いきふれ通信できましたvol,52(2020年秋号)

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狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。今号も、夏号に引き続き、イベントの大幅変更を行ったため、行事のお知らせに特化させて頂きました。どうぞよろしくお願いいたします。

2020年8月23日(日) 里山体験講座「アイで染めよう!」

イベント報告

8月23日(日)里山体験講座「アイで染めよう!」 9時30分~12時
参加者  19名(1名当日キャンセル)
応募者  49名
藍染め用の染料で絞り染めとセンターで育てているアイの生の葉を使ってたたき染めの
2種類の染めを体験しました。
当日は雨の予報でしたが、予報が外れていいお天気になりました。密を避けて作業場所を
2か所に分けて実施いたしました。

イベントの様子
①藍染めとは・・・藍染の歴史や染料の植物、染め方などをパワーポイントで学びました。

 

 

 

 

 

 

②生葉のたたきぞめ・・・生葉をイメージした形に置いてたたき染めです。

③生葉のたたき染め・・・自分の考えた図案を藍の葉で描いていきました。優しくトントントントンと木づちでハンカチに映し出していきました。

④絞り染め・・・どんな模様にするか絞り方を考えました。

⑤絞り染め・・・ビー玉やおはじき、割りばしを使って模様を作りました。どんなふうに染まるかな?

⑥染料での染めとたたき染めの二つの作品ができました。

⑦どれ一つとっても同じものはなく、個性豊かな作品が並びました。

⑧みんなちがってみんないい。

⑨参加者の作品です。素敵な世界が広がりました。
➉同じ藍の葉からこんなにも違う染め物ができました。武蔵の国はその昔藍の産地でした。この地の産業だった藍染、参加者の満足度100%でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪我もなく和気あいあいと楽しいイベントになりました。

2020年度 ボランテイア募集説明会(9月13日・日曜日)

いきふれの会

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〔報告〕2020年度 センターボランテイア募集説明会
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標記について下記のとおり報告します。

(1)行事名: 2020年度 ボランテイア募集説明会
(2)日 時:2020年9月13日(日)10時~12時頃
(3)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里C 講義室・センターエリア
(4)出席者:8名=センター(2)+参加者(6)
(5)ボランテイア登録までのスケジュール
・ 9月13日(日)AM:ボランテイア募集説明会(本日)
・10月10月(土)ボランテイア養成講座①
…飛び地の現地踏査(sp3・2~西武球場前駅)
・11月07日(土)ボランテイア養成講座②
…飛び地の現地踏査(sp5・4~センター)
・12月ボランテイア保険の登録手続き(所沢社会協議会)
・2021年1月 いきふれ会全体会議に出席
(6)説明会の様子
〔画像1〕説明会の風景(講義室)
〔画像2〕センターエリアの散策:西の森からシラカシの階段(手前)を下る
〔画像3〕シラカシの階段下。お茶畑の脇あたり
〔画像4〕お茶畑の様子(階段から)

〔画像5〕お茶畑の柵杭上のハラビロカマキリに遭遇
〔画像6〕荒幡富士山頂に立つ
〔画像7〕荒幡富士の麓でナンバンギセルを観察
〔画像8〕ナンバンギセル(ススキ等の植物に寄生して光合成をおこなわない植物)

〔画像9〕センター長より挨拶(終わりに)
・以上をもって説明会を終了しました。
・次回(10月)は養成講座で、狭山湖近傍のスポット3(湿原の森)、スポット2(含トトロの
1号地)の現地踏査を行います。

                   以 上
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2020年度第2回 いきふれ会全体会議(9月12日)

いきふれの会

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2020年度 第2回いきふれ全体会議結果報告
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標記について下記のとおり報告します。

(1)日 時:2020年9月12日(土)10時~11時頃
(2)場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里C 講義室
(3)出席者:15名=センター(2)+いきふれ会(13)

〔画像1〕講義室:会議開始前の様子(今回は参加者が多い。離隔をとって着席)

〔画像2〕会議後半:自然情報(オオムラサキ・キノコ類)を画像等で確認
(4)会議結果
①連絡事項・最近の活動のふりかえり
・スポット地に設置した樹名板が劣化しているため、巡回時の調査を依頼
②当面2か月のスケジュール調整
・9月17日(木)AM:観察会下見(sp4・5~西武園駅)
…いきふれ会員参加フリー
・9月23日(水):巡回sp3:
…三班に分かれて歩き、三密を防ぐ。
・9月26日(土):自然観察会・鳩峰~八国山
・10月10月(土)ボ養成講座(sp3・2~西武球場前駅)
・10月24日(土)ドングリトトロづくり
…親子対象20名参加のイベント、インターンが協力。
・11月03日(日)第3回いきふれ全体会議
…作業会:11時頃からベランダ下・餌場の笹狩りを予定
・11月07日(土)ボ養成講座(sp5・4~センター)
③意見交換(コロナ対策を踏まえたイベント実施のあり方)

〔画像3〕会議終了後センター玄関で盛り上がる。

〔画像4〕荒幡富士の麓でナンバンギセルを観察

〔画像5〕このあと荒幡富士参道で秋の草花の観察へと続く。
久しぶりに雨が降り、長く続いた猛暑がようやく収まった日のお昼頃でした。
以 上
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10月の行事お知らせです。
※状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

近くにいませんか?カヤコオロギ(所沢市HP「ふれあいの里だより令和2年月9月号」より)

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8月、立秋を前にやっと梅雨が明けたと思ったら猛暑の日々。夜もセミの声が聞こえてきていました。それでもお盆のころから夜に聞こえてくるのはハヤシノウマオイやカネタタキ、コオロギの仲間たちの声に変わりました。

昼間はまだあまりコオロギの仲間たちの鳴き声は聞こえてきませんが、草むらでぴょんぴょんと飛び跳ねる小さな生きものがいます。ショウリョウバッタやオンブバッタ、そして中にはカヤコオロギもいるかもしれません。

カヤコオロギは、マツムシ科で学名のEuscyrtus japonicus (Shiraki)が示すように日本固有種です。コオロギと名前についていますが、翅は短く発音器を持たないので、飛ぶことも鳴くこともできません。

成虫が見られるのは8月から10月ころ。体長は1センチメートル程度で体長の倍近くの触角を持ち、メスには長い産卵管があります。黄褐色の体に背中の黒い部分が目につくとはいえ何といっても小さいのでなかなか見つけるのは難しいです。

絶滅の恐れがあるとされているマツムシを小さくしたようなイメージで、生息地や産卵方法なども似ています。絶滅の恐れがあることも同じで埼玉県でも絶滅危惧種となっています。

カヤコオロギは、本州、四国、九州のチガヤやススキなどイネ科の植物が生える雑木林の林床から低茎草地に生息しています。生息地は局所的でそこでは多数いるものの飛べないこともあり一度生息地の環境が変わって棲めなくなると復活は難しくなっています。これで美しい声で鳴いていればもっと注目されてきたのでしょうが残念ながら人知れず姿を消そうとしています。

イネ科の葉に縦に細長くあいた独特の食痕があれば注意して探してみてください。飛びさることはできませんがジャンプは得意です。それもそのはず小さな体に対して後ろ足の腿がかなり発達しています。絶滅の恐れがあるとはいえ生息自体が確認されていない場所も多く、生態もよくわかっていないところがあります。

鳴かないので求愛行動はおそらくフェロモンか振動ディスプレイではないかと考えられていて、イネ科の葉の付け根の部分に産卵します。

カヤコオロギが依存しているチガヤは古くから日本人の身近で雑草として迷惑がられる反面、食用にされたり魔除けに使われたりしてきました。花言葉に「みんなで一緒にいたい」があります。これはカヤコオロギの願いのようにも思えてきます。食痕をみつけたらあたりの草を残しておいてあげてくださいね。

ススキの名所、月の名所として古くから知られた武蔵野に、狭山丘陵も含まれます。今年の十五夜は10月1日。9月24日は上弦で、翌日は木星、土星、月が集います。秋の日は釣瓶落とし。美しい夕景も楽しみなころです。

行く鳥に来る鳥、冬越しのために移動し始めている野鳥たち。ガマズミやムラサキシキブをはじめ木々の実りが今年はあまりよくありませんが、野鳥たちにとっては大切な食糧です。食糧と言えば昆虫たち。トンボやチョウも数多く目にする時季です。

秋の季語『花野』が広がる風景を作っているのはヌスビトハギ、ワレモコウ、ユウガギクなど数多くの花々で、ススキの穂も美しく風に揺れます。9月22日は秋分。朝夕に秋を感じる日も増えてくることでしょう。

カヤコオロギ

 

   アキアカネ

   ワレモコウ

 

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