(1)会議開始時期の風景
(2)スポット地巡回の日程を調整する様子
(3)会議終了後は、センターエリアの野外散策を行いました。
(4)本日は荒幡富士の一斉清掃日でしたので、清掃の終わる時間帯を想定して訪れ、
ジャコウアゲハの食草のウマノスズクサや、オカトラノオの開花を確認しました。
(5)荒幡富士の山頂で、集合写真を撮りました。
(6)荒幡富士裏の広場で、「スズサイコ」等植生保護の状況を確認しました。
以 上
———————————————–
2023年4月8日(土)狭山丘陵自然観察会『杜から森へ春を感じて』の行事報告
———————————————–
標記について、下記のとおり報告します。
記
1.行事名:狭山丘陵自然観察会『杜から森へ春を感じて』
2.日 時:2023年4月8日(土)9時30分~14時40分
3.場 所:水天宮下バス停~スポット4~センターエリア
4.参加者:19人
5.アンケート抜粋
(1)説明、ビデオでの復讐と時間配分も最高でした。
(2)もう少しマイクを使って欲しかった。
(3)2週間前との差が分かりました。
(4)雑草も名前ある草。
(5)自然豊かで町に近い場所がいい。
(6)もう少しお話を聞きたかった。
(7)後半までやるのは少し長く感じた。
6.行事の様子(画像)
(1)水天宮下バス停に集合。今回は講師に柳澤かほるさんをお迎えしました。1日の流れや注意事項、簡単な自己紹介などの後、少し体をほぐしてから出発です。
(2)午後から雨との予報もありましたが午前中は日も差す中順調なスタート。佛眼寺に早くも咲き始めていたサトザクラを外から観察しました。
(3)鳩峰八幡神社に到着。ここでは少し社寺林の話と歴史的な話もさせていただきました。
(4)スポット4は社寺林から雑木林へと少し変化のある森。スタート地点から合わせると民家回りやちょっとした空き地など観察対象は多岐にわたります。
(5)日差しが少ない分チョウの姿は少なかったのですが、キタキチョウやアゲハ、テングチョウに出会えました。
(6)立ち止まって様々なエピソードを交えた話や名前の由来など、植物についての興味深いお話が次々と!皆さん熱心に聴いていらっしゃいましたが、ちょっぴり説明が長いと感じた方もいらっしゃったようです。
(7)鳩峰公園でトイレ休憩。ここでもツルグミが実っていたり、アキニレがあったりと観察対象は多々ありました。
(8)トイレ休憩をして進み始めるとすぐに見つかったのは春に出るキノコのアミガサタケ。インパクトのある姿に皆さん大喜びでした。
(9)センターエリアまでもう一息。ゴルフ場の木々やフェンス沿いの草本にも注目です。
(10)センターエリアではオトコヨウゾメの花が出迎えてくれました。
(11)昼食後はセンターエリアで観察です。センターオリジナル植物図鑑に描いてある植物画には描いた日付が入れてあります。この春は花の開花が早いといわれているので、この日付と50種を比べてみることにしました。
(12)センターエリア内はまだ伐採工事中なので、一時的に通行止めの個所に入ってクロモジの花を観察。クロモジは少し早く咲いていました。
地面に張り付くように咲いていたキランソウ。『地獄の窯の蓋』の別名のほうが印象に残ったようです。
(13)最後は講義室に戻り今日観てきたものなどを柳澤さんの解説を交えてスライドショースタイルで振り返りました。良い復習になったとのお声もいただきました。
3月の観察会に続き雨が心配されましたが、終了後まもなくパラパラと降り始めました。午後は前回に引き続きセンターエリアでの観察でしたが、変化の早い春。続けて参加してくださった方からは違いが分かってよかったと言っていただけました。
今回申込者多数につきご参加いただけなかった方もいらっしゃいました。またのご参加をお待ちしております。
以上
5月中に九州から東海地方まで梅雨入りが発表され、関東地方も平年の梅雨入りは6月8日。暦の上では今年は6月11日が『入梅』です。いよいよ雨の季節となりなかなか外へ出るのもおっくうになりがちですが、深緑の美しい時季、野鳥たちの声もさわやかに響き渡ります。
日本を代表する美しい鳴き声を持ち、ウグイス、コマドリとともに日本三鳴鳥と呼ばれるオオルリの声も聞こえてくるかもしれません。
オオルリは全長16.5センチメートル、翼を広げると27センチメートルで、スズメよりやや大きく日本には夏鳥としてほぼ全国に渡来します。巣は崖地にコケを用いて造るので、山地や丘陵の渓流沿いの森林などで繁殖します。狭山丘陵でも繁殖していると考えられ、春と秋の渡りの季節には市街地の公園などでも出会うことがあります。
オスは上面が藍青色で頭部は明るい光沢のある青色をしていることから、古くはルリやルリチョウと呼ばれていました。江戸中期に同じ瑠璃色をした小さなコルリと区別するためにオオルリと名前が付きました。オオルリ、コルリ、ルリビタキを瑠璃三鳥とも呼びます。
4月末から5月初めにかけオスが渡ってきて縄張りを確保します。そしてメスが渡ってきてメスのみで巣造りをして抱卵し、オスは縄張り内を見て回り、高い木の上でさえずり縄張り宣言をします。ひなが孵ると雌雄で餌やりをします。忙しくなるのでオスも今までのように歌う時間がほとんどなくなります。
高くて見晴らしの良いところで「ピールーリー ポーピリーピピ」など何種類かのさえずりをします。山地の涼やかな渓流で高らかにさえずる姿を思い浮かべるだけでもさわやかな気分になります。美しい姿に美しい声のオスですが、メスは全身が褐色で下面は淡く、のどと腹は白色で、やや赤褐色がかった尾をしています。子育てのためには目立たないほうが安全です。
飛んでいる昆虫を飛びながら捕食するほかクモ類も捕食します。鮮やかな瑠璃色で華麗に飛ぶ姿は本当に美しいのですが、この美しさに加え美声ゆえに、密猟が絶えないことも残念ながら事実です。
10月ころまで日本のどこかで出会える可能性があるオオルリ。夏は山の方へ旅行に出かける方も多いことでしょう。目立つ姿、目立つ声で歌うオオルリを探してみてください。冬には東南アジア、フィリピン、インドネシアなどに渡ります。この時は静かに移動していきますがすぐそばを通っていくかもしれません。
6月中は金緑色のミドリシジミの仲間、ゼフィルスたちに年に1度出会える季節です。センターエリアではアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミが5月中に確認されました。クリの花によく訪れるので、独特のにおいがするクリの花を見つけたらよく見てみてください。この匂いは昆虫たちを惹きつけるようです。
ムラサキシキブの甘くもさわやかな香りが森に漂っています。雨に濡れて赤く色づいたニワトコの実は重そうにうなだれています。以前は7月ころ咲いていたリョウブも6月中に咲きそうです。ドクダミが咲き誇り美しい目のようなギンリョウソウが花を咲かせています。イチヤクソウの花は恵みの雨をうつむきながら受けています。
エナガやシジュウカラ、ヤマガラなどの若鳥たちもにぎやかに鳴きかわしながら木々の間を飛び交っています。
北半球では1年で最も昼間の長い夏至。今年は6月21日ですが、翌日の夕方から宵にかけて西の空では細い月と宵の明星金星、火星が集っています。梅雨の晴れ間に出会いたい光景です。
オオルリ |
———————————————————-
〔報告〕2023年5月31日(金)いきふれ会巡回スポット5,4~センター
———————————————————-
いきふれ会員4名で実施した標記巡回の結果を、
下記のとおり報告します。
記
1.巡 回 日:2023年5月31日(水) くもり時々晴れ
2.巡回場所 :スポット5,4~センター
3.巡回参加者:4名
4.巡回時間 :
・10:00 将軍塚入口、巡回開始
・11:40 園路点検・自然観察
・12:50 センター到着
5.ゴミ収集量 700g
6.巡回時の状況
・八国山入口から将軍塚までの園路に笹がはみ出している。
7.自然情報
〔樹の花〕
・ムラサキシキブ・トウネズミモチ・ネズミモチ・リョウブ・ネジキ・マグワ(実)
〔野草の花〕
・ヨウシュヤマゴボウ・ノゲシ・アメリカフウロ・ヒメジョオン・オカトラノオ
・サイハイラン・マメグンバイナズナ・ドクダミ・オヤブジラニ・オオバコ
・ヘラオオバコ・
〔野鳥〕
・キビタキ・アオゲラ・コジュケイ
〔その他〕
・エゴツルクビオトシブミ・エゴノネコアシ
8.ふりかえり・感想
・解説板の建て替えや補強等の整備が進んでいるので、今後も継続して欲しい。
9.巡回画像
(1)sp5の入口…将軍塚バス停から近い。大型案内板の板面清掃をしています。
(2)ムラサキシキブの開花
(3)八国山入口を将軍塚に向けて登る
(4)sp5の中心,将軍塚の碑
(5)将軍塚の碑の裏の三角点の所の、ナラガレで倒壊したコナラの巨木が玉切りされていた。
(6)新緑の円空にナラガレか?
(7)開花が近いリョウブ
(8)ササグモ
(9)ヒイロタケ…広葉樹の枯れ木に発生し材の白ぐされを起こす。乾燥した環境に多い。
(10)オカトラノオ…丘陵などの日当たりのよい草地に多い多年草。
花穂をトラの尾に見立てている。
(11)ネジキの花…5~7月白い花を下向きに多数つける。
(12)ネジキの花(拡大)
以上