〔報告〕2023年2月23日(木)巡回sp5,4~センター

いきふれの会, 巡回活動

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2023年02月23日(木) 巡回報告 sp5,sp4~センター
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標記巡回を6名(女性4,男性2)で実施しました。
今年1月にいきふれ会に加入したメンバーのうちの2名が、
今回の巡回に参加しました。

【1】巡回時間
・ 9:50 将軍塚バス停出発
・10:17 将軍塚到着
・11:09 休憩(7分)
・12:48 いきふれセンター到着
(注)今回は冬芽などの観察対象も多く、
巡回に時間がかかりました。

【2】巡回時の状況と活動内容
・解説板・道標の表面清掃
・降雪に伴う枝折れ確認:シラカシ
・自然情報収集:冬芽の観察・野鳥の鳴き声観察:
…コジュケイ・メジロ・シジュウカラ・アオゲラ
ジョウビタキ・ウグイス
・道標の傾斜確認:№10(南部浄水場付近)
・ゴミの収集

【3】自然情報
(木本)アカシデ・イヌシデの違い・ニワトコの芽吹き
・ウグイスカグラ・リョウブ・オトコヨウゾメ
・アカメガシワ・ウワミズザクラ
・クマシデの緑の冬芽・エゴノキ
(草本)カラスノエンドウ・ムベの葉・サイハイランの葉
・ヒメカンスゲ・タネツケバナ

【4】活動のふりかえり・その他
・アカシデ・イヌシデの冬芽の違いが良く分かりました。

【5】巡回の画像報告

(1)八国山の入口斜面を将軍塚に向かって登る。
(2)sp5で解説板の板面清掃を行います。
(3)sp5のこの付近はコナラのナラ枯れが進行しているため、枝の落下の危険のある
当たりをテープで囲うことで、注意喚起がされていました。(4)先日の降雪で発生したシラカシの枝折れを確認中。
(5)リョウブの冬芽…外れかけた芽鱗の姿を、陣笠やナポレオンハットに見立てます。
(6)劣化した解説板(スポット4)の取替後。(7)アカメガシワの冬芽
図鑑によれば葉脈の見えるあたりを「星状毛が覆う」とある。
また、「赤芽がシワ」と覚えるともある。
(8)指導標の板面清掃をしています。
(9)丘陵に早春を告げるヒメカンスゲ
(10)ウグイスカグラの花
(11)トトロの2号地付近でゴミの収集を実施
(12)ヤマウルシの冬芽
(13)sp4の区域を抜けた南部浄水場のあたり
(14)エゴノネコアシは、エゴの実に虫が入ってできるもの
(15)ネジキの冬芽は赤くてきれい
(16)荒幡富士の斜面に咲く河津桜の花蜜を、吸いに集まるメジロたち
(17)センターに到着し収集したゴミの重量を測定します。今回の収集量は1.1kgでした。
以上

積雪による落ち枝に注意してください 2/10

センターからのお知らせ

積雪による落ち枝等にお気をつけください

2023年2月10日15時30分 いきふれ周辺は積雪7㎝を記録しました。

巡回を行ったところ、小さな落枝がございました。
足元だけでなく頭上にも十分ご注意ください。
倒木や枝折れを見かけた場合は、当センターまでご連絡をお願いします。
04-2939-9412 (須賀)

積雪2月10日

積雪2月10日

 

3月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

〔報告〕2023年1月24日(火)巡回sp3

いきふれの会, 巡回活動

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〔報 告〕2023年1月24日(火)いきふれ会巡回スポット3
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標記について巡回した結果を、下記のとおり報告します。


1.巡 回 日:2023年1月24日(火)
2.巡回場所 :スポット3
3.巡回参加者:3名
4.巡回時間 :
・10:15 sp3出発、園路点検、自然観察
・12:30 狭山湖到着
・13:00 狭山湖出発
・14:45 センター着

5.巡回時の状況
・冬枯れではあるが、冬芽観察が良く出来た。
・園路は乾いた落葉の道で、霜もなく歩き易かった。
・和幸の森で散策者の顔にかかるムラサキシキブが
支障になるので、剪定してはどうか?
…別途、現地をみて判断したい。(事務局)

6.自然情報
〔冬芽〕
・アカシデ・イヌシデ・ウグイスカグラ・ニワトコ
・クロモジ・モミジイチゴ・ウワミズザクラ・ヤマザクラ
〔野鳥〕
・ふれあい湿地の木道から野鳥を観察
(アオジ・ヤマガラ・コゲラ)
・狭山湖外周道路
(エナガ・ホオジロ)
・狭山湖
(マガモ・コガモ・トモエガモ・ホシハジロ)

7.ふりかえり・感想
・冬芽の観察ができて良かった。
・冬鳥も楽しめた。

8.巡回画像

(1)早稲田大学正門付近、sp3入口

(2)sp3入口案内板
(3)フラサバソウは毛が多い
(4)ニワトコの冬芽

(5)sp3湿原観察デッキ奥のトンボの解説板
(6)シロダモ(クスノキ科)の冬芽
(7)和幸の森の表示石
(8)園路を行く巡回員
(9)モミジイチゴ
(10)ムラサキケマンとヤエムグラ
(11)狭山湖
(12)トモエガモ…今年は多く飛来している。
(13)ハナミズキ(アメリカハナミズキ)の冬芽…先端の扁平の玉が特徴。
(14)ホトケノザ
以上

2023年1月21日(土)狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』

イベント報告

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2023年1月21日(土)狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』の行事報告
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標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『狭山湖周辺の野鳥と植物』
2.日 時:2023年1月21日(土)9時30分~14時
3.場 所:スポット2~スポット1
4.参加者:18人
5.アンケート抜粋
(1)もう少し冬芽を見たかった。
(2)カンムリカイツブリをしっかり見れた。
(3)風が強い日で大変でした。
(4)色々見れて良かった。
(5)確認することができる時間配分だった。
(6)楽しかったです。
(7)もっと知りたい。

6.行事の様子(画像)

(1)西武球場前駅駅前に集合。1日の流れや簡単な自己紹介などの後、少し体をほぐしてから出発です。

(2)まずは双眼鏡の使い方、ものさし鳥についての説明などをさせていただきました。

(3)出発してすぐの調節池で双眼鏡の使い方を練習。この日は池に野鳥の姿は見られませんでした。

(4)スポット2の入り口に到着。ヤブツバキが咲き、常緑の木々の冬芽などが観察できました。

(5)トトロの森3号地、15号地、48号地が隣接するところでトトロの森についてお話させていただきました。

(6)少し進むとトトロの森1号地。ここから2班に分かれて観察をしました。人数が少ない方が野鳥に出会える可能性が高くなるかも⁈

(7)合流後堀口天満天神社で小休止。草本の冬越し、ロゼットを探してみました。

(8)2班とも野鳥には出会えませんでしたが、ここで観られる予定だった野鳥、これから観られると思われる水鳥などを写真でご紹介しました。

(9)狭山湖の下で昼食後堰堤へ。途中観たミズキの冬芽です。

(10)水鳥を観察し始めて間もなく一斉に飛び立った群れ。オオタカの襲来です!

(11)いきなりの迫力ある水鳥たちの姿に歓声が上がりました。ほどなくして落ち着いた水鳥たちをじっくり観察しました。

(12)遠くにはカンムリカイツブリの群れ、マガモやトモエガモの群れは近くで観る事ができました。

(13)お天気は良かったのですがさすがに湖を渡る風は冷たく、右岸の東屋でまとめをして1次解散。残った方と西武球場前駅へと向かう途中、狭山不動尊を通り、少し歴史的なお話もさせていただきました。

野山の鳥はあまり観られなかったのですが水鳥はしっかり観察できました。西武球場前駅へ戻る途中でツグミに会えたので、観察できた野鳥は21種になりました。

寒い中ご参加いただきありがとうございました。

 

以上

枯葉で冬越しミスジチョウ~ふれあいの里だより令和5年2月号~

いきふれ自然情報

昼夜はもちろん毎日気温のアップダウンが激しくなりそうな2月のスタートです。今年の『立春』は2月4日。冬至に太陽が復活し光の春が来ておよそ一か月半、暦の上の春もやってきます。本格的な寒さが続く中、凛とした青空に葉を落とした木々の枝がレーザーカットされた切り絵のように繊細な模様を描いています。

個性豊かな冬芽。ニワトコの芽はもう春が待ちきれなさそうです。心なしかアカシデの冬芽は赤みを増してきたように見えます。小さな赤い芽を二つ並んでつけているのはイロハモミジ。その枝に枯葉がくっついていたらそこにはミスジチョウの幼虫が越冬しているかもしれません。

ミスジチョウは北海道、本州、四国、九州に分布するタテハチョウ科のチョウです。成虫は年1回、5月から8月ころに発生します。翅を開いたときに3本の白い線が目立つところから『三筋蝶、三条蝶』と名前が付きました。埼玉県では平野部で数を減らし、丘陵地から低山帯に広く見られますがやや局所的で、準絶滅危惧種となっています。

翅を広げると55mmから74mm。森林環境を好み、木の上の方を滑空しながら飛びます。比較的早く飛びますが、翅を広げて止まることが多いので3本の線を確認してみてください。幼虫の食草はイロハモミジやオオモミジ、メグスリノキなどのカエデ属の葉です。食草の葉先に一つずつ産み付けられた卵は約2週間で孵化し、卵殻を食べ葉の先端部中央に小片を残して座とし、その両側から葉を食べ始めます。2齢までは座付近から数枚の葉片をカーテンのように垂らす習性があるので、葉先が垂れていたら幼虫がいる可能性があります。晩秋になると冬越しのために葉が落ちないように葉柄の基部に糸を吐き固定し、その上で冬を越します。枯葉のように擬態し、野鳥たちに襲われないようにしていますが、葉が残っているので私たちにとっては探す目印になります。

春になり食草が芽吹くと越冬に使った葉を根拠地として活動を始めます。新芽を食べ1回脱皮して越冬に使った枯葉や付近の枝などで蛹になり、1週間から11日間で羽化します。

成虫は地上で吸水したり、獣糞に来たりしますが花にはあまり飛来しません。ただ、木の白い花へは吸蜜に訪れることもあるようです。

コミスジと似ていて、その名の通りコミスジはミスジチョウより小さいのですが個体差もあるので大きさでは判断しづらいことが多々あります。確実なのは翅を広げて止まったときに一番上の白い線がつながっていればミスジチョウで、途中で2本に分かれていればコミスジです。発生時期も違い、コミスジは4月頃から10月頃まで年に3回程度発生します。幼虫の食草も違い、フジやクズなどのマメ科の植物です。よく目にすることができるのはコミスジですが、初夏にはミスジチョウと出会えるかもしれません。1番上の白線をしっかり確認してみてくださいね。数は多くはありませんがセンターエリアでも出会えることがあります。

関東で日の入りの時間は17時台になっています。1番星に輝くのは金星、2番星は木星。おなじみのオリオン座もまだよく見えます。その下にはウサギ座が隠れるようにあります。

北の国へ帰る日も近くなってきたカンムリカイツブリなどの水鳥たちや人里近くにいたジョウビタキもまだ観察のチャンスです。

早くから咲き始めたオオイヌノフグリは寒そうに見えます。12月から咲き始めているウグイスカグラは花数を少しずつ増やしています。春のさきがけとして梅の便りが聞かれ、スギ花粉の飛散がニュースになっていますが、同じく風媒花のヒメカンスゲも寒風の中咲き始めます。2月の異名のひとつに『恵風(けいふう)』があります。自然に恵みを与えたり成長させたりする恵みの春風です。

タテハチョウの仲間のルリタテハやアカタテハは成虫で冬を越しています。春めいてきた陽ざしの中で翅を広げている姿を見かける日もあるかもしれません。

ミスジチョウ

  イロハモミジの冬芽

    オオイヌノフグリ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています