新しい展示イベントのご紹介です。
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R5年10月31日(火) 巡回報告、sp2~センター
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標記巡回結果について、下記のとおり報告します。
記
1.巡回ルート:
西武球場前~狭山湖~sp2~菩提樹田んぼ~センター
2.巡回メンバー:いきふれボランテイア4名
3.巡回時間:
・ 9:50 西武球場前出発
・10:20 狭山湖堤防
・11:15 sp2
・12:40 菩提樹たんぼ
・14:10 センター着
4.巡回時の情報
(1)夏以降久しぶりに、秋晴れの中で巡回することができた。
(2)sp2の木道(北側)付近に、ニワトコの大きな木が
生えていた。
5.自然情報
【植 物】
〔西武球場前〕セイタカアワダチソウ、ヨウシュヤマゴボウ(実)、
チョウセンアサガオ(実)、ヤブマメ、
〔狭山湖〕ユウガギク、カントウヨメナ、スズメウリ(実)
〔sp2〕カンアオイ、、オオハナワラビ、ハナタデ、イヌタデ、
カラタチバナ(実)、ササガヤ、ヤマホトトギス、ベニバナボロギク
ケヤキ(紅葉)、
〔sp2池〕ミゾソバ、タコウギ、オオニシキソウ
【野鳥、】
〔狭山湖〕アオサギ、ジョウビタキ、
〔菩提樹たんぼ〕ヒヨドリ、モズ、アオゲラ、ガビチョウ
【蝶】ヒメアカタテハ、クロコノマチョウ
6.活動のふりかえり
(1)園路の通行に支障となる、草の茂みはなかった。
(2)菩提樹池をめぐるルートの自然観察が、久しぶりにできた。
…
7.画像報告
(1)西武球場前を出発。セイタカアワダチソウ
(2)布の赤が鮮やかな石仏。こういう景色もいいですね。
(3)軒先に柿がたわわに実る晩秋の遠景
(4)クロコノマチョウ
(5)堀口天満神社
(6)牛の顔の形のミゾソバの葉
(7)sp2いきもの湿地。デッキ上の落ち葉掃除。
(8)総苞片のあるタウコギ
(9)明るい黄が目立つヤクシソウ
(10)菩提樹たんぼ付近
(11)ヒノキの実
(12)オオアオイトトンボ
以上
長い夏の後駆け足で秋がやってきたと思ったのもついこの間のようですが、11月8日は『立冬』で暦の上では冬になります。
冬越しにやってきたジョウビタキの声も耳にするようになり、野鳥観察に最適な冬を前にセンター周辺でも野鳥たちでにぎやかになってきました。
木々の実りは野鳥たちのごちそうです。そして実を食べてもらうことにより種は運ばれて行きます。
日本全国に分布するツルウメモドキもそんなごちそうの一つです。
ツルウメモドキはニシキギ科の落葉つる性木本で雌雄別株、山野の林縁に見られ、庭木にもされます。
ウメモドキに似ていてつる性のところから名前が付いたとされますが、ウメモドキはモチノキ科で花や実は似ていません。学名はCelastrus orbiculatusで、Celastrusはギリシャ語のCelastros(晩期)に由来し、実が完熟するのが遅い所からつきました。花言葉の一つにも大器晩成があります。開運と言う花言葉もあり、これは実が長い時間をかけて運のよい色とされる緑から黄そして赤へと変化していくことに由来します。
英名ではOrientalbittersuiteあるいはJapanesebittersuiteですが、赤い実は食べられるもののほろ苦いというよりはほぼ無味で、1月から2月に枝に残っているものには少し甘みがあるようです。
花期は5月から6月で黄緑色の直系6ミリから8ミリの花を付けます。果実は直径7ミリから8ミリで10月から12月に黄色に熟し、3つに割れて橙赤色の仮種皮に包まれた種子が「さあ、食べてください。」と言わんばかりに顔を出します。中には長さ4ミリ程の種子があります。庭木によく使われるのもこの実の美しさからです。
ツルウメモドキは1メートルくらいは自立できますが絡まるものがあると右巻きに巻き付きながら伸びていきます。長さは数メートルに達し、時には他の植物を覆いつくしてしまうこともあります。生け花やリースによく使われることからも庭に植えられますが、伸びて大変!なんてこともあるようです。これからの季節、たくさん切ってリースを作るとよいかもしれませんね。
花も葉もそれほど目だたなかったのが晩秋になってふと見上げたら黄色と赤のコントラストの美しい実が目につき、黄葉した葉が落ちた後も実は残ります。絡みついた木が落葉樹ならなおさら目を見張ることでしょう。
森の主役は野鳥たちに代わってきました。成虫越冬をしないチョウではヤマトシジミが遅くまで見られます。成虫越冬をするキタキチョウやルリタテハやキタテハなどはもうしばらくは見られます。
花の少なくなったこの時期にはコウヤボウキやヤツデ、園芸種のサザンカと限られた花に小さなアブの仲間などが訪れます。各地の紅葉の名所の便りが気になる季節。狭山丘陵ではこれから本格的になっていく11月です。
ツルウメモドキ |