2022年3月26日(土)狭山丘陵自然観察会「春薫る杜から野へ」

イベント報告

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■狭山丘陵自然観察会報告「春風薫る杜から野へ」
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1.ねらい:芽吹き始めた春の木々・草本を観察し、狭山丘陵の
自然に親しんでもらう。

2.ルート:スポット4・鳩峰神社からスポット5・将軍塚を経由し、
八国山緑地を経ての西武園駅まで歩く。

3.日時:2022年 3月 26日(土) 9:30~14:00
天気予報では全国大荒れでしたが、今回の観察会で降雨はありませんでした。
強い風が吹き小枝の落下がありましたので、少し早めに切り上げました。

4.参加人数:(参加者)18名=13名+スタッフ・ボランテイア(5)

5.観察会の様子

(1)観察会の開始(水天宮下バス停付近)
(2)登る坂道の右の農地につくしが一杯。つくしはシダの仲間です。
(3)鳩峰八幡神社…新田義貞の鎌倉攻め(西暦1333年)の話題を確認しました。
(4)水天宮に奉納されている「稲村ケ崎で海中に剣を投じる」逸話を紹介
(5)キヅタ(常緑)とツタ(紅葉)との違いを確認。(6)鳩峰公園でコナラの実生(みしょう)を確認…コナラのドングリ(赤に変色)から芽。
(7)コスミレの葉は長い
(8)ウバユリの葉…花が咲くころには葉(歯)が無いので、姥(ウバ)ユリと名付けられたと言う。
(9)将軍塚の由来…鎌倉時代末期、この付近では新田軍と鎌倉幕府軍との間で大きな
戦闘があった。当時将軍塚には新田軍の本陣がおかれたと言われている。
(10)キタキチョウを捕獲…風の強い曇り日でしたが、草むらに蝶が飛んでいました。
(11)八国山緑地を下り、二つ池を目指す。
(12)ヤマザクラの開花
(13)二つ池の近くでムラサキケマンの開花を見つけました。西武園駅も近くです。参加者より「楽しかった。」と言う感想を頂きました。
以上

陽光咲き始めました!!(2022年3月19日)

いきふれ自然情報

今朝今にも咲きそうだなと見ていた陽光。ほどなく咲き始めました♪昨日の雨が催花雨と言えるでしょう。

午後にはしっかりと開き花数も増えていました。春は駆け足でやってきます。

4月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

いきふれ通信できましたvol,58(2022年春号)

IKIFURE NEWS, TOP

狭山丘陵の情報発信基地であるいきものふれあいの里センターでは、年に4回程度『いきふれ通信』を発行しています。新型コロナ感染症予防対策のため、イベントの延期や中止があることがございます。詳しくは、当センターHPでご確認をお願いたします。

皆さんの疑問にお答え!木の病気ナラ枯れセミナーのお知らせ

TOP, センターからのお知らせ

2022年3月12日

『皆さんの疑問にお答え! 木の病気 ナラ枯れセミナー』動画

ナラやシイなどが突然枯れる木の病気『ナラ枯れ』が、狭山丘陵でも広がっています。

 

その状況やナラ枯れの仕組みなどをご紹介するセミナーを、

狭山丘陵の東京都側の公園を管理している西武・狭山丘陵パートナーズと協力して開催しました。

そのセミナーの様子を、3つのテーマに分けて動画で配信いたします。

①ナラ枯れって なに?

 

②狭山丘陵の雑木林とこれから

③質疑応答&対応策事例紹介

〔いきふれ会ボランテイア・第5回全体会議+作業会〕2022年3月12日

いきふれの会

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〔会議報告〕いきふれ会第5回全体会議の結果について
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標記について下記のとおり報告します。

1,件 名:第5回いきふれ全体会議+作業会
2,日 時:3月12日(土)10時~12時頃。
3,出席者:13名=(いきふれ会)12+(センター)1
4,議 題:
(1)連絡事項:
①2022年度ボランテイア保険手続きのため、活動更新の登録様式を各自提出
②解説看板等アドレス№設置の進め方
③セリバヒエンソウ駆除対策(3・4・5月)
④sp2池の排水口修理の進め方(3月中の完了が目途)
⑤sp5園路柵の状況
(2)自然情報・活動のふりかえり:記述省略
(3)4月全体会議までの予定(調整結果)
①3月17日(木)自然観察会(3/26分)下見:
②3月26日(土)自然観察会「春薫る森から野へ」
③スポット地巡回…重点対策解除予定の3月22日(火)以降で計画
④4月1日(金)自然観察会(4/9分)下見
⑤4月9日(土)自然観察会「若草揺れる森で湿地で」
・ルート:緑森~sp3(早稲田大学付近バス停)
⑥4月17日(日)R4年度 第1回全体会議

5,本日の作業会:正面の森・シラカシの階段の落葉はき
・作業時間 :10時55分~11時50分頃
・作業参加者:11名=(いきふれ会)9名+(センター)2名
*お疲れさまでした。
6,会議・作業の様子
(1)会議風景(講義室約50分)…今日の最高気温は21度の予報です。

(2)センター玄関前の斜面で、落葉の山を桝かごに詰める
(3)落葉の山は2月の行事「里山の管理作業」で集めたもの
(4)詰めた落葉を落葉溜めまで運ぶ
(5)リヤカーも利用して落葉を運ぶ
(6)落葉を何度も運ぶ
(7)長い階段の落葉も熊手で掻き落とす(8)階段の途中でたちまち落葉の山ができる
(9)運搬のため落葉を青い袋に詰める
(10)階段の下でも落葉を桝かごに詰める
(11)階段の景色は作業後、見違えるほどきれいになりました。
(12)作業をなし終えて達成感がありました。(作業後の集合写真)
***皆さんご苦労さまでした。

3月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

アカタテハ、近くにきっと~ふれあいの里だより令和4年3月号~

いきふれ自然情報

光の春から本格的な春へ。2月の半ばを過ぎたころからモズやエナガ、シジュウカラなど身近な野鳥たちも恋の季節を迎え何やら落ち着かない様子です。木の枝から枝へ、そして地面におりてはクモや越冬している虫などを見つけては食べているようです。

チョウは卵、幼虫、蛹、成虫それぞれの姿で冬を越しています。野鳥たちの餌になってしまったものも少なくないかもしれません。

成虫越冬するアカタテハは日本のほぼ全域の山地から人家の近くまで幅広い環境の、視界の開けた明るい場所や林縁に生息し、早春から飛び始めます。年2回から4回発生し、5月上旬から11月上旬くらいまで見られる地域が多く、温暖な地域では幼虫で越冬することもあります。

ヒメアカタテハと似ていますが、前翅が30ミリメートルから35ミリメートルと25ミリメートルから33ミリメートルのヒメアカタテハより大きく、後翅が茶色いことで区別がつきます。

幼虫はイラクサ科のカラムシ、イラクサ、ヤブマオなどの草本や、ニレ科のケヤキ、ハルニレなどの木本の葉を食べます。幼虫の体にはたくさんの突起物がありますがふれても毒はありません。ただし比較的硬い葉を食草にしているのであごは強く、嚙まれないように注意した方がよさそうです。幼虫は食草の葉を左右から綴じて巣を造り、身を隠しています。蛹になる時には羽化できるように下端をあけた巣を造ります。

成虫の翅の地色は茶褐色でオレンジ色を帯びた赤い斑紋が目につき、アカタテハの名前の由来となっています。雌雄を見分けるのは困難で、地理的変異や季節変異も知られていません。

素早く不規則に飛翔し、花から花へと吸蜜して回ります。熟して落ちた果実や樹液にも来ます。地面で吸水していることもあります。

世界的に見てもインドからオーストラリアまで広く分布し、様々な環境で生息し寒さにも比較的強いアカタテハ。冬でも日向ぼっこに出てくることがあり、ほぼ1年中活動をしているというちょっと珍しいチョウです。とは言え、それほど頻繁に出会えるわけではなく、近年数を減らしていると言われています。どこで出会ってもおかしくないともいえるアカタテハ。秋が一番よく見られますが、そろそろ越冬していたちょっぴり傷ついた翅のアカタテハに出会えるころとなります。意外と車庫の天井付近などでそっと春を待っているかもしれませんよ。

今年は梅や椿をはじめセンター周辺では花の咲き方が少し遅いようです。もっとも最近早くなっていたので元に戻ったと言えるかもしれません。

気温の高い日が続くと春は一気に進みます。桜の開花も今年は早い予報です。モンシロチョウは早々に羽化、成虫越冬をしていたキタキチョウやテングチョウ、ムラサキシジミにも出会えるようになってくるでしょう。

『春はあけぼの』と言えば枕草子。3月は夜明けの時間も早くなってきていますが、未明から夜明け前には東の低空に金星、火星、土星が集い、日々並び方が変わっていきます。ひときわ明るい金星に16日ごろには火星が、29日ごろには土星が接近します。夏の大三角の、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを追いかけるように朝焼けが広がります。

アカタテハ

   シジュウカラ

    ヤマザクラ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています