1. TOP
  2. TOP
  3. ギンツバメ葉上でお昼寝~ふれあいの里だより令和8年5月号~

ここから本文です。

ギンツバメ葉上でお昼寝~ふれあいの里だより令和8年5月号~

昨年同様4月に夏日になる日や1日の寒暖差が20度前後となる日もありました。今年は5月2日が八十八夜で5日が立夏。暦通り汗ばむ陽気になりそうです。

5月10日からは愛鳥週間。ヒナに餌を運ぶ親鳥、巣立った若鳥、渡ってくる野鳥たちなどバードウォッチングが楽しみな時期です。そんな野鳥たちの餌になっているのは主にチョウやガの幼虫たちです。

名前に天敵と言える鳥の名前を持っているガがいます。この辺りでは5月ころから成虫が見られるギンツバメ。ギンツバメは北海道から九州に分布するツバメガ科のガで開張25mm~29mm、白地に銀灰色の横線が目立ち翅の形がツバメの尾に似ているから、あるいはツバメのように軽やかに飛ぶから名前が付いたとされます。

夜行性で燈火に飛来します。葉の下に潜り込むような行動をするガが多い中、昼間は木陰の葉上で翅を広げてじっとしていることが多く、薄暗い中にポッと浮かぶ白は目を引き、見た目の美しさから名前が付いたとも言われます。

幼虫の食草はガガイモ、オオカモメヅル、コカモメヅル、トキワカモメヅル、ナンゴクカモメヅルなどで、比較的広範囲の植物を食草とするガが多い中珍しいとも言えます。この辺りではガガイモがあるかどうかで生存できるかどうかが決まると言えます。センターエリアでもガガイモを保護していたらギンツバメが良く見られるようになりました。

ガガイモは北海道から九州の日当たりの良い場所に普通に生え、よく繁茂しますが、刈り取られることが多く、これには弱いようで姿を消してしまうこともあります。ガガイモの根茎は有毒で、葉は食用や薬用に使われたりしますが、やはり微毒があるとも言われるので、ギンツバメはこの毒成分を体内に取り込んでのんびり昼寝ができているのかもしれません。

冬越しに関してはよくわかっていないようですが、5月~7月と9月~10月ころの年2回成虫が発生します。

これからの季節、昼間葉の上で翅を広げている姿を目にする機会もあることでしょう。やや薄暗い日陰でもその姿はよくわかります。ほかに似た種はいません。なかなか美しいその姿ですが、じっと見ているとちょっと不気味な薄ら笑いを浮かべている顔にも見えてきます。梅雨にかけて薄暗くなってくる森の中ですが、光を放つようなその姿を探してみてください。

2日は満月で、午前2時23分がその瞬間です。31日は5月2回目の満月でブルームーンと呼ばれます。この日の満月は今年最も小さく見える満月です。14日未明~明け方には細い月が土星と接近、15日明け方には火星と接近、19日夕方~宵には金星と、20日夕方~深夜木星と接近します。

夕空に輝く金星は高度が高くなってきていて、木星は低くなってきています。明るい二つの星が近づいていく様子も楽しみです。

駆け足で行ってしまったような春。様々な花の咲くのも早く年々花期も短くなってきているように感じます。チョウの発生も早くなり、4月中にいろんなチョウに出会えました。5月はもう梅雨のようになっていくかもしれませんね。願わくはメイストームより風薫る5月を楽しみたいものです。

ギンツバメ

   ガガイモ(花期は8月頃)

   シジュウカラの巣立ち雛



狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています