今年もありがとうございました!!(2019年12月28日)

いきふれ自然情報

狭山丘陵いきものふれあいのセンターを今年もご愛顧いただきありがとうございます。

12月29日から1月3日は当センターは休館となります。

新年は4日からで最初のイベント、ガイドウォークを開催します。

皆様のお越しもお待ちしています。

新しい年も皆様にとって良い年でありますように!!!

2019年12月15日(日) 里山体験講座「門松つくり」

イベント報告

里山体験講座「門松作り」  申込者34名 参加者20名

センターエリアの自然の素材を生かして門松つくりに挑戦しました。この地区の歴史を学びながら
お正月を前に「いきふれ流門松つくり」の体験講座を開催いたしました。
子どもも含め20名の皆さんとこの地域の年中行事を学び、野外で材料を集め門松をつくりました。

最初にお正月の意味や門松の持つ役割などをパワーポイントで学びました。


野外に出て飾りに使うササを採集し、また門松の竹を皆で切ってセンターまで運びました。
竹を切るのが初めての方もコツを教えてもらって脇の枝を切りました。


センターの地下で運んできた竹を切りました。斜めに切るのが難しかったです。
昼食のあと、いよいよ門松づくりに挑戦です。


いよいよ完成に近づきました。それぞれの思いのこもった個性豊かな門松が出来上がりました。


門松の完成!互いに鑑賞したあとは苦労した点や工夫した点をみんなの前で発表しました。

  
各自が一人一つずつ作った門松を、大事に抱えて解散となりました。怪我もなく笑顔で終了。
新しい令和2年が、皆さんにとって幸多からんと祈っております。
100%満足の行事になりました。

年末年始のお知らせ

センターからのお知らせ

お正月

お正月

狭山丘陵いきものふれあいの里センターのホームページを
ご覧いただきありがとうございます。

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは
12月29日から1月3日まで休館です。
(HPトップのカレンダーも併せてご確認ください)

1月4日から開館し、
1月4日(土)、5日(日)には、新春ガイドウォークを13時30分から予定しております。
皆様のお越しをお待ちしております。

 

1月の行事案内です。
【沢山のご応募ありがとうございました】

Event, TOP

2019年12月18日(水)巡回sp2

いきふれの会

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2019年12月18日(水)巡回スポット2
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標記巡回を2名で実施しましたので、報告します。


【巡回時間】自然観察・ゴミ拾い
10:30~11:00 sp2、
11:45~      菩提樹池・田んぼ

【ゴミ収集量】800g

【巡回時の状況】
・植木鉢の土を捨てに来ている。…6か所
・野鳥の写真撮影 …5人(ミソサザイ・カケス・ルリビタキ)
・池周辺の草刈りがされていて、歩きやすかった。
…いきふれ会(Hさん)、センター事務局が対応。

【自然情報】
(全 般) …紅葉がまだまだきれいだった。
(野 鳥) …スズメ・ヒヨドリ・カケス
(sp2) …シダやコケの種類が多く、冬枯れに緑が鮮やか。
…赤い実が特徴的。(ヤブコウジ・マンリョウ・アオキ)
(菩提樹池)…センボンヤリがたくさんあって驚いた。
…フユシャクも多かった。
…赤い実の植物が多く、きれいだった。
(ヒヨドリジョウゴ・サルトリイバラ・ヘクソカズラ・オトコヨウゾメ)

【巡回画像】…赤い実とコケを主に編集してみました。
(1)sp2池の排水口

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(2)ヤブコウジ

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(3)上山口小裏手の紅葉

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(4)ウキゴケ

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(5)サヤゴケ

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(6)ハタケゴケ

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(7)ツチグリ

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(8)ヒヨドリジョウゴ

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(9)サルトリイバラ

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(10)ヘクソカズラ

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(11)マンリョウ

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(12)オトコヨウゾメ…可憐です。

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(13)センニンソウ(種)

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【活動のふりかえり・意見】
・sp2はシダやコケがきれいで種類も多かったので、
この場所で観察会などできれば良いと思った。
以 上
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毒か薬かアオツヅラフジ(所沢市HP「ふれあいの里だより令和元年12月号」より)

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令和元年もいよいよ終わり。十二支も最後の亥から最初の子へとバトンタッチです。紅葉は遅れ11月に冬の使者のように現れるニトベエダシャクの姿も11月が終わろうとする頃やっと見られました。フユシャクも遅れ、クロスジフユエダシャクが少しずつみられるようになってきました。

それぞれに実った果実は鳥につつかれたり、地面に落ちてしまったりして淋しくなってきています。カラスウリやヒヨドリジョウゴ、オトコヨウゾメの赤、ムラサキシキブの紫、ヤブランの黒紫色、そしてアオツヅラフジは粉白を帯びた藍青色に熟しています。

アオツヅラフジは北海道、本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、東アジアの低地の草原や道ばた、林縁などに生息する右巻きの落葉つる性木本で、雌雄異株です。花は7月から8月に咲くものの小さく目立ちません。

昔このつるでつづらを編んだところから名前が付いたといわれ、青はつるが青い(緑)からとか実が青いからだとか言われます。

古くから身近な存在で万葉集には2首詠まれ、古事記にはヤマトタケルが葛(アオツヅラフジ)を刀身に巻き付け飾り立てた木刀をイズモノタケルと交換して太刀合わせをし、討伐したという記述があります。

別名の『カミエビ(神海老)』はエビヅルに果実が似ていて薬効があるところからそう呼ばれたとされます。茎や根茎、果実が利尿や鎮痛、下剤などに利用されますが、全草にアルカロイドを含む有毒植物です。

人間の食用にはなりませんが、ヒヨドリは食べるようです。同じく有毒のヒヨドリジョウゴの実もヒヨドリが好きだから名前がついたとされますが、この実は実際は食べないと言われます。

種子はアンモナイト、あるいは丸まった芋虫のような形をしています。葉は長さ3センチメートルから12センチメートル、幅2センチオメートルから10センチメートルで丸い形をしていますが変化が多く、ハート型や浅く3裂するものもあります。

この葉を幼虫が食草とするチョウはいませんが、ヒメエグリバが幅広い食草を持つガが多い中、アオツヅラフジを食草としています。アケビコノハの幼虫も食草にすることがあります。改めて思い返せば虫食いの葉はあまり見ない気がします。

つる性とはいえ強く絡みつくのではなく寄りかかるように伸び、ブドウのような実も美しいアオツヅラフジ。毒を含むようには見えません。

11月になっても活発に活動していたスズメバチたちもやっと次期女王バチを残すばかりになってきたようです。

急に寒くなったせいか紅葉(黄葉)と落葉が同時進行しているみたいに見え、野鳥の姿も見つけやすくなってきました。黄色や褐色が多い雑木林の紅葉ですが、アカシデの紅葉はひときわ目を引きます。春を待つ準備完了といったように冬芽もしっかりついています。

日の入りは一番早い時期をまもなく終えますが夜長は続きます。宵の明星として金星が輝き12月11日には土星と大接近します。22日は冬至、一年で一番夜が長い日、星まつりが行われる寺院もあります。23日の未明から明け方にかけては細い月と火星が接近します。1月6日に見られた部分日食ですが、12月26日の昼過ぎからは今年2度目の部分日食が見られます。東日本では太陽が欠けたまま沈んでいきます。澄んだ冬の夜空は朝夕も楽しめそうです。

アオツヅラフジ

 

  クロスジフユエダシャク

    アカシデ

 

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています