〔報告〕2022年10月26日(水)いきふれ巡回sp3

いきふれの会, 巡回活動

——————————————————–
〔報 告〕2022年10月26日(水)いきふれ会巡回スポット3
——————————————————–
標記について2名で巡回した結果を、下記のとおり報告します。

(1)巡回日 :2022年10月29日(水)
(2)巡回場所:スポット3,スポット1
(3)巡回時間:
・10:10~ 園路施設の点検〔sp3〕
(4)巡回時の状況
・指導標、解説板の表示が新しくなつた箇所がある一方、
破損したものや、劣化の進行しているものもあった。
…破損した湿地脇解説板は取替手配中です(事務局記)
・園路の草が伸びて、足元の境が不明瞭の所があった。
(5)自然情報
〔昆虫等〕
・アミガサハゴロモ・ルリタテハ・アキアカネ・クルマバッタ
〔植 物〕
・アカシデ・イヌシデ(実)・ウド(実)・オニドコロ(実)
・スズメウリ(実)・ノブキ・イヌタデ・ヤブタデ・ガンクビソウ
・ヤブタバコ・アメリカイヌホウズキ・ミズヒキ・コセンダングサ
・シラヤマギク・クワクサ・アオミズ・フユノハナワラビ(シダ)
(6)ふりかえり・感想
・雨上がりのあとは、sp3の急な階段が滑りやすく危ない。
・指導標・解説板の表示内容が新しくなり、見やすくなった。
・sp3湿地の植生の多様化が進む事を期待したい。
(7)巡回画像
①スポット3入口(早大正門付近)
②アミガサハゴロモ
③解説板(板面更新後)
④フユノハナワラビ(シダ植物、胞子葉)
⑤スズメウリ
⑥オヤマボクチ…枯れて乾燥させて着火剤に使われた(ホクチ=火口)
⑦湿地脇解説板(破損のため取替手配中)
⑧スポット3湿地
⑨湿原観察デッキ…ホタルの観察会などで活用している。
⑩コスギゴケ(コケ植物・蘚苔類)和幸の森付近
⑪アオミズ
⑫狭山湖左岸東屋付近草原…バッタ類が多い。遠景は狭山湖ふれあい橋。
⑬クルマバッタ
⑭狭山湖(スポット1)と雪を被った富士山
*スポット地巡回ご苦労様でした。(事務局)
以 上

 

 

〔2022年10月作業報告〕2022年10月19日(水)指導標表示更新(リニューアル)

いきふれの会, 巡回活動

—————————————————————————-
〔2022年10月の作業報告〕スポット3付近指導標の表示更新
—————————————————————————-

標記について、センターといきふれ会で合同作業をしたので、
下記のとおり報告します。

(1)作業件名:スポット3早大正門側指導標の表示更新
(2)作業日時:10月19日(水)、13時30分~15時
(3)作業目的:
劣化して見にくい木製の指導標に、見やすくデザインされたアルミ
プレートをネジ止めして、表示更新(リニューアル)を図る
(4)作業場所:
・sp3入口付近:芸術総合高校バス停~早稲田大学正門付近
・角柱4基、4枚:〔C-7,C-8、C-9、C-10〕
(5)作業内容:
①指導標劣化面のやすり磨きとペンキ塗り
②アルミプレートのネジ止め
(6)作業者:4名=いきふれ会2名+センター2名
(7)作業状況…2名づつの2チームに分かれて、作業に取り組みました。
①指導標角柱の塗装のため、先に劣化した表面のヤスリ掛けを行う〔C-9〕
②角柱のペンキ塗り〔C-9〕
③アルミプレートのネジ止め〔C-9〕
④表示更新完成
……作業前の角柱と比較するとその姿の違いが明らかです。〔C-9〕
⑤完成〔C-10〕
……指導標周囲に草が茂っていたため、作業環境を作るのに時間がかかりました。
⑥アルミプレートネジ穴の芯出し〔C-8〕
⑦完成〔C-8〕
⑧完成〔C-7〕
……この箇所の指導標も周囲にササが茂って、作業環境確保のための作業がありました。
⑨作業終了〔C-10〕
…2チームがsp3の入口付近(C-10前)に合流して、作業は終了しました。
以上

〔9月作業報告〕2022年9月28日(水)指導標表示更新(リニューアル)

いきふれの会, 巡回活動

———————————————————————-
〔2022年9月の作業報告〕スポット3周囲道路側指導標の表示更新
———————————————————————–
標記について、センターといきふれ会で合同作業をしたので、
下記のとおり報告します。

(1)作業件名:スポット3周囲道路側指導標の表示更新
(2)作業日時:9月28日(水)、13時30分~15時
(3)作業目的:
劣化して見にくい木製の指導標に、見やすくデザインされたアルミ
プレートをネジ止めして、表示更新(リニューアル)を図る
(4)作業場所:
・sp3周囲道路側:湿原観察デッキ~周囲道路
・指導標名(角柱5基、8枚):C-4(2)、C-5(2)、C-6(1)
C-11(2)、C-12(1)…湿原観察デッキの前
(5)作業内容:
①指導標劣化面のやすり磨きとペンキ塗り
②アルミプレートのネジ止め
(6)作業者:4名=いきふれ会2名+センター2名

(7)作業状況…2名づつの2チームに分かれて作業を行いました。
①指導標表面のヤスリ掛け〔C-12〕
②指導標の角柱にペンキを塗る〔C-12〕
③アルミプレートに、木ねじ穴の芯出しを行う〔C-12〕
④アルミプレートを角柱にねじ止めする。〔C-12〕
⑤表示更新(リニューアル)完成〔C-12〕…湿原観察デッキ付近
⑥完成〔C-11〕
⑦アルミプレートのネジ止め〔C-4〕…sp3周囲道路側出口
⑧完成〔C-4〕
⑨完成〔C-5〕
⑩アルミプレートのネジ止め〔C-6〕

以 上

2022年10月9日(日)ひよこ探検隊『はらっぱで遊ぼう!』

イベント報告

———————————————–
2022年10月9日(日)ひよこ探検隊『はらっぱで遊ぼう!』の行事報告
———————————————–
標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:ひよこ探検隊『はらっぱで遊ぼう!』
2.日 時:2022年10月9日(日)9時30分~11時30分
3.場 所:センターエリア・ドレミの丘公園
4.参加者:親子3組 計6人
5.アンケート抜粋
(1)虫や自然と触れ合え、知識が増えた。
(2)疲れすぎることなく、最後まで楽しめました。
(3)親子ともに楽しめました。

6.行事の様子(画像)

(1)センター講義室でスタッフ紹介や今日の流れなどをお話して出発。

(2)まずは荒幡富士横の広場でウォーミングアップ。じゃんけん列車をして少し体を動かしてからみんなのお名前を教えてもらいました。

(3)にせもの葉っぱを探しながらドレミの丘へ到着。森の妖精も出迎えてくれていました。ブルーシートで基地を作って少し休憩後、葉っぱを5種類探しました。

(4)集めた葉っぱでじゃんけんです。「細長い葉っぱが勝ち~」「小さいほうが勝ち」負けたら相手に葉っぱを渡します。おんなじ葉っぱで引き分けもあった?

(5)今度は1人ずつケースを持って虫探しです。みんなが歩くと草の中から虫たちが飛び出します。

(6)薄日が差すとウラナミシジミが翅を広げて日向ぼっこ。みんなには見つからなかったようです。

(7)みんながつかまえた虫をケースに移動。どんな虫がいたかな?

(8)バッタ、コオロギ、チョウ。いろんな虫がつかまえられました。

(9)よく観た後はみんなではらっぱに戻しました。

(10)今度はみんなで一斉に歩いてバッタ追い込み漁です。エンマコオロギがたくさんブルーシートに追い込まれてぴょんぴょん。つられてみんなもぴょんぴょん飛び跳ねていました。

(11)基地を片付けてセンターに戻ります。来るときに探したにせもの葉っぱは何枚あったか確認しながら歩きます。みんなリヤカーを押したりして手伝ってくれました。

(12)みんなとっても良い子だったと森の妖精も見てくれていたようです。

心配されたお天気も時々薄日が差し、動き回るのにはちょうど良いお天気になりました。久しぶりの開催となったひよこ探検隊ですが、みんなの笑顔に出会えてうれしく思いました。少ない人数で進行が早く予定外のバッタ追い込み漁や、アンコール虫さがしもする事ができました。みんなの虫取り技術と虫の持ち方の上達ぶりには驚きました。親子共同作戦も見られた楽しい半日でした。ご参加くださったみなさんありがとうございました。

以上

所沢市民フェスティバルに出展 10/29、30

センターからのお知らせ

11月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

2022年9月25日(土)狭山丘陵自然観察会『杜から野へ色なき風と』

イベント報告

———————————————–
2022年9月25日(土)狭山丘陵自然観察会『杜から野へ色なき風と』の行事報告
———————————————–
標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『杜から野へ色なき風と』
2.日 時:2022年9月25日(土)9時30分~12時35分
3.場 所:水天宮下バス停~スポット4~スポット5~八国山緑地(~西武園駅)
4.参加者:男6,女3 計9人
5.アンケート抜粋
(1)知らないものも多かった。
(2)雨上がりで歩きにくかった。
(3)ゴンズイの実が印象に残った。

6.行事の様子(画像)

(1)軽く準備運動をして出発

(2)佛眼寺ではヒガンバナも咲き残り、六地蔵さんが出迎えてくれました。アニメ『となりのトトロ』のワンシーンもご紹介しました。

(3)緩やかな上り坂を行くとエノキグサが咲いていました。葉がエノキに似ていると言われます。

(4)鳩峯八幡神社に到着。ここでは歴史的な話や、社寺林についてお話ししました。

(5)エノキの実も熟していました。他にもいくつか木々の実りを観察できました。

(6)トイレ休憩をしているとリュックにクロヒカゲが止まりました。

(7)早くから咲いていましたがこれからが本来の花期、コウヤボウキ。

(8)ちょっと変わった形のキノコ。サンコタケが見られました。仏具の三鈷に見立てて名前がつけられました。

(9)参加者の方がハラビロカマキリを見つけてくださいました。

(10)八国山の尾根道を進み、将軍塚に到着。ここでも少し歴史的なお話をさせていただきました。

(11)八国山緑地を歩き、ゴール間近、今日のお目当てのひとつアキノタムラソウがまだ咲いていてくれました。

(12)ころころ広場に到着。ここでまとめをさせていただき、解散。駅へ向かう方たちと西武園駅まで歩きました。

前日の雨とは打って変わり秋晴れに恵まれました。少し駆け足の観察会でしたが初秋の狭山丘陵を楽しんでいただけたようでよかったです。足元の悪い中ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

以上

〔巡回報告〕2022年9月29日(木)いきふれ巡回スポット2

いきふれの会, 巡回活動

—————————————————–
〔報告〕2022年9月29日(木)いきふれ会巡回スポット2
—————————————————–
標記について2名で巡回した結果を、下記のとおり報告します。

(1)巡回日 :2022年9月29日(木)
(2)巡回場所:スポット1,スポット2
(3)巡回時間:
・ 9:30 西武球場前駅
・10:20 堀口天満天、道標〔B-25〕
・11:00 トトロ1号地、sp2池
・12:30 センター到着
(4)巡回時の状況
・センター作成の地図を片手に、表示更新が完了した指導標を
追いながら歩いてみました。
・園路にはゴミもなく、指導標はきれいで、歩き易かったです。
・堀口天満天のあたりには市役所の笹刈りが入り、明るく歩き易く
なっていました。

(5)自然情報
〔野 鳥〕モズ・カケス・セグロセキレイ
〔昆虫等〕
コミスジ・ツマグロヒョウモン・キタキチョウ・ヤスデ・
〔植 物〕
・ツリフネソウ・アキノノゲシ・ハナタデ・ヤブマメ・ミゾソバ
・アキノウナギツカミ・ボントクタデ・クワクサ・ササガヤ
・ハシカグサ・ヤブタバコ・ヒヨドリジョウゴ・ガンクビソウ
・ミズヒキ・ゲンノショウコ・ユウガギク・
(6)ふりかえり・感想
・表示更新された指導標が見やすくてとても良かったです。
(7)巡回画像…指導標画像といきもの湿地周辺などの植物画像が順不同に混じっています。

①指導標(B-7)を確認し、堀口天満天を目指して坂を上る。②ヤブマメ
③イヌコウジュ
④ヌカキビ
⑤クワクサ
⑥アキノノゲシ
⑦ヤスデ

⑧堀口天満神社前向い。指導標(B-9)
⑧大型案内板…(向かう)メガソーラ方面
⑨ゲンノショウコ
⑩ツリフネソウ
⑪ミゾソバ…葉の形が牛の顔に似ている。
⑫コシロノセンダングサ
⑭コカラカサタケ…に近い。
⑭指導標(B-14)…メガソーラ付近
以上

気づけば身近にクロコノマチョウ~ふれあいの里だより令和4年10月号~

いきふれ自然情報

台風が次々と日本列島を襲来した9月。10月は残暑のスタートになりましたが日が沈むとさすがに空気はひんやりとしてきました。地球温暖化の影響は数多く見られますが、南方系のチョウが狭山丘陵でも見られるようになってきているのもそのひとつです。

クロコノマチョウも温暖化の影響で北へ分布を広げていると言われ、狭山丘陵でもみられるようになったチョウです。

タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のクロコノマチョウは成虫越冬をし、これはジャノメチョウ亜科では同属のウスイロコノマチョウと2種のみです。4月から5月に現われ産卵し、6月から7月に夏型が出現、9月から10月に秋型が羽化し越冬します。個体変異が多いのですが、夏型は少し小さく翅裏が橙褐色で、縞模様が見られ眼状紋が小さい。翅の縁が比較的滑らかという特徴があり、秋型は翅の縁の凹凸が目立ち前翅の先がより突き出しています。メスはオスに比べて翅形がやや広く、地色がやや淡色となります。翅を開くことはほとんどありませんが、褐色から黒みを帯びた褐色の地色で秋型は前翅の先の地色がオレンジがかり、その上に黒い目に星が入ったような模様があります。

前翅長35ミリメートルから39ミリメートルと大型なのに、夏型は木の幹に、秋型は落ち葉に止まると保護色でなかなか見つけられません。そのうえ日陰を好み、日中は薄暗いところで休止しているので歩いていて急に目の前の木や足元から飛び立ち「今のはクロコノマチョウだった?」ということがほとんどです。

夕暮れになると活発に活動し、家の中に飛び込んでくることもあります。花で吸蜜をすることはあまりなく、樹液や腐りかけた果実に集まり汁を吸います。

幼虫の食草はススキ、ジュズダマ、ヨシなどのイネ科で、卵は食草に3個から10個くらい1か所にかためて産み付けられます。これらの植物は日当たりのいい場所に多いので幼虫の方が見つけやすいでしょう。ススキの葉に食痕を見付けたら葉の裏を探してみてください。緑色の身体に黒いウサギみたいな顔の幼虫が若齢ほど固まっていてとてもかわいいです。蛹もヒスイのようなきれいな緑色で、食草などにぶら下がるような形でついています。

黒くて木の間でよくみられる蝶ということから黒木間蝶と名前がついたとされ、森林性が高く、樹間や落ち葉の間などで冬を越します。晩秋まで活動し、低温でも夕方活発に行動していますが、積雪のある所では冬を越すのは難しいようです。これからの季節まだまだ目にする機会のあるクロコノマチョウです。更に南方系のウスイロコノマチョウも北上していますが、こちらは土着性ではなく移動性が強いと考えられています。

花が少なくなってきた中コウヤボウキには、チョウを始め多くの虫たちが吸蜜に訪れます。ガマズミの赤い実も透明感が出てきてサンゴのようです。赤い実だけではなく瑠璃色の実や黒紫色など色とりどりの実が実りの秋を物語っています。足元には茶色く熟したドングリ。みんな森のごちそうです。

10月8日は十三夜、別名『栗名月』。この日はそばに木星が輝きます。3日は今年最大の上弦、5日は土星と月が近くに見えます。秋の日は釣瓶落とし、日没の時間は日ごとに早くなり、埼玉では10月21日から16時台になります。その頃熟した柿の実にクロコノマチョウが飛来しているかもしれません。

野鳥たちも冬支度。北から来た鳥、南へ行く鳥。1年中この辺りで過ごすシジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、コゲラなどはにぎやかな混群を作っています。モズは高らかに鳴き単独で冬を越す場所の宣言をしています。冬を越すためにやってくるジョウビタキにもほどなく出会えることでしょう。

クロコノマチョウの夏型

クロノコマチョウの幼虫と卵

    クサギ

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています