〔行事報告〕2018年1月14日(日)作ろう!小正月にまゆ玉飾り

イベント報告

〔行事報告〕2018年 1月14日 作ろう!小正月にまゆ玉飾り

講師の金子トミ氏を招いて、小正月の行事であるまゆ玉飾りイベントを行いました。
養蚕がさかんだった所沢では、石臼を土台にして、コナラの枝に上新粉で作ったダンゴとミカンを飾ります。センターがあります荒幡地域では、ダンゴには着色せず、白いダンゴを飾ります。14日の朝に作って飾り、16日の朝にはダンゴを焼いて食べたり、お汁粉に入れて食べていたそうです。
講師 金子トミ氏

上新粉を作るうえで欠かせない石臼も体験しました。
石臼

まゆ玉も班に分かれて、力を合わせて作りました。
まゆ玉作り

少人数での実施でしたが、子どもさんの瞬発力とベテランの方々の力でワイワイとにぎやかく飾り付けができました。

 

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2月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました】

Event

〔行事報告〕2017年12月17日(日)「学ぼう、やろう 里山の管理作業

イベント報告

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〔行事報告〕2017年12月17日(日) 学ぼうやろう里山の管理作業

講師の藤原さんに指導を受けて、センターの森で、雑木林の手入れを
学ぶことにしました。

↓画面左奥が、講師藤原さん


三段階の作業内容は、柵(しがらみ)つくり、下刈り、落葉はきです。

↓柵(しがらみ)の杭打ちの作業しやすい位置を確認

伸びたササと幼木で込み合った場所のため、作業道具を手ノコと剪定
ハサミに限定しました。

けがもなく安全に作業を終了することが出来ました。

↓落葉はきに取り組み中


また、仕上がりの成果も良好で参加者の達成感も高いと感じました。

↓皆で協力して背負い籠を立ち上げる。

昼食後の意見交換会では、「共同で行う作業が楽しかった。」
「森は生きていることが実感できた。」等の意見を頂きました。

以 上
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世界を旅するヒメアカタテハ(所沢市HP「ふれあいの里だより平成30年1月号」より

いきふれ自然情報

今年は戌年。人間と最も古く暮らし始めたとされる犬。イヌタデ、イヌシデ、イヌザクラ。犬とつく植物はとてもたくさんあります。早春の花オオイヌノフグリは、冬の間から日だまりで咲いている姿をよく目にしますが、『春遠からじ』を実感するひと時と言えます。

さすがに1月にチョウの姿を目にすることはほとんどないものの、成虫で越冬している種類はたくさんいます。ヒメアカタテハもその一つと言えますが、越冬形態は決まっていないようです。

ヒメアカタテハは、前翅長25mmから33mmのタテハチョウ科のチョウで、色々な花で吸蜜し、樹液には来ません。チョウ類中で最も広い分布を示し、ほとんど全世界に産し、汎世界種(cosmopolitan species)として知られます。日本でも各地にみられる普通種ですが、個体数は多くありません。狭山丘陵では秋に多く見られるようになりますが、それでも毎日何頭も見られるというものではありません。

移動性が強く、2,000から3,000㎞は移動すると言われ、小さな体で北アフリカから地中海を渡りアルプスを越えて北ヨーロッパまで移動するルートは有名です。時に巨大な群れが気象レーダーに雲のように映りニュースになることも。ただしこの旅は片道切符。世代交代をしながら移動するので帰りは何世代か後の個体になります。土着している種はその土地ごとの特徴が斑紋に現れるなど土地ごとで特徴が出ることが多いのですが、ヒメアカタテハには地理的変異がないと言われるのもこうして世界中に広がったからでしょうか。

夏から秋にかけて、温かい地域から寒い地域に向かってどんどん分布を広げ、秋に向かって日本全土で数が増えるのは国外からの長距離移動個体も加わっている可能性があり、中国南西部やインド西部の半乾性の多発生地から来ているのではないかという説があります。

以前は関東以西の温暖なところでしか成虫越冬できないとされていましたが、温暖化の影響でしょうか、次第に成虫越冬できるエリアを増やしてきているようです。センターエリアでも12月に成虫を確認していますので、成虫越冬していると思われます。

幼虫越冬の場合は、食草のヨモギやハハコグサなどの葉を綴って巣を作ります。暖かい日は中から這い出てくることもあるようです。幼虫の方が寒さに強いとはいえやはり成虫越冬をしているアカタテハより寒さに弱く冬を越せずに死んでしまうものもいます。

アカタテハに似ていてやや小さいことから名前が付きましたが英名はPainted Lady。アカタテハに比べ後翅まで綺麗に化粧をしているということでしょうか。レディーや姫、女性のイメージが強いようですが、外見上は雌雄の区別が難しいこのチョウ。城の中にとどまらず生息域を果敢に広げていく凛々しいお姫様といったところでしょうか。移動に関してもそうですが、まだまだ謎が多いヒメアカタテハです。

移動と言えば今は冬鳥たちが渡ってきて冬越しをしています。狭山湖でもカンムリカイツブリやマガモやコガモなどの姿が見られます。時には求愛行動も見られます。

光の春は来ています。眠っているような森ですが枝先を花で彩るのは早咲きの梅が先でしょうか、ウグイスカグラでしょうか。


ヒメアカタテハ

オオイヌノフグリ

マガモの雄

2017年12月16日(日) いきふれ研修会「狭山市博物館見学」報告 

いきふれの会

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■用件:2017年度 いきふれの会ボランティア研修会〔報告書〕
■本文:標記について下記のとおり報告します。

1.行事名 :2017年度 いきふれの会ボランティア研修
2.開催日 :2017年12月16日(土) 10時~12時30分
3.研修目的:
(1)公園等施設管理の実情やボランティアの取り組みについて
見聞を広め、今後のボランティア活動に活かす。
(2)いきふれ会メンバー相互の親交を深める機会にする。
4.研修先:狭山市立博物館
・選定理由:近場で狭山丘陵を外側から見れる場所
・住   所: 埼玉県狭山市稲荷山1丁目23-1
・訪問時間:10時30分~11時40分(約70分)
5.研修会参加者:
・全8名=いきふれの会(6名)+センター事務局(2名)

↓稲荷山公園の管理棟を訪問後狭山市立博物館に向かう

7.研修概要(狭山市立博物館の見学と周辺散策)
(1)狭山市立博物館は稲荷山公園駅からほど近く、入間川
河岸段丘最上部の見晴らしの良いところにあった。
(2)常設展示は、狭山市域の地形・自然・歴史・風土・旧跡
・産業等を 手際良く網羅しており、見入ってしまった。
(3)武蔵野の地下水位は低く昔時は井戸を掘るのが困難を
極めたため、この地方ではかたつむりの渦巻き状に地下に
ほり進めて飲料水を確保した「まいまいず井戸」と言うのが
有名であると聞いた。
この博物館の階段もスロープ状の渦巻きで、その井戸を
型取っていた。

↓まいまいず井戸のミニチア


(4)入間川は稲荷山公園から徒歩30分と近かった。

↓稲荷山公園でヨコズナサシガメの越冬を観察

入間川の土手の芝草に腰をかけて、水辺の「バン・足が緑色」
を観察し昼食を食べた。
昼食後後意見交換をして、現地解散した。

↓穏やかな入間川の土手でバンを観察しながら昼食

8.狭山市博物館での聞き取り
博物館職員の鈴木さんより、ボランテイアマネジメントの苦労話や、
博物館展示の工夫等について有益なお話を聞くことができた。

↓博物館職員鈴木さんの説明に聞き入る研修参加者

9.ふりかえり:意見交換
(1)地域の歴史や産業(養蚕・茶業)についての模型展示も充実し、
勉強になり面白かった。
(2)研修参加者の感想も、「博物館に入って見たら面白かった」で
概ね一致した。
(3)以前より研修先は、「自然公園を訪問」する事にこだわっていたが、
今回は視点をずらして「博物館を訪問」する事にしてみた。
その結果、ボランテイアマネジメント以外でも、展示や入館者対策
の工夫など、参考になる話を聞くことが出来た。

↓狭山市立博物館前で研修参加者の集合写真


以 上
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新年あけましておめでとうございます

センターからのお知らせ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています