標記自然観察会の結果を、下記のとおり報告します。
記
1.行事名 :初めての自然観察会『虫観察会』
2.開催日時:2021年7月25日(土)9:30~12:30
3.概 要:当センターに集合し、虫についての話を聞いた後、蚊帳の中にいる虫を捕まえてみる。 外に出てみて虫探しをする。
4.参加者 :15名(定員15名 申込33名)
5.解 散:当センター
6.観察会の画像
(1)まずは講義室で虫についてのお話を聞きました。
(2)2班に分かれて蚊帳の中の虫を捕まえてみました。待っている班は講義室で大型絵本を観ました。
(3)ライトトラップにはいろんな虫が入っていました。
(4)外に出て虫を探します。
(5)樹液にはたくさんの虫が!
(6)阿須目屋の柱にはニイニイゼミの産卵あとがありました
(7)後ろのフェンスのクズにはオジロアシナガゾウムシがいました。
(8)樹液にいる虫を見ていたらスズメバチも仲間入り!みんな上手にスズメバチ対策を取る事ができま した。
(9)荒幡富士のふもとにはセミの出てきた穴も見られました。
(10)最後に荒幡富士登山
(11)お目当てはウマノスズクサにいるジャコウアゲハの幼虫。隣には卵もありました。
(12)最後に見つけた虫を観察して逃がしました。
終わった後にはもう少し観たい人のために蚊帳を開放。名残惜しそうに楽しんでいる人が何人もいました。定員をはるかに超える方にお申込みいただきありがとうございました。密を避けるためにも定員を増やすことができず申し訳ありませんでした。
以 上
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〔参加者募集〕2021年度ボランテイア募集説明会の開催について
標記について下記のとおり説明会を開催しますので、
気軽に参加ください。
記
(1)開催日時:2021年9月12日(日)10時~12時
(2)開催場所:埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター
(3)募集理由:
里山の雑木林は、豊かな自然の中で人と人のこころを結ぶ
舞台装置として、今注目されています。
当センターのボランテイア団体「狭山丘陵いきふれの会」では、
郷土の森「いきものふれあいの里」の自然の森のすばらしさ
を広め、守り伝える活動に、仲間たちと取り組んでいます。
あなたも参加してみませんか。
(4)申込み時期:2018年8月1日(水)より電話にて受付
(5)申し込み先:
埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター
〒359-1133 埼玉県所沢市荒幡782
電話・FAX 04-2939-9412
(6)登録手続き:
ボランテイア登録は、説明会と養成講座(全2回)
の受講後に、意思確認を行い手続きをします。
(7)ボランテイア養成講座と活動風景(参考画像)
①センターボランテイア「いきふれ会」の隔月会議:コロナ下で離隔をとって会議
②養成講座〔sp1・狭山湖左岸・東屋〕
③養成講座〔sp1・狭山湖左岸・卓ベンチ〕
④養成講座〔sp2・トトロの1号地〕
⑤養成講座〔sp4・鳩峰八幡神社〕
⑥自然観察会〔sp3・湿地のいきもの〕…ボランテイアスタッフとして参加
⑦自然観察会〔sp5・八国山〕…ボランテイアスタッフとして参加
⑧自然観察会〔アルペンルート〕…ボランテイアスタッフとして参加
以上
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明日は『立秋』。暑さはピークのようですが…
クサギも場所によってはぐったりとしている木がありました。
夜明け前は乾いた晴天できれいな星空が広がっていましたが、日中は様々な雲が空を彩っていました。
荒幡富士からは富士山も雲の中。台風の動きが心配ですが、少し雨も欲しいところです。ススキの葉も炎天下では葉が丸まっていました。皆さんも熱中症にはくれぐれもご注意くださいね!
センター開館とイベントについて (2021年8月4日更新)
現在、当センターは開館し駐車場もご利用いただけます。
今後、休館や駐車場閉鎖等を行う場合には、ホームページにてご案内いたしますので来訪前のご確認をお願いいたします。
①原則としてマスクの着用をお願いします。
②こまめな手洗い・消毒をお願いします。
③人と一定の距離を確保してください。
④家族など少人数での利用をお願いします。
⑤大人数での飲食はお控えください。
皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
8月上旬は一番暑い時期です。野鳥も静かでチョウの姿も少なく、草木の花も目立ちません。
そんな中で元気よく咲いているのはヘクソカズラ(屁糞葛・屁臭葛)です。帰化植物には気の毒な名前がついていることも少なくありませんが、こちらは日本全土に分布しているつる性の多年草です。一首ですが、万葉集にも読まれています。
そう莢(けふ)に 延(は)ひおほとれる 屎葛(くそかずら)
絶ゆることなく 宮仕へせむ 巻16-3855 高宮王
ヘクソカズラは日当たりの良いやぶや草地、土手などに普通に見られ、左巻きでほかの木や草、時にはフェンスなどに絡まって長く伸びます。そっと近づいてみても特に臭いが気になるわけではありません。花や葉、実をもんだりつぶしたりすることによってその名の通りにおいます。庭に生えてくると厄介者とされることも多く、除去しようとしてその臭いに気づくことでしょう。
この臭いは葉をかじる虫よけのためだということながら、ホシホウジャクの幼虫はヘクソカズラの葉を食草とし、ヘクソカズラヒゲナガアブラムシは吸汁することにより体内に臭い成分を蓄積し天敵に食べられないようにしています。
英名でもskunkvineでスカンクのつる草、学名はPaederia scandens var. maireiで、paederiaはラテン語のpaidor(悪臭)が語源となっています。これでもかと言わんばかりに臭いばかり注目されているようです。
花言葉の一つに『人嫌い』がありますがこれもその臭いで人を寄せ付けないようにしていることに由来するとされます。身近にありながら実は人嫌いとは。
別名にはヤイトバナ(灸花)やサオトメバナ(早乙女花)があり、それぞれ花の中心にある紅紫色の部分がお灸の痕に似ているから、花を水に浮かべた姿が田植えをする早乙女の笠に似ているからついたとされます。
花期は7月から9月、小さく可憐な花を咲かせるところから『誤解を解きたい』『意外性のある』という花言葉もあります。
可憐なばかりではありません。全草、根も薬用で、果実には抗菌作用のある成分が含まれ、化粧水に使ったり、ひび、あかぎれ、しもやけなどの皮膚疾患に使用されたりします。根は下痢止めや利尿剤に使われます。これも誤解を解きたいや意外性のあるにつながりそうです。
果実は黄褐色に熟し、冬枯れの野で目立ち、生け花やリースによく使われます。
古くから人の近くで役に立ちながらもちょっと厄介な存在のヘクソカズラ。臭いばかりが強調されがちですが、誤解を解きたいものです。
クサギの花が、甘い香りで人も虫も一身に惹きつけているようですが、ヘクソカズラを訪れる昆虫も少なくありません。アリもよく花に来ています。
7月からユウガギクやヌスビトハギが早くも咲き始めています。お盆を過ぎるころには秋草も虫の音も増えてきます。ナツアカネに加えアキアカネの姿が見られるようになるのもそう遠くはありません。
『夏は夜』と枕草子にありますが、8月11日は細い月のしずくのように左下に金星が見え、12日深夜から13日明け方にかけてはペルセウス座流星群が極大、そして14日は伝統的七夕。この日の21時ころには天頂に夏の大三角アルタイル(彦星)、ベガ(織姫)、デネブが、東にはひときわ輝く木星と少し離れたところには土星。深夜に月が沈むと天の川が見やすくなります。明るい星も多い夏の夜空です。
静かだった野鳥たちの声もにぎやかになっていきます。秋の渡りの季節ははじまっています。短夜が明けると空には秋景色が広がっている日も増えてくることでしょう。
ヘクソカズラ |