〔報告〕2023年4月28日(金)いきふれ巡回sp3

いきふれの会, 巡回活動

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〔報 告〕2023年4月28日(金)いきふれ巡回スポット3
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標記巡回の結果を、下記のとおり報告します。


1.巡 回 日:2023年4月28日(金)
2.巡回場所 :スポット3~狭山湖堰堤左岸四阿~センター
3.巡回参加者:4名
4.巡回時間 :
・10:00 巡回開始…自然観察
・11:42 和幸の森…解説板面ふき掃除
・12:10 外周通りへ…自然観察
・13:00 オオタカのトイレ
・13:10 昼食・まとめ
・15:00 センター到着

5.巡回時の状況・エピソード
(1)キビタキのさえずりを聴きながら、新緑の森を歩けた。
樹の花も、草の花もとてもきれいだった。
(2)倒木していたリョウブ樹名版を、別のリョウブの立ち木に移し替えた。
(3)狭山湖左岸四阿で、トトロの1号地(堀口の森、階段状)へ
行く道を尋ねられたため、巡回メンバー(1名)が案内・同行した。

6,特記事項・提言
(1)狭山湖地蔵尊前の指導票〔c-2〕の足元がボロボロになって
いるので、修理したほうが良い。
…センターで対策を検討中です。(事務局)
(2)解説板に「アドレス番号のプレート」を設置すると、位置関係の
特定が容易になるので、推進してほしい。
…センターで準備中です。(事務局)

7.自然情報
〔樹の花〕
・ニセアカシア・ミズキ・キリ・フジ・コゴメウツギ・カマツカ
・ホオノキ・アオハダ(つぼみ)
〔野草の花〕
・キンラン・ギンラン・ササバギンラン・オオアアマナ
・オヤブジラミ・オニタビラコ・ヤブタビラコ
・ツボスミレ・クサイチゴ・セリバヒエンソウ・スゲ類
〔野草の実〕
・チゴユリ・ホウチャクソウ・
〔野鳥〕
・ツツドリ・キビタキ・ヤマガラ・メジロ・シジュウカラ・
・ウグイス・ガビチョウ・コジュケイ
〔虫・蝶〕
・ミスジチョウ・コミスジ・クロヒカゲ・ヒシバッタ
・ヨコズナサシガメ・フタスジヒラタアブ(幼)・シロヘリキリガ(幼)
〔その他〕ヤモリ・カエルの幼生(オタマジャクシ)

8.ふりかえり・感想
sp3のエリア内はルートが整備されて通りやすい。
また狭山湖外周道路から狭山湖堰堤までの間も、樹の花が
素晴らしく、楽しみながら歩ける魅力あるコースだと思った。

9.巡回画像
(1)ニセアカシアの花

(2)オオアマナ
(3)大型案内板の板面清掃…sp3早大側の入り口
(4)フタバヒラタアブ
(5)ヒシバッタ
(6)巡回風景
(7)sp3中央、湿原付近の指導票
(8)カマツカの花
(9)湿原奥のトンボの解説板…劣化が進んでいる。(10)ヨコズナサシガメ
(11)アズマヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)
(12)和幸の森を周囲道路方面に抜けて
(13)ミスジチョウ
(14)sp3出口(周囲道路側)
(15)ヤブデマリ
(16)桐の花
(17)狭山湖地蔵尊前の指導標…足元が劣化している。
(18)オオタカのトイレ前の指導標。下草が伸びて指導標の文字を覆うことがある。

(19)狭山湖左岸四阿付近。コチドリ

以上

2023年3月25日(土)狭山丘陵自然観察会『春めくアルペンロード』

イベント報告

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2023年3月25日(土)狭山丘陵自然観察会『春めくアルペンロード』の行事報告
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標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『春めくアルペンロード』
2.日 時:2023年3月25日(土)9時30分~14時20分
3.場 所:菩提樹池~アルペンロード~センターエリア
4.参加者:10人
5.アンケート抜粋
(1)雨にも関わらず楽しく植物等の説明を聞けた。
(2)少し速度が速かった様に思う。
(3)丁度疲れが出る程度の長さだった。
(4)スライドの時間もよかった。
(5)工事中のためか同じところを何回も通った。
(6)土地の様子に触れた内容だったのでとても分かりやすかった。
(7)6月頃と、秋の草花の変化を見たい。

6.行事の様子(画像)

(1)西武球場前駅駅前に集合。雨をよけながら1日の流れや簡単な自己紹介などの後、少し体をほぐしてから出発です。

(2)急な坂道を上ると狭山湖畔霊園に到着。イヌシデの花が出迎えてくれていました。イヌシデとアカシデの区別が一番つけやすい時期です。

(3)狭山湖畔霊園でトイレ休憩。見ごろの桜たちが迎えてくれていました。前方にはこれから向かう菩提樹池(ぼだいぎいけ)周辺のパステルカラーの芽吹の様子が一望できました。

(4)菩提樹池へ向かう途中ではセンボンヤリがたくさん観る事ができました。

(5)タチツボスミレもたくさん咲いているのを観ながら菩提樹池に到着。春めくどころか春真っ盛りで早春の花ヒメカンスゲはすでに種をつけていました。

(6)池から湿地を抜けるとそこには菩提樹の田んぼがあります。周辺ではシロバナタンポポやナズナ、ケキツネノボタンなど春の草本の花が咲いていました。田んぼの中にはアカガエルの卵塊がありました。

(7)行く先々ではウグイスカグラの花が見られましたが、そろそろ花は終わり、若い果実も見られました。

(8)アルペンロードに到着。アルペンロードは起伏のある一本道についた愛称です。コスミレがたくさん咲いていました。小休止をして雨がやまなかったのでこの先はう回路を辿りました。

(9)予定を変更したコースで新たな発見も。コナラの芽生えも見られました。この後は住宅街の舗装道を行きました。

(10)センターの講義室で昼食をとっていただいた後はセンターエリアの観察です。植栽の椿が地面も彩っていました。

(11)雨も小降りになりクロモジの花を観に行きました。この辺りは伐採工事中で通行止めをしている箇所なので一時的に工事を中断していただきこの後Uターンして東広場へと向かいました。

(12)東広場では雨を喜ぶかのようにキノコが!花だけではなくキノコの出現も早いようです。これはツチグリです。

この後は荒幡富士を登りながらクサボケの花を観察。山頂からは春の風景が望めました。

(13)最後は講義室に戻り今日観てきたものなどをスライドショースタイルで振り返りました。記憶の新しいうちなのでより印象に残していただけたようです。

天気予報が次々と変わり中止にするか検討しましたが、中止にするほどの雨は降らない見込みで開催。ところが思いのほかお天気の回復が遅れコースの変更を余儀なくされました。

雨の中熱心な方々が参加してくださいました。ありがとうございます。少し急いで歩きましたが質問もいただき度々立ち止まって観察させていただきました。

春爛漫、寒くなかったものの濡れて体調を崩された方がいらっしゃらなかったことを祈ります。植物にとっては成長を促す雨となったようです。

以上

〔報告〕2023年度第1回いきふれボランテイア 全体会議の結果について

いきふれの会, 巡回活動

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〔報 告〕2023年度 いきふれ会全体会議(1)の結果について
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標記について下記のとおり報告します。
なお、本日は雨天のため、セリバヒエンソウの抜き取り作業、
野外散策は中止しました。


1.会議名 :2023年度 第1回いきふれ会全体会議
2.開催日時:4月15日(土)10~11時30分
3.出席者 :15名=センター(1)+いきふれ会(14名)

4.会議結果
(1)2023年度のいきふれ会員について
・全26名=昨年度(29名)ー退会(3名)
・副会長2名を選出
(2)連絡事項・自然情報:記述省略
(3)2022年度の活動実績:全50件、延べ182名
(4)2023年度の年間計画案:記述省略
(5)6月までのスケジュール調整(行事協力・巡回)
・4月26日:巡回sp3
・5月14日(日)里山体験講座「お茶摘み体験」
・5月21日(日)9:30~11:30 ひよこ探検隊「ハラッパで遊ぼう
・6月10日(土)10時~14:30郷土食「ゆで饅頭をつくろう」
・6月17日(土)9:30~12:00、シダ観察会
・6月18日(日)10~12、全体会議(2)
(6)勉強会:〔第6回〕四月の樹の花12
…コナラ・クヌギ・ケヤキ等の開花の様子を画像で確認し、
樹の花の観察知識を深めました。
(7)画像報告
①センター玄関前導入路のレンガ舗装が、3月末で完成しました。
新緑との色合いの対比が、良くマッチしています。
②今の時期のセンターエリアでは、繁殖力の強い外来の植物セリバヒエンソウの
抜き取り作業が盛んです。
③会議風景。2023年度の登録会員は26名。会議出席は14名でした。
当日は終日雨のため、野外作業・野外散策等は中止しました。
④雨の中、お茶畑上空のミズキの開花が進んでいました。

以上

2023年2月18日(土)狭山丘陵自然観察会『コケ観察入門』

イベント報告

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2023年2月18日(土)狭山丘陵自然観察会『コケ観察入門』の行事報告
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標記について、下記のとおり報告します。

1.行事名:狭山丘陵自然観察会『コケ観察入門』
2.日 時:2023年2月18日(土)9時30分~12時30分
3.場 所:狭山丘陵いきものふれあいの里センター
4.参加者:19人
5.アンケート抜粋
(1)専門的なことはちょっとわからなかったけど、とても興味が持てた。
(2)もっとゆっくり見たかった。
(3)内容はとても良いが、多くの人が聞きやすく見やすくなるような、更なる配慮があると有難い。
(4)コケの朔がとてもきれいでした。
(5)拡大して見ると印象がだいぶ変わった。
(6)見た人からその場を離れてくれないと、いつまでも見られないことがあった。
(7)コケは奥深いですね。とても勉強になりました。ありがとうございました。

6.行事の様子(画像)

(1)まずは講義室でコケについての基本的なお話や、これから観察する予定のコケについてのお話を講師の福地朝男さんにしていただきました。

(2)センターを出てすぐの遊歩道沿でまずは観察し、少し進んだ切り株でまた観察です。

(3)切り株にはコモチイトゴケがあります。すぐ隣には別のコケが!ということもよくあるので注意が必要です。

(4)2月にしては暖かく穏やかな日で、梅の花も見つつ足元のコケに注目です。

(5)ルーペを片手に膝をついてみる場面も多くありました。

(6)樹皮にもコケがあります。こちらは見やすくていいですね。

(7)梅の木の樹皮にあったコケと桜の木にあったコケ。違う種類のものが観察できました。

(8)擬木の柵にもコケが生えます。そして地面と狭い範囲に複数のコケが観察できました。ルーペで見ると世界は広がります。

(9)ヤマザクラの根元にはコスギゴケ。コケの花ともいえる朔も見られました。

(10)講義室に戻り観てきたもののまとめと更にミクロの世界まで解説していただきました。小さなコケの中に宇宙を見る思いでした。

年々人気が増すようなコケの観察会。受付開始日の午前中には定員になってしまい多くの方がキャンセル待ちをして下さいました。観察物が小さいので参加された方からはもっと少人数で開催してほしいとのご意見も。

なかなかみなさまのご要望にお応えできなくて申し訳ないのですが、コケを引き続き楽しんでいただければと思います。ご参加及びお申込みいただいたみなさまありがとうございました。

以上

5月の行事お知らせです。
※コロナの感染拡大の状況によっては中止、延期の可能性があります。

Event

初夏を知らせるオトコヨウゾメ~ふれあいの里だより令和5年4月号~

いきふれ自然情報

新年度の始まり4月。制限の多かった昨年までを経て今年は特に新たな始まりを実感しそうです。桜前線は記録的な速さで北上し3月中に東北へ達しました。4月8日は『花まつり』。お釈迦様の誕生日ですが、10年ほど前はちょうどこのころ桜が満開でした。入学式も満開の桜の下での風景でしたが今年はこの辺りでは葉桜になっていそうです。

開花が早くなっているのはソメイヨシノをはじめとする桜ばかりではありません。桜が咲きスミレが咲き足元を彩る草丈の低い春の草花が数々咲いた後は、木々の白い花の季節。初夏へとなっていきますが、その先駆けとして例年4月中旬に咲き始めるオトコヨウゾメが今年は3月に咲き始めました。

オトコヨウゾメはガマズミ科の落葉低木で、北陸を除く本州、四国、九州の山地の樹林内や林縁に生育する日本固有種です。

オトコヨウゾメという名前が印象的ですが、ガマズミ類をヨソゾメと呼ぶ地方があり、ガマズミは果実が熟すと食用になりますが、本種は果実が痩せていて数も少なく食用にならないので男とついたという説があるものの、定説はありません。

4月から6月にかけ、短い枝先に一対の葉と短い主軸に紅色を帯びた2センチから3センチの柄の白い小さな花が間を詰めて3個から30個ほど咲きます。花は紅色を帯びることが多くあります。花冠は直径6ミリから9ミリで5中裂し、おしべは5個で花冠より短くなっています。まばらでうつむきぎみに咲く姿は可憐です。

長さ5ミリから8ミリの楕円形で、9月ごろから赤く熟す果実も長い柄の先にぶら下がる様は可憐です。

花も実も可憐なら長さ3ミリから7ミリの深い紅色をした卵形の冬芽も可憐です。

紫から始まり紅や黄色に変化する紅葉も独特で目を引き、四季を通して奥ゆかしい美しさを楽しむことができます。ただ葉は枯れると黒くなり、果実も最後は黒くなります。

先に食用にならないと記述しましたが、毒があるわけではなく、生では苦みがあっても美味しい果実酒になります。

早春に勢いよく芽吹いたと思ったらすぐに小さな蕾が顔をのぞかせ春の訪れを告げ、花は初夏を告げます。春夏秋冬それぞれに目も心も楽しませてくれるようなオトコヨウゾメです。

次々と花が咲いていく中どことなく虫の姿が遅れ気味の感があります。でも葉を広げたばかりの柔らかいコナラの葉にはすでに小さな穴が開いていたので虫たちが活動を始めているのは確実です。蛹で冬を越したアゲハも飛び始めています。

4月は気が付けば初夏の様相を呈するようになっています。ウグイスが朗らかにさえずる中、例年5月20日ころに聞こえるカッコウの声を早くも3月に聞いたとか。冬の間姿を見せていて、ついこの間までいたと思っていたジョウビタキも繁殖地へ旅行中です。

スミレの仲間もあっという間にこの辺りで最後に咲くツボスミレが3月中に咲き始めました。追い立てるように黄色いアオオニタビラコが咲き、ニガナも咲き始めます。

今年は4月5日が万物が清らかで生き生きとするころと言われる『清明』で、20日は『穀雨』。あらゆる穀物を潤し育てる恵みの雨が降るころとなり、暦の上で春はフィナーレを迎えます。

 

オトコヨウゾメ

  アゲハ

    ツボスミレ

〔報告〕2023年3月29日(水)巡回sp2

いきふれの会, 巡回活動

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2023年3月29日(水)巡回sp2報告
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標記巡回を5名で実施しましたので、結果を下記のとおり
報告します。

1.巡回時間割
・10:07 sp2池を出発
・10:50 堀口天満天神通過
・11:25 メガソーラー脇通過
・11:50~12:15 昼食(狭山湖左岸四阿)
・14:10 センター着

2.巡回時の状況
・sp2池の北側にハクビシンの死骸あり。
…センターで先に通報を受けて対応した。
・散策園路にチップが敷いてあった。(数ケ所)
・解説看板「アブラゼミの一生」の板面に破れあり。
・どんぐりトトロが道標や木に埋め込まれている。

3.自然情報
〔植物・木本〕ニワトコ・テイカカズラ・ヤマブキ・アラカシ・シラカシ
〔植物・草本〕マルバスミレ・タチツボスミレ・ムラサキケマン・ノブキ・ミチタネツケバナ
・コハコベ・コオニタビラコ・タネツケバナ・クサイチゴ・ノゲシ・シャガ・クサイチゴ・
・コゴメイヌノフグリ・アメリカフウロ・カキドオシ・ノジスミレ・マルバウンラン
・タチイヌノフグリ・ハハコグサ・オニタビラコ・トウダイグサ
〔蝶〕テングチョウ
〔野鳥〕ヒヨドリ・ガビチョウ・シジュウカラ・ジョウビタキ・ウグイス

4.活動のふりかえり、感想
(1)ブドウ科「ツタ(吸盤がある)」と、ウコギ科「キズタ」の違いを、
現物で比べる事が出来て良かった。
(2)保育園の子供たちが池に来ていて、楽しそうだった。
(3)ヤマザクラの桜吹雪がきれいでした。
(4)老朽化した解説板が、表示更新されていて良い。

5.巡回画像
(1)芽吹きの頃は短い。sp2池に集合。
(2)保育園の子供たちが遊びに来ていた。
(3)池の中はカエルの卵がたくさんありました。
(4)いきもの観察デッキの上を箒で掃きます。
(5)ハクビシンの死骸は、先通報を受けたセンターが処理に動いていました。
(6)シロバナムラサキケマン
(7)板面の再利用により解説板基礎枠の取換え実施済。新しくなって良い感じです。
下にウッドチップが撒いてあります。
(8)キランソウ
(9)案内板の板面清掃をしています。
(10)モミジイチゴ
(11)トウダイグサ
(12)ツクシはシダ植物の仲間です
(13)シロバナノジスミレ
(14)狭山湖ふれあい橋を越えて
(15)狭山湖左岸四阿での昼食を目指して
(16)満開のソメイヨシノが立派です。

以 上

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています