2022年2月20日(日)里山体験講座「里山の管理作業と焼き芋」

イベント報告

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〔行事報告〕R4年02月20日(日)里山の管理作業と里芋の概要
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標記について下記のとおり報告します

(1)行事件名:里山の管理作業と焼き芋
(2)開催日時:R4年2月20日(日)10時~12寺30分
(3)行事場所:センター講義室・裏庭・正面の森
(4)行事のポイント
■この行事は、雑木林の落葉はき等の里山の管理作業と芋焼き
と言う2つのイベントを、併行して行うところがポイントです。
作業が終了する頃芋が焼き上がるように、時間配分を組み立てました。

■芋焼きは、縦割りのドラム缶釜に柵の廃材(丸太)をたくさん
くべてオキビをつくり、これに濡れた新聞紙とアルミホイールで
巻いたさつま芋を投入し、表20分、裏を返して20分、合計
40分で焼き上げるものです。

(5)参加者: 計7人= 大人3人・子供4人
(6)行事スタッフ:センター2名、いきふれボランテイア2名
(7)主な時間割:
・10:00 里山管理の説明(講義室)
・10:30 芋焼きのダンドリ説明(裏庭)
・10:40 準備作業(枝拾い・笹刈り・休憩)
・11:10 落葉はき・休憩・落葉はき
・11:45 作業終了・かたずけ

・11:50 裏庭に集合し焼き芋配布。
・12:00 講義室でまとめ(20分)
・12:20 解散
……
(8)行事の様子:
雨あがりで、落葉を掻く斜面のコンデションが心配されましたが、
特段の問題もなく、むしろ参加した子供たちの熱気に導かれて、楽し
い共同作業になりました。
作業の後の焼き芋もおいしくいただけました。

①講義室で森の移り変わりを学び、作業の進め方を確認する。

②裏庭に集合。焼き芋のダンドリを説明。

③正面の森に集合。準備作業の落ち枝拾いを行います。

④笹刈りの前に剪定バサミを身につける。…落下防止の紐を付けました。

⑤笹刈りの作業を実施

⑥落葉を掻くための熊手を用意…一人に一つづつ。

⑦斜面の落葉はきを開始

⑧斜面の落葉は高いところから低い方へ掻き下ろす。

⑨この辺りは3月中旬にカタクリの花が咲くところ。

⑩掻き下ろした落葉はポールの周辺に集める。

⑪集合写真(1)カタクリの斜面で …良くできました。
⑫集合写真(2)掻き集めた落葉の山のあたりで  …ご苦労様でした。
⑬裏庭に集合。 おいしそうな香りがするけど、芋はうまく焼けたかな?
…芋に串を刺して見よう。⑭芋に串を刺して見ると芋の焼け具合がわかるんだ・・。⑮講義室でアンケートを書いて、行事は終了です。
ご苦労様でした。
***このあと「暖かい焼き芋」を食べました。芋の焦げたところが特に「ウマい」

以 上

2022年1月9日(日) 里山体験講座『作ろう!小正月にまゆ玉飾り』

イベント報告


■用件:(報告)2022年1月9日(日) 里山体験講座『作ろう!小正月にまゆ玉飾り』
■本文:標記内容について、下記のとおり報告します。


(1)行事名 :里山体験講座『作ろう!小正月にまゆ玉飾り』
(2)日時・天候:2022年1月9日(日)
10時~14時30分 晴
(3)全参加者(含スタッフ):14名
参加者(7)+スタッフ(2)+いきふれボランテイア(2)+インターン(3)
(4)ルート:
センター講義室~センターエリア~センター講義室
(5)ふりかえり:
〔良かった事〕
・少人数で協力しながらきれいに飾り付けまでできた。
・安全に進める事ができた。
・まゆ玉飾りの一連の作業、工程を楽しんでもらえた。

〔今後に向けて〕
・枝を引っ張ると危ないので事前によく注意を促すことが必要。

(6)当日の様子〔画像〕:

講師をお願いしている地元の金子トミさんですが、コロナ禍を考慮し今回は、小正月についてのお話や昔の農家のくらし、年中行事。まゆ玉飾りについてのお話や作り方などを事前に収録させていただいて当日皆さんに解説を加えながら観ていただきました。

まゆ玉は米粉を使って作ります。昔は石臼でお米を粉にしていました。石臼についての説明を聞いていただいた後交代で石臼体験をしていただきました。

約20分間交代で石臼を回しましたができた米粉はほんの少し。昔の人は大変だったね~。でも粉になってて感動も!

石臼体験の後はまゆ玉を飾る木ってどれがいいか探しに行きました。この辺りではコナラに飾ります。昔の雑木林の管理、人との関わりの話とともに森の様子を見て回りました。そして荒幡富士にも上りきれいな本家の富士山も見る事ができました。実は荒幡富士には色々な神様が祀られています。まゆ玉飾りと関係の深い養蚕の神様も祀られているんですよ。そちらもみんなで確認しました。

午後はもう一度作り方を確認してまゆ玉飾りのお団子をこねる作業から始めます。今回は家族ごとで分かれて作っていただきました。

こねた後は形を整えて蒸します。待っている間に飾り付ける枝を石臼に設置しました。みんなでもう少し右、傾いてるよなどと声をかけてもらって無事設置。蒸しあがったお団子は熱いので注意してザルに上げます。

すぐに水で冷やしてあとはいよいよ飾り付け開始です。十六まゆ玉は子どもたちに飾り付けてもらいました。

コナラの枝の高いところはお父さんの出番です。子どもたちは枝で目を刺さないように気をつけながら低いところに飾り付け。みかんが彩を添えてくれます。

蒸した後のお湯を残しておいて最後は『成木責め』もしました。この辺りは柿の美味しいところ。当日は玄関前の木をカキノキに見立てて根元にお湯をかけて豊作を祈願しました。

粉作りから飾り付ける木、豊作祈願まで一連の作業をそれぞれ楽しんでいただけたようでよかったです。ご参会いただいた皆さんありがとうございました。

 

アセビ可憐な姿に毒を秘め~ふれあいの里だより令和4年2月号~

いきふれ自然情報

寒さで着物を更に重ねて着ることから『衣更着』となったという説が有力とされる如月。梅の開花のニュースも聞かれ始め、そして2月4日は『立春』です。暦の上では春でも寒さはまだまだ続きます。そんな中花を咲かせ始めるのがアセビです。

アセビは本州、四国、九州の山地の日当たりの良いところに生育するツツジ科の常緑低木から小高木で、庭木としてもよく植えられ、ピンクの花の色のものや新芽が特に赤くなるもの、斑入りのものなど品種も出回っています。半日陰でも花を咲かせ、和洋どちらの庭にも合います。日本以外では中国にも分布します。

アセビは2月下旬から5月に枝先の葉腋から10センチメートルから15センチメートルの円錐花序を出して直径6ミリメートルから8ミリメートルほどの白いスズランのような花を多数咲かせます。英名のLily of the valley bush(低木のスズラン)はまさにこの花の形を表しています。もう一つの英名はJapanese andromedaでギリシャ神話の美しいアンドロメダ姫に由来しますが、これは欧米に咲く別の花であるアンドロメダに花が似ていたことからつきました。学名のPieris japonicaのPierisはギリシャ神話の芸術、哲学、天文などの知的活動の女神たちを意味します。

漢字表記は馬酔木。これは葉や茎に有毒のアセトポキシンが含まれているため、馬が食べると酔ったようにふらふらとした足取りになるところからついたとされます。奈良公園にはアセビが沢山ありますが、鹿たちに食べられないからだとか。さらにアセビの落ち葉にはほかの植物の成長を抑制する物質が含まれていてアセビの下ではほかの植物が育ちにくいのでますますアセビばかりとなっていきます。また、葉を煎じて殺虫剤にするという用途もあり、古代『葉守り』とも呼ばれていました。

別名は足のしびれが縮まったとも言われるアシビや、アセボ、アシミなど多数あります。古くから親しまれてきた馬酔木は万葉集に10首詠まれています。

鴛鴦(おし)の棲む  君がこの山斎(しま)  今日見れば

      馬酔木の花も  咲きにけるかも  -巻20の4511

この歌はアセビの花が稲穂に似ているところから豊穣、繁栄のしるしともされ祝歌として詠われた例で、誕生日の宴席でのものです。

花の後には直径5ミリメートルほどの果実をつけ9月から10月ころ褐色に熟すと上向きに裂け、風に揺れると種子がこぼれ落ちます。その頃には翌春に向けた蕾が出来ています。早いときは1月から咲き始めるものもあり寒風に揺れながら咲いているさまはけなげでもあります。排気ガスや汚染にも強く街路樹にも向いています。可憐で強いアセビです。

冷え込む中夜空を眺めるのは大変ですが、明るい星やわかりやすい星座がまだまだ見頃です。金星は明けの明星として輝いています。13日には最大光度となり日の出前の薄暗いうちから何度も位置を確認していると日の出後も見つけることができるほどです。

そろそろ恋の季節が始まる小鳥たち。混群からペアへと変わってきます。冬越しに来ているジョウビタキやルリビタキ、シロハラなどはもうしばらく見られます。

日差したっぷりの日には成虫越冬をしているキタキチョウやムラサキシジミがふらふらと日向ぼっこをしに出てくるかもしれません。

アセビ

   ルリビタキ

    ムラサキシジミ

2022年1月23日(日)狭山丘陵自然観察会「狭山湖周辺の野鳥と植物」

イベント報告

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20220123・狭山丘陵自然観察会「狭山湖周辺の野鳥と植物」
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標記について下記のとおり報告します。


■開催日時:2022年1月23日(日)9:30~14:00
■参加者:21名=18名(参加者)+3(職員とボランテイア)
■野鳥観察結果:〔陸鳥+水鳥=21+7=28〕

〔陸鳥〕トビ・ノスリ・オオタカ・ミサゴ・コゲラ・タヒバリ・ハクセキレイ・
ヒヨドリ・モズ・ルリビタキ・ジョウビタキ・シロハラ・ツグミ・ウグイス
シジュウカラ・メジロ・ホオジロ・カワラヒワ・スズメ・ハシブトガラス
・ムクドリ

〔水鳥〕カイツブリ・カンムリカイツブリ・カワウ・ダイサギ・マガモ
・コガモ・ミコアイサ

■観察会の様子:
・当日の天候は曇り気味だったが、観察会の雰囲気は良く、
要所要所でルリビタキやシロハラ、ホオジロなどがしばらく
の間出現し、カメラ撮影も楽しめた。
・狭山湖ではカンムリカイツブリの集団を見られたが、湖水
を渡る風は冷たかった。
・湖水と反対の斜面側では、タヒバリやホオジロなどの陸鳥
観察を楽しむことができた。

■観察会の画像:
(1)西武球場前駅を出発してスポット2の森に向かう。

(2)スポット2池の付近で越冬するヨコヅナサシガメの幼虫を観察。

(3)スポット2池の周りで三脚カメラが取り囲むなかにルリビタキが出現。

(4)堀口天満天神社の境内で小休止。紅梅の開花をチェック。

(5)私たちの隊列の上の枝に飛来したシロハラがしばらく留まる。

(6)昼食後狭山湖の左岸四阿に到着

(7)遠方の沖合に冬期に飛来するカンムリカイツブリの集団を発見する。

(8)ダイサギが獲物を狙っている。

(9)ここでしばしスコープの消毒を実施。

(10)丸い目のジョウビタキは、羽根に白い紋を持つ。

(11)狭山湖堰堤の斜面側立派なミミズをとらえるハクセキレイ。

(12)狭山湖堰堤の斜面側にタヒバリ。

(13)排水側溝の前後にホオジロが二羽。

(14)狭山湖堰堤右岸付近の取水口付近。湖面を渡る風が冷たい

(15)右岸四阿に到着し、観察した陸鳥と水鳥の鳥合わせや植物について確認をしました。

以上

狭山丘陵いきものふれあいの里センターは 公益財団法人トトロのふるさと基金が指定管理をしています