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牛のような⁉ウシハコベ~ふれあいの里だより令和3年1月号~

12月下旬になっても葉を落としきっていなかった森ですが、今では静かに春を待っているようです。

気の早いウグイスカグラが咲き始め、いつもの年のようにムラサキケマンは足元で柔らかな緑の新葉を冷たい風に揺らしています。ウメもそろそろ咲き始めます。

1月7日といえば七草粥がよくニュースになります。春の七草(芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔)の若芽を『七草粥』に入れて食べる風習があり、現在で言うとセリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、コオニタビラコ、蕪、大根です。なかでも道端で目にすることがあるナズナやハコベは、早いものはこの時期すでに花を咲かせていることがあります。

普通ハコベと総称するのはミドリハコベ、コハコベで、ウシハコベも含めることがあります。コハコベは200年以上前に日本に入ってきたと言われる帰化植物で、春の七草として食べられてきた可能性があります。

ウシハコベはいわゆるハコベよりも大型であるところを牛に例えて名前がついたとされます。日本全土の山野に多い2年草または多年草で、高さは20㎝~50㎝、茎の節の部分は暗紫色になります。長さ2㎝~7㎝の卵形の葉は上部では茎を抱きます。

花弁は5枚で、基部近くまで裂けているので10枚あるように見えます。

個体差もあるので全体の大きさだけではウシハコベかどうかよくわからないことがあります。そんな時は花をよく見てみてください。真ん中にあるめしべの花柱が5個あればウシハコベです。ミドリハコベもコハコベも花柱は3個なのでこれで区別がつきます。他に似た花があっても花柱5個はウシハコベだけです。

最近は天候の加減か早く咲き始めることもありますが、牛の名の通りゆったりと構えてミドリハコベやコハコベより1か月ほど遅れて花を咲かせます。

丑年は、これから発展する前触れ(芽が出る)とも言われ、牛は受験の神様、厄除けの神様である天神様の使いとされます。また、古くから酪農や農業で人々を助けてきました。大型の植物には『オニ』とつくことが多いのですが、『ウシ』とついたところは、ハコベは地力の高いところに生え、畑の野菜と共生でき、食用にもなる身近な存在であったことの現れでしょうか。

野鳥観察に最適な冬の森。混群で冬を越しているシジュウカラ、ヤマガラ、メジロやエナガにコゲラも仲間入り。見慣れない小鳥が混ざっていることもあります。単独で冬を越しているのはモズ、ジョウビタキ、シロハラなど。

少しずつ遅くなっていく日没ですが、1月10日、11日には日没30分後くらいの西南西の低空で水星、木星、土星が接近します。寒さはこれからが本番。日が沈むと冷え込みます。例年以上に体調には気を付けたいものです。

冬芽や樹皮、冬には冬の楽しみ方で木々を眺めてみてはいかがでしょう。じっくり見ながら歩いていると春の兆しをいち早くみつけられるかもしれません。

ウシハコベ

    ウメ

   シロハラ



狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています