウたちも今年は少し早く眠りから覚めるかもしれません。ミヤマセセリも幼虫からさなぎになり、ほどなく翅を広げる姿を見せてくれることでしょう。

ジロボウエンゴサク

  ガマズミの冬芽

      テングチョウ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています